Select Language

中国大手イーコマースJD.com、デジタル人民元のインフラ開発に協力

中国大手イーコマースJD.com、デジタル人民元のインフラ開発に協力

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:31
中国大手イーコマースJD.com、デジタル人民元のインフラ開発に協力

update 2021.08.31 15:31

モバイルおよびブロックチェーンプラットフォームを共同開発

中国大手イーコマースのJD.comは、中国人民銀行(People's Bank of China)【以下、PBoCと称す】が主導する中央銀行発行の独自デジタル通貨(Central Bank Digital Currency)【以下、CBDCと称す】であるデジタル人民元のインフラ開発に協力することを明らかにした。[1]

現地メディアの報道によると、PBoCはデジタル人民元イニシアチブでJD.comと戦略的パートナーシップを締結し、モバイルおよびブロックチェーンプラットフォームを共同開発することを決定したという。両社は協業して仮想通貨ウォレットのオンラインおよびオフライン機能を開発し、更にJD.comは利用促進を目的としたプロモーション活動を行うことを計画しているようだ。

PBoCのデジタル人民元は、6年前にDCEP(Digital Currency/Electronic Payment)の正式名称でイニシアチブが立ち上げられた。PBoCはデジタル人民元をモバイルアプリでの支払いに利用可能なCBDCとして開発し、中国内で現金の代替として普及させることを想定している。最近、PBoCはCBDCのテスト実施に向けて20社以上の企業と提携しており、大手配車サービスのDiDi Chuxingや、テンセント(Tencent)が支援する食品配達のスタートアップ企業であるMeituan Dianpingなどとも協業関係にある。

JD.comはAlibaba(アリババ)に匹敵する規模のイーコマース企業となっており、その売上高は約830億ドルに達し、Fortune Global 500にも選出されている。今回、PBoCがJD.comとパートナーシップを結んだことはデジタル人民元の開発において大きな前進となる可能性があるが、各国政府はどのような反応を示すのか、今後も仮想通貨市場での展開を見守っていきたい。

release date 2020.09.24

出典元:

ニュースコメント

中国の動きに同調してCBDC開発を進める西側諸国

米中の対立が激化する中、中国に対する金融制裁が現実味を帯びてきており、その回避策として中国政府はデジタル人民元の発行を急いでいるようだ。デジタル人民元が世界貿易や経済にどのような影響をもたらすかは未知数だが、これに同調する形で西側諸国もCBDCの研究開発を加速させている。最近ではイングランド銀行がCBDCと互換性のある決済インフラの構築を見据え、2022年までに現行のRTGS(Real-Time Gross Settlement Service)をアップグレードすることを発表した。これに加え、米国ではデジタルドル財団がアクセンチュアと協業するなど、官民一体となった取り組みが進められている状況だ。中国がデジタル人民元の発行に踏み切れば、西側諸国もそれに追従することが予想されるが、仮想通貨市場での覇権争いはどのような展開を見せるのか、今後も各国政府の動きに注目していきたい。


Date

作成日

2020.09.24

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

bitwallet &Titan FX トレードコンテストを開催!賞金総額最大400万円

海外FX業者のTitan FXが、「bitwallet &Titan FX トレードコンテスト」を開催することを発表しました。コンテストでは専用のデモ口座を使用するため、自己資金をリスクにさらすことなく参加できます。上位入賞者には賞金も贈られます。
New
update2024.05.02 20:30

仮想通貨SUIのステーキング利率は?やり方やリスクを解説

仮想通貨SUIは、レイヤー1ブロックチェーンSuiのネイティブトークンです。Suiでは、PoSの派生系であるDPoSによりSUIのステーキングが可能です。当記事では、SUIをステーキングする方法やステーキング利率、ステーキングのリスクをご紹介します。
New
update2024.05.02 20:00

仮想通貨REZの将来性は?イーサリアムのリステーキングプロトコルRenzoについて解説

仮想通貨(暗号資産)REZは、リステーキングプロトコルRenzoのネイティブトークンです。Renzoは、イーサリアム(ETH)のリステーキングを簡単に実行できるプラットフォームとして機能します。
update2024.05.01 20:00

リピート注文その1|最良の取引戦略の1つリピート注文とは

リピート注文(グリッドトレード)は、インディケータに関する知識を必要としないシンプルな手法です。注文を設定した後は、単純なルールに従って行動するだけです。
update2024.04.30 20:30

メタマスク(MetaMask)のエアドロップ確認機能とは?特徴や使い方を解説

分散型ウォレットのメタマスク(MetaMask)に、エアドロップ確認機能が追加されました。これにより、エアドロップの受け取り資格の有無を、メタマスク上で簡単にチェックすることが可能になっています。当記事では、エアドロップ確認機能の特徴や、対応しているブロックチェーン、使い方を解説します。
update2024.04.26 21:00

仮想通貨BBの将来性は?ビットコイン向けリステーキングチェーンBounceBitについて解説

仮想通貨(暗号資産)BBは、レイヤー1ブロックチェーンBounceBitのネイティブトークンです。BounceBitは、ビットコイン(BTC)をリステーキングできるインフラとして機能します。
update2024.04.25 20:00

セービングとステーキングの違いとは?仕組みや利率・やり方を解説

仮想通貨(暗号資産)を運用する代表的なサービスとして「セービング」と「ステーキング」があります。よく似た両者には、どのような違いがあるのでしょうか。当記事では、セービングとステーキングの違いや仕組み、利率、やり方などを解説します。
update2024.04.25 19:30

Zoomexがプレイ金額杯を開催!To The Moonをプレイして総額17万円相当の賞金・特典を獲得

Zoomex(ズーメックス)が、プレイ金額杯の開催を発表しました。To The Moonをプレイしてランキングに入賞すると、総額17万円相当の賞金・特典を獲得できます。キャンペーンは、2024年4月30日午前9時(日本時間)までです。
update2024.04.23 20:00

BigBossが新規ユーザー向けの入金ボーナスを提供!最大1万3,700ドルを付与

海外FX業者のBigBossが入金ボーナスの提供を開始します。今回のボーナスプログラムでは累積入金額によって付与率が変化し、最大1万3,700ドルが付与されます。入金ボーナスの付与条件や対象、注意点などをまとめました。
update2024.04.22 20:30

ThreeTraderが3周年を記念したキャンペーンを開催!

海外FX業者のThreeTraderが、3周年を記念したキャンペーンの第一弾を開催しています。キャンペーン期間中に本人確認審査を完了、または初回入金を行うと合計20ドルのキャッシュバックを受け取れます。
update2024.04.19 21:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル