Select Language

金融サービスプロバイダーMonex、ルクセンブルクに新オフィスを開設

金融サービスプロバイダーMonex、ルクセンブルクに新オフィスを開設

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.18 12:20
金融サービスプロバイダーMonex、ルクセンブルクに新オフィスを開設

update 2022.04.18 12:20

欧州市場で継続的にサービスを提供する方針

グローバルに金融サービスを提供するMonex SAB de CV【以下、Monexグループと称す】は、ブレグジットの移行期間終了が間近に迫る欧州市場で継続的にサービスを提供すべく、傘下の欧州部門であるMonex Europe【以下、Monexヨーロッパと称す】を通じ、ルクセンブルクに新オフィスを開設したことを発表した。[1]

Monexグループは、日本のオンライン金融機関であるマネックスグループと英語表記が同一であるが、メキシコを拠点とする金融サービスプロバイダーだ。またMonexヨーロッパは、英国・ロンドンを拠点としており、スペイン・マドリードとオランダ・アムステルダムにオフィスを構えている。Monexグループはルクセンブルクを拠点とする新法人として、Monex Europe S.A.【以下、Monexルクセンブルクと称す】を設立すると共に、ライセンスを付与した同国の金融監督委員会(Commission de Surveillance du Secteur Financier)【以下、CSSFと称す】と緊密な連携を図っていく方針だ。

新オフィスの開設に際し、Monexグループの会長兼CEOを務めるHéctor Lagos氏とMonexヨーロッパの取締役兼CEOを務めるNick Edgeley氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

金融業界において35周年を迎える我が社は、グローバル展開に向けた野心的な戦略を遂行しております。ルクセンブルクに新オフィスを開設したことで、高品質なグローバル決済サービスを提供することができるようになり、重点地域として位置づける市場でサービスの拡充を図ることが可能となるでしょう。

Héctor Lagos, Chairman and CEO at Monex Group - Finextraより引用

ポストブレグジットの市場環境へ柔軟に対応し、お客様のニーズにマッチしたサービスを提供する上で、欧州圏内で事業を行うことが最も重要なことであります。ルクセンブルクは欧州単一市場へのゲートウェイとして認識されており、我が社はCSSFよりライセンスを取得し、認可決済サービス業者として事業を行えることを喜ばしく思っております。ブレグジットの移行期間終了後、お客様への商品・サービスの提供をMonexルクセンブルクへスムーズに移行する方針であり、このことは我が社の成長戦略に合致するものとなります。

Nick Edgeley, Director and CEO at Monex Europe - Finextraより引用

Monexグループはルクセンブルクに新オフィスを開設し、顧客ニーズにマッチしたソリューション展開を図ることで、更なる顧客基盤の拡大が期待できそうだ。

release date 2020.12.18

出典元:

ニュースコメント

英国からのシフトを進める金融サービスプロバイダー

Monexグループは欧州と北米及びアジア市場の法人や個人富裕層を対象に、FXや決済、証券ブローカレッジ、貸し出し、預金、アセットマネジメントといった幅広い金融サービスを提供している。グループ全体で7万人以上の顧客を抱え、2019年には600万件のFX取引を執行したという。今回、欧州金融市場の玄関口となるルクセンブルクに新オフィスを開設したことは、ブレグジット交渉が決裂しハードブレグジット(合意なき離脱)に備える経営戦略の一環とうかがえる。また他の金融サービスプロバイダーも、大陸欧州での継続的なサービスの提供に向けた動きを活発化している状況だ。直近では、EUIがESMAより第三国CCPとしての認可を受ける見通しである他、PepperstoneはCySECの認可を受け、欧州事業の拡大を模索している。またPingPongがCSSFよりライセンスを取得するなど、フィンテック企業も大陸欧州各国を拠点にサービスの強化を図っている。ブレグジット交渉の先行きに不透明感が高まる中、引き続き金融サービスプロバイダー各社が、英国からのシフトを進めると予想される。


Date

作成日

2020.12.18

Update

最終更新

2022.04.18

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

【要注意】Axi口座から不正出金被害、セキュリティ対策に不安の声

海外FX業者のAxiで、不正出金の被害が海外フォーラムなどで報告されています。国内で同様の被害は確認されていませんが、日本人ユーザーも無関係ではありません。この記事では、報告されている不正出金の事例やセキュリティの問題点のほか、現状でユーザーがとれる対策を説明します。
update2025.09.29 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

話題のDCJPYとJPYCの違い|海外FXの入出金に使えるのは?

DCJPYというデジタル通貨が話題となっています。一方で、海外FXユーザーの間ではJPYCへの期待も高まっています。本記事では、DCJPYとJPYCの特徴や違いを比較し、海外FXトレーダーにとってどちらが送金手段の選択肢となるのかを解説します。
update2025.09.26 19:30

Exnessがスプレッドを最大30%OFF!仮想通貨・株価指数で大幅縮小

海外FX業者のExnessが主要銘柄のスプレッドを縮小しています。BTCUSDは16%、ETHUSDでは23%の縮小が確認されています。本記事では縮小後のExnessスプレッドを主要なブローカーと比較しました。
update2025.10.02 19:00

【独自】海外FX利用で銀行口座が凍結・解約された一部始終!「自分には関係ない」は危険かも

みんなの銀行の口座を実際に凍結・解約されたトレーダーから当サイトに寄せられた情報をもとに、解約までの流れを一部始終紹介します。海外FXユーザーにとって、銀行口座凍結は決して他人事ではありません。海外FX利用時に注意すべき送金パターンも説明します。
update2025.08.12 19:00

XMのビットコインスプレッドはExnessの2倍広い!それでも「ナシ」ではない理由とは?

Myforex編集部では、2025年1月10日〜4月10日の3ヶ月間にわたり、XMTradingにおけるビットコインのスプレッドを独自調査。その結果、狭い業者と比べて2倍以上の差があることが分かりました。
update2025.09.05 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

Exnessのスワップフリーが突然解除?!条件をサポートに直接聞いてみた

「Exnessのスワップフリーが解除された」という投稿がSNSの一部で話題になっていますが、解除の具体的な条件は公式サイトにも掲載されていません。そこで当サイトではサポートに直接条件を質問してみました。
update2025.08.25 19:00

SNSでステーブルコイン利息の議論が勃発!Bybitで手軽にUSDT等を高利回り運用

ここ最近、SNS上ではステーブルコインの利回りに関する活発な議論なども見られます。本記事では、SNSで話題となった議論を整理しつつ、Bybitでのステーブルコインの運用方法や、海外FXとの仮想通貨入出金ルートの全体像などをまとめます。
update2025.10.01 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル