Select Language

ジェミニ、ジーキャッシュの出金におけるプライバシー機能に対応

ジェミニ、ジーキャッシュの出金におけるプライバシー機能に対応

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:33
ジェミニ、ジーキャッシュの出金におけるプライバシー機能に対応

update 2021.08.31 15:33

IDやトランザクションサイズを開示せずに出金が可能となる

Winklevoss兄弟によって設立された仮想通貨取引所であるGemini Trust Company, LLC(本社:600 Third Avenue, 2nd Floor, New York, NY, 10016, United States[1])【以下、ジェミニと称す】は、ジーキャッシュ(Zcash)の出金におけるプライバシー機能に対応することを発表した。[2]

今月29日、ジェミニはユーザーがIDやトランザクションサイズを開示せずにジーキャッシュを引き出すことができるプライバシー機能を有効化した。発表によると、規制された取引所としてはジェミニが初めてこのジーキャッシュのプライバシー機能をサポートしたという。2015年以来、ジェミニは特定の銀行業務の提供が認められるLimited Purpose Trust Charterに登録されており、ニューヨーク州金融サービス局(The New York State Department of Financial Services, NYDFS)による規制の下、ジーキャッシュを含む24種類の仮想通貨を取り扱っている状況だ。

Electric Coin Companyの規制業務責任者であるJack Gavigan氏によると、このジェミニの決定はジーキャッシュがAML(マネーロンダリング防止)およびCTF(テロ資金供与対策)の規定に準拠していることを示しているという。また、ジェミニは適切な管理と教育を行えば、規制当局が匿名通貨に対して理解を示すとコメントしている。

昨年、複数の取引所がコンプライアンスとマネーロンダリングへの懸念から、ジーキャッシュやその他匿名通貨の取り扱いを停止している。ジェミニはユーザーのプライバシーを尊重する姿勢を見せているが、これがどのような結果につながるのか、今後も同取引所の取り組みに注目していきたい。

release date 2020.10.01

出典元:

ニュースコメント

金融犯罪のリスクに対処する仮想通貨関連企業

これまで仮想通貨はイノベーションをもたらす存在として期待されてきたが、マネーロンダリングなどの金融犯罪に利用される可能性があることが最大の懸念事項となっている。このようなリスクに対して、英国ではAML・CTFの規制に基づきFCAが仮想通貨関連企業の監督を行なっており、仮想通貨市場の統制を強化する動きを見せているという。一方、金融業界ではフィンテック分野の発展を受け、仮想通貨関連企業がウェブツールを用いて顧客情報の管理および保護に関する規制に対応しているようだ。実際に、ビットコインによる金取引サービスを開始したPaxfulは、コンプライアンスツールを開発するChainalysisのソリューションを導入することでデューデリジェンスプロセスを厳格化している。この仮想通貨市場での流れは更に加速していくと考えられるが、今後も仮想通貨関連企業の動向を見守っていきたい。


Date

作成日

2020.10.01

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨SOLVの将来性は?ビットコインのステーキングプロトコルSolv Protocolを解説

仮想通貨(暗号資産)SOLVは、ビットコイン(BTC)のステーキングプロトコル「Solv Protocol」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨SOLVの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.01.10 19:30

【無料ツールも】MT4/MT5で複数チャートを同期スクロールし、分析を劇的に変える方法!

MT4/MT5ではインディケータを使うことで複数チャートを同期してスクロールできます。この記事ではMT4/MT5の複数チャートを同期してスクロールできるインディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.11.07 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

MT4/MT5でも日本時間を簡単に表示できる!日本との時差については図解で理解しておこう

MT4/MT5では通常、表示される時間が日本時間から6時間ほどずれています。頭の中で「表示される時間 + 6時間」などと計算すれば、日本時間に変換可能です。しかし慣れないうちは少し不便なので、日本時間を表示させる外部ツールも活用されています。
update2024.11.27 19:30

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.11.28 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

初心者でも安心!MT4ストラテジーテスターの使い方完全ガイド ~EA活用とバックテストで一歩先のトレードへ~

MT4でEAを使って自動売買をするならストラテジーテスターにより利益が出るかテストが必要です。本記事では、ストラテジーテスターの実践的な使い方や疑問を感じやすいポイントを解説します。
update2025.01.10 19:00

XMTradingがおみくじプロモ2025を実施!総額1,000万円越えのキャンペーン

海外FX業者XMTradingは、1月2日~1月31日までの期間限定で「おみくじプロモ2025」を実施すると発表しました。賞金総額は1,000万円以上であり、抽選で100名に最大75万円の現金がキャッシュバックされます。
update2025.01.06 19:00

このローソク足あと何秒!?残り時間を表示するMT4/MT5のインディケータを比較

MT4やMT5でトレードする際、インディケータを使えばローソク足が確定するまでの残り時間を表示できます。アラート機能付きや残り時間以外の情報も表示するインディケータもあります。本記事では、MT4・MT5にローソク足の残り時間を表示するインディケータを紹介します。
update2024.12.12 19:30

SONYのレイヤー2「Soneium」がIP侵害を理由にミームコインをブラックリスト化

ソニーグループによるイーサリアムレイヤー2のSoneium(ソニューム)が、メインネットローンチの同日に、IP侵害のあるミームコインをブラックリスト化し、SNSで話題となっています。本記事では、Soneiumの概要やブラックリスト化の内容、SNSでのユーザーの声などを解説します。
update2025.01.17 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル