Select Language

第6次マネーロンダリング対策指令と米国OFAC規制を考察

  1. HOME
  2. マーケット情報・ナレッジベース
  3. 世界のFXニュース
  4. 第6次マネーロンダリング対策指令と米国OFAC規制を考察

世界のFXニュース

第6次マネーロンダリング対策指令と米国OFAC規制を考察

  • twitter
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • twitter
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:31
第6次マネーロンダリング対策指令と米国OFAC規制を考察

update 2021.08.31 15:31

金融機関はEUと米国の規制動向に注意を払う必要

EUの規制動向とセキュリティ関連フィンテック分野のエキスパートであるElla Rosenberg氏と、国土安全保障(Homeland Security, HLS)及びデューデリジェンス分野のエキスパートであるAviel Marciano氏の両氏は、第6次マネーロンダリング対策指令(The sixth EU Anti-Money Laundering Directive)【以下、AMLD6と称す】と、米国財務省の外国資産管理室(Office of Foreign Assets Control)【以下、OFACと称す】による規制が、グローバル金融市場に大きな影響を与えていると見ている。[1]

最新のマネーロンダリング指令であるAMLD6は、グローバルベースのAML(アンチマネーロンダリング)対策スキームとなる。主な内容としては、実質的所有者(Ultimate Beneficial Ownership, UBO)として登録する法人及び個人や、EU圏外からの資産移転に対する厳格なモニタリングに加え、マネーロンダリングほう助などの犯罪行為に対する罰則の適用義務及び追加制裁義務、法人への厳格な法執行に加え、解散や罰金増額などの処置実施が挙げられる。

2020年10月、OFACが公表したランサムウェアの身代金支払いを助長する潜在的制裁リスクに関する通告も、グローバル金融市場に大きな影響を及ぼしているという。同規制はランサムウェアの身代金支払いを助長する金融機関に適用され、一切の例外を認めない断固とした措置となっている。また、OFACはランサムウェアの身代金支払いに関連したライセンスを発行している他、個別に事案を精査しており、被害企業にとっては同室に状況を報告することが推奨されている模様だ。

EU及び米国当局は、仮想通貨業界におけるランサムウェアの身代金支払い事案を確実にモニタリングしており、実践的な規制アプローチを用いている。一方、EU及び米国で運営する電子マネー機関(Electronic Money Institutions, EMIs)や仮想通貨取引所は、インハウスのサイバーセキュリティ対策強化や、プライバシー権に関するベストプラクティスを示すと共に、データ保護責任者(Data Protection Officer, DPO)の任命や、各顧客及びビジネスパートナーをデューデリジェンスする全体システムの構築が求められているという。

グローバル化を背景にEUと米国市場が関連性を持つ中、金融機関各社は両市場のAML及びデューデリジェンス規制に注意を払う必要がありそうだ。

release date 2021.01.18

出典元:

ニュースコメント

サイバーセキュリティと業務システムの強靭化が求められる海外FXブローカー

2020年9月、HSBCやドイツ銀行、スタンダードチャータード銀行などのグローバル金融機関が、20年にわたりマネーロンダリングに関わる疑わしい取引を容認していた可能性があることが明るみに出た。またグローバル金融市場において、ランサムウェア攻撃による被害は深刻なものになっているという。これらの金融犯罪が蔓延する市場環境に鑑み、EU及び米国当局のみならず、世界各国当局が関連規制を強化している状況だ。例えば、韓国FSCが仮想通貨ユーザーのKYCを義務化する方針を示す他、英国金融行動監視機構(FCA)やシンガポール金融管理局(MAS)、香港証券先物委員会(香港SFC)なども金融犯罪対策を推進している。民間レベルにおいても、IAが脅威インテリジェンスプラットフォームをリリースした他、楽天証券がNICE Actimizeのソリューションを採用し、AML対策の強化や業務効率の改善を図っている。海外FXブローカーを始めとする金融サービスプロバイダー各社が、コンプライアンスの徹底を図ると共に、サイバーセキュリティと業務システムの強靭化に向けた取り組みを積極化することに今後も期待したい。


