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ドイツ取引所、Quantitative Brokers株の過半数を取得

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update 2021.08.31 15:31
ドイツ取引所、Quantitative Brokers株の過半数を取得

update 2021.08.31 15:31

バイサイド投資家向けのプレゼンス拡大を模索

ドイツ取引所(本社:60485 Frankfurt/Main[1])は9月17日、執行アルゴリズム及びデータドリブンな分析ソリューションを提供するフィンテック企業Quantitative Brokers(本社:285 Madison Ave, Suite 1700 New York, NY 10017[2])の株式の過半数を取得したことを発表した。[3]

Quantitative Brokersは、ニューヨークやロンドン、シドニー、チェンナイにオフィスを構え、世界各国の先物やオプション、債券市場をカバーし、2020年の売上高見通しは約250億ドルになるという。今回、ドイツ取引所による株式取得に関する契約条項の詳細は公表されていないものの、同取引所はQuantitative Brokersの社員全員を引き継ぎ、バイサイド投資家向けのプレゼンス拡大を模索している模様だ。尚、ドイツ取引所による株式取得後においても、Quantitative Brokersの共同創業者であるChristian Hauff氏とRobert Almgren氏は、同社株を大量に保持すると共に、Hauff氏がCEOとして、Algmren氏がチーフサイエンティストとして任務を継続する見込みである。

株式取得に際し、ドイツ取引所の取締役会メンバー兼トレーディング・クリアリング部門ヘッドを務めるThomas Book氏とHauff氏及びAlmgren氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

我々は、革新性を発揮し業界をリードする有力クオンツチームが手掛ける成長事業へ投資し、アルゴリズム取引分野においてユニークなソリューションを提供する意向です。

Thomas Book, Head of the Trading and Clearing Division of Deutsche Börse and Member of the Executive Board - Deutsche Börse Groupより引用

我が社はドイツ取引所の傘下に収まり、機関投資家層の拡大に加え、グローバルベースで市場及びアセットクラスを拡大し、成長戦略を加速させることを楽しみにしております。

Christian Hauff, co-founder and CEO of Quantitative Brokers - Deutsche Börse Groupより引用

ドイツ取引所が構築するグローバルベースでのバイサイド及びセルサイド顧客との関係性を活用することで、複雑化する市場環境下において、我々は広範な顧客基盤に対し、効率的な執行管理に寄与する新たな付加価値を提供できるでしょう。

Robert Almgren, Chief Scientist and co-founder of Quantitative Brokers - Deutsche Börse Groupより引用

ドイツ取引所は、需要高まるアルゴリズム取引分野で画期的なソリューションを提供するQuantitative Brokersを傘下に収めることで、更なる顧客基盤の拡大が期待できそうだ。

release date 2020.09.21

出典元:

ニュースコメント

グローバルリーチの拡大を虎視眈々と狙うドイツ取引所

足元において、ドイツ取引所はグローバルリーチの拡大に向けた様々なソリューションの提供を試みている。例えば、ドイツ取引所は台湾先物取引所と提携し、市場データ関連商品をリリースする他、ドイツ取引所傘下のユーレックスがMSCI指数関連デリバティブ商品を拡充している。また、ユーレックス・クリアリングがJFSAからライセンスを取得したことに加え、直近ではロンドン証券取引所グループ傘下のイタリア証券取引所を買収する意向を示すなど、グローバルベースで業容拡大に向けた取り組みを強化している状況だ。特に欧州市場において、ブレグジットをきっかけに、ドイツ取引所は欧州の金融ハブとして機能する英国の証券取引所からの市場シェア奪還を虎視眈々と狙っていると推察される。世界中で証券取引所間の顧客獲得競争が激化する中、同社が更なるグローバルリーチの拡大に向けて今後如何なるソリューションを打ち出すか注目したい。


Date

作成日

2020.09.21

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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