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Overstock.com、傘下のtZEROがブローカーディーラー業務を開始

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update 2022.11.04 17:30
Overstock.com、傘下のtZEROがブローカーディーラー業務を開始

update 2022.11.04 17:30

セールストレーディングや資金調達業務などを提供

大手イーコマース企業であるOverstock.com傘下のtZEROは、完全子会社のtZERO Marketsを通じて、ブローカーディーラー業務を開始したことを発表した。[1]

tZEROは同業務を開始する数週間前に、米国の金融業規制機構(Financial Industry Regulatory Authority)【以下、FINRAと称す】よりブローカーディーラーライセンス申請の承認を得た他、米国証券取引委員会(U.S. Securities and Exchange Commission)【以下、SECと称す】への登録を完了していた。同社は今後、適格投資家や個人投資家を対象としたセールストレーディングや電子執行、ポートフォリオ管理サービスに加え、投資銀行や運用代理人サービスに付随した資金調達業務を提供していく方針だ。尚、tZEROは新サービスの提供に際し、ウェブアプリもリリースしている。

tZEROはブローカーディーラー部門を強化すべく、人員を拡大させている。また同社はデジタル証券取引の拡大を見込んではいるが、tZEROが運営する代替取引システム(Alternative Trading System)【以下、ATSと称す】上に追加する新商品に関しては、法務・財務デューデリジェンスや規制動向を踏まえ、一部の優良商品に限定する意向だ。同社のATS上で取引を希望する発行体の多くは資金調達ニーズも抱えているため、新証券の取引時期に関しては、各企業の戦略や資金調達プロセス及び規制環境の影響を受けるという。

新サービスの開始に際し、tZEROのCEOを務めるSaum Noursalehi氏は以下のようにコメントしている。

ブローカーディーラー業務の開始は、エコシステムの拡大を図る我が社にとって大きな進展となります。我々はtZERO Marketsを通じて、顧客オンボーディングやデジタル証券取引といった優れたカスタマーエクスペリエンスを提供していく方針です。新たな業務は既存サービスを大きく改善し、数週間及び数か月後には大幅にサービスの質を高められるでしょう。

Saum Noursalehi, CEO of tZERO - Business Wireより引用

大きなポテンシャルを誇る米国市場でサービス展開を図る他の金融サービスプロバイダー動向に目を転じると、5億ドル以上の資金調達に成功したレボリュートが、同国で仮想通貨や銀行サービスの展開を模索している。またTrading.comが米国でブローカーライセンスを取得し、ブローカレッジサービスの提供を試みている他、米大手仮想通貨取引所のKrakenは豪ドルをサポート対象に追加することを発表している。そして今回、tZEROがブローカーディーラー業務を開始することで、更なる顧客取引の拡大が期待できそうだ。

release date 2020.10.23

出典元:

ニュースコメント

ATS関連市場の活性化に向けた動きを強める金融サービスプロバイダー

複数の金融サービスプロバイダーやフィンテック企業が、非上場証券やICOトークンを含む仮想通貨取引など、更なる活性化を図るATSに関連したソリューション提供を強化している。例えば、FinTech Global MarketsがSutter Securitiesを買収し、ATSを対象にしたターンキーソリューション(すぐに利用できるシステム)を開発する意向を示している。またVirtu Financialは、自社で運営するATSを通じた取引を基に、アルゴリズムを活用したポストトレード分析や小口の子注文(Child Orders)のマークアウト分析機能の提供を開始した。他方で、ATSを規制するレギュレーションATS(Regulation ATS)下において、SECは同システムの運営を希望する企業に対し、ブローカーディーラーとしての登録とFINRAなどの自主規制機関の会員登録を義務付けている。また同委員会は2020年9月末、業務の透明性やシステム統合などを目的としたレギュレーションATSの改定を提案するなど、規制強化を試みている状況だ。ATSを通じた金融取引の活性化が見込まれる中、各規制当局や金融サービスプロバイダーの動向に今後も注目したい。


Date

作成日

2020.10.23

Update

最終更新

2022.11.04

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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