Date

作成日

 : 2021.01.18

Update

最終更新

 : 2021.08.31

著者情報

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arw
Peranakanka

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。慶應義塾大学卒。

関連記事

アクセスランキング

BITトークン、SushiSwapのファーミング報酬として配布

BitDAOは8月31日、同日から最大180日間に渡って、最大3,400万BITトークンが分散型取引所(DEX)SushiSwapのファーミング報酬に割り当てられると発表しました。ファーミングとは、仮想通貨をレンディングやステーキングすることで報酬を得る行為を指します。
update2021.09.03 18:00

金融業界に変革を起こす!BitDAOとはどんな組織?

2021年6月に、世界で最も新しいDAO(自立分散型組織)としてBitDAOが誕生しました。DeFiの発展を目指すとしていて、仮想通貨取引所Bybitの支援を受け、2億3千万ドルもの資金を調達しました。この記事では、BitDAO、DAO、DeFiについて詳しく解説します。
update2021.07.06 10:00

BitDAOがIDO開始!SNSでも話題に

仮想通貨デリバティブの取引高が世界第6位を誇るBybitが支援する自立分散型組織(DAO)、「BitDAO」のIDO(新規DEX公開)が2021年8月16日に開始されました。
update2021.08.23 10:00

話題のDAO、BitDAOを徹底解説!参加するメリットは?

2021年6月、DAO(自立分散型組織)であるBitDAOが活動を開始しました。大手仮想通貨取引所のBybitが継続的に出資をしていることで、活動開始前から現在に至るまでSNS等で注目を集めています。
update2021.09.10 20:00

海外FXブローカー各社、スイスフランのレバレッジを変更

2021年8月上旬にユーロ/スイスフラン(EUR/CHF)が年初来安値を更新する展開となる中、海外FXブローカー各社は、スイス国立銀行(Swiss National Bank)【以下、SNBと称す】による現行のペッグ通貨政策にリスクが伴うとして、スイスフラン通貨ペアのレバレッジを変更した。
update2021.08.30 12:19

BitDAO、Bybitから約4,720万ドルの資金提供を受ける

世界最大の仮想通貨(暗号資産)デリバティブ取引所Bybitが支援する自律分散型組織(Decentralized Autonomous Organization, DAO)のBitDAOが、同取引所から約4,720万ドルの資金提供を受けたことが明らかになった。
update2021.08.11 14:20

NYオプションカット情報(4月9日)

米国証券保管振替機関(DTCC)によると、日本時間4月10日午前0時(米国東部標準時4月9日午前10時)に期限を迎えるオプション取引の数量は下記の通り。本日は、ユーロドル、ドル円、米ドルカナダドル、NZドル米ドルに10億通貨を超える大口のオプション取引がある。
update2021.04.09 15:44

ドル円リアルタイムオーダー=107.80円 買い・割り込むとストップロス売り

110.00円 売り109.90円 OP22日NYカット109.70円 売り109.00-20円 断続的に売り108.60-80円 断続的に売り108.55円 売り・超えるとストップロス買い108.40-50円 断続的に売り108.30円 ...
update2021.04.21 21:02

ドル円リアルタイムオーダー=108.00円 買い厚め・割り込むとストップ

110.20円 売り110.00円 売り109.90円 OP22日NYカット109.70-80円 断続的に売り109.50円 売り109.10-30円 断続的に売り108.90-00円 断続的に売り・超えるとストップロス買い108.80円 ...
update2021.04.19 21:09

ドル円リアルタイムオーダー=107.80円の買いはこなす

110.00円 売り109.00-10円 断続的に売り108.40-80円 断続的に売り(108.50円 OP27日NYカット)108.20-30円 売り・超えるとストップロス買い108.00円 売り厚め・超えるとストップロス買い107.7...
update2021.04.23 21:06
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。利用の方針

クッキー利用に同意する