Select Language

ペイパル、仮想通貨の取り扱いを開始予定

ペイパル、仮想通貨の取り扱いを開始予定

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:31
ペイパル、仮想通貨の取り扱いを開始予定

update 2021.08.31 15:31

数週間以内に仮想通貨関連機能を公開

大手オンライン決済サービスのPaypal Holdings Inc.(本社:2211 North First Street San Jose, California 95131[1])【以下、ペイパルと称す】は、仮想通貨の取り扱いを開始することを発表した。[2]

今月21日の発表によると、ペイパルは数週間以内に仮想通貨を購入および販売、保有するための機能をリリースすることを予定しているという。今回、ペイパルはビットコイン(Bitcoin)、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)、イーサリアム(Ethereum)、ライトコイン(Litecoin)のサポートを決定し、2021年初頭からこれらの仮想通貨を用いた決済サービスにも対応すると言及した。また、ペイパルはボラティリティやコスト、スピードなどの仮想通貨ベースのトランザクションにおける懸念に対処しながら、仮想通貨決済の利便性を高めていくと説明している。

これら仮想通貨関連機能をローンチするにあたり、ペイパルはいくつかの制限を設けているようだ。まず、ペイパルは外部ウォレットからの入出金を認めておらず、同社のプラットフォーム上から購入した仮想通貨のみを法定通貨へ両替して使用することを許可している。これはユーザーが秘密鍵を管理するリスクを排除し、仮想通貨の用途を厳密に把握することを目的にしているという。加えて、ペイパルは仮想通貨の購入上限を1週間あたり1万ドル、12か月あたり5万ドルに定めている。

ペイパルは少なくとも昨年末から仮想通貨市場に参入することを計画しており、今年6月にはペイパルが仮想通貨関連機能を実装する可能性があることが報道されている。その翌月にペイパルは仮想通貨取引所のPaxosをパートナーに選定してプロセスを進め、今月21日にニューヨーク州金融サービス局(The New York State Department of Financial Services, NYDFS)から条件付きのビットライセンスを取得したという。これにより、ペイパルはPaxosの仮想通貨取引およびカストディサービスを利用すると同時に、仮想通貨を取り扱うことが可能になった。

今年に入ってペイパルはブロックチェーンに精通した人材を募集するなど、これらの新しいテクノロジーを取り込むことに対して積極的な姿勢を見せているが、次はどのような動きに出るのか、今後も同社の取り組みを見守っていきたい。

release date 2020.10.23

出典元:

ニュースコメント

ペイパルの発表を受けてビットコイン価格が高騰

先月末、停滞を脱したビットコイン価格が1万653ドルの高値を示すなど、仮想通貨市場は上昇の兆しを見せており、今回のペイパルによる発表がそのトレンドを後押ししているようだ。実際に、ビットコインは1BTCあたり1万2,000ドル前後で推移していたが、ペイパルが仮想通貨市場への参入を発表した後、同価格は1万2,916ドルにまで高騰している。これに関して、仮想通貨レンディングサービスBlockFiのCEOであるZac Prince氏は、ペイパルが仮想通貨の取り扱いを開始した事実が大きなインパクトを与えていると言及し、年末にかけて同社が仮想通貨市場の拡大を牽引する可能性を秘めていると主張した。その他、フィンテック企業の動きとしては、ペイパルの競合であるSquare(スクエア)なども仮想通貨関連サービスの立ち上げを表明しているが、仮想通貨市場はどのように変化していくのか、今後もこれら企業の動向に注目していきたい。


Date

作成日

2020.10.23

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

海外FX業者Exnessへの入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExness(エクスネス)で国内銀行送金による入出金を行ったことをきっかけに、銀行口座が凍結されるケースがSNS上で話題になっています。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

海外FXに「兵糧攻め」、bitbank・エポスの利用規制で仮想通貨送金にさらに注目集まる

bitbankが利用規約を一部改定し、今後は海外FXへの直接送金が難しくなりました。エポスカードもFXの利用停止を発表したほか、国内銀行口座の凍結事例も増加しています。こうした背景から、海外FXユーザーは入出金経路の見直しが急務となっています。
update2025.07.04 19:00

海外FXがオンラインカジノ規制の影響を受ける理由とは?出金できなくなるリスクも

2025年以降、オンラインカジノ規制の影響と見られる海外FX業者の国内送金の遅延が度々問題になっており、決済代行会社に関連したトラブルと言われています。なぜオンラインカジノ規制が海外FXに波及したのか説明するほか、今後考えられる影響も解説します。
update2025.05.28 19:00

Vantage Tradingで出金拒否やトラブルが多発中?SNSで報告相次ぐ原因とは

Vantageで原因不明の出金拒否が、多数発生している声を取り上げていきます。Vantageで出金拒否が発生する理由や実際にVantageへ問い合わせた際の回答などもあわせて紹介していきます。
update2025.05.16 19:00

スマホ用MT5でZigZagが使える!iOS版に平均足ほか新機能が複数追加

iOS版MT5に待望の新機能が複数追加されたことにより、平均足チャート、ZigZag、マーケットプロファイルの実装に加え、データウィンドウ強化や取引レポート機能など視認性と操作性が向上しました。アップデート内容とトレードスタイルごとの活用例などを紹介していきます。
update2025.07.09 19:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル