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ユーレックス、MSCI指数を原資産とするデリバティブ商品を拡充

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update 2021.08.31 15:32
ユーレックス、MSCI指数を原資産とするデリバティブ商品を拡充

update 2021.08.31 15:32

14種類の先物と2種類のオプションを4月6日に追加

ドイツ取引所傘下の世界有数のデリバティブ取引所Eurex Exchange(本社:Mergenthalerallee 61 65760 Exchborn[1])【以下、ユーレックス】は4月6日、MSCI指数を原資産とする14種類の先物と2種類のオプションを追加したことを発表した。[2]

ユーレックスは既に単一プラットフォーム上で、MSCI指数を原資産とする122種類の上場先物と20種類のオプションを提供すると共に、同指数に関連したデリバティブ商品の未決済残高は約250万枚と世界最高水準を誇っている。そして今回、同社は5月末にMSCI新興市場指数に組み込まれる予定のクウェートや、オランダ、スペイン、北欧諸国など欧州各国のMSCI指数を原資産とする先物に加え、湾岸協力理事会(Cooperation Council for the Arab States of the Gulf, GCC)を構成する国々のMSCI小型株指数先物、MSCIオールカントリーワールドインデックス(All Country World Index)【以下、ACWIと称す】を基にした2種類のオプションなどを追加投入するとのことだ。

ユーレックスの株式・インデックス商品リサーチ・取引所部門のRalf Huesmann氏は、MSCIデリバティブ商品のリリースを大変喜ばしく思うと共に、市場のトレンドや顧客の要望に応じて商品ラインナップの拡充を図っているという。また、MSCI指数を原資産とするデリバティブ商品取引は、同社で最も急成長を遂げている分野の一つであるとのことだ。更にユーレックスは、環境(Environment)と社会(Social)及びガバナンス(Governance)というESGの観点を考慮に入れ、世界中の主要地域をカバーしたMSCI ESG指数を原資産とする5種類の先物を今年3月に追加投入している。同社の役員であるMichael Peters氏は、ESGをテーマとして、顧客にグローバルESG投資に関するより多くの選択肢を提供することを目標としているとコメントしている。

尚、ユーレックスはユーロ建て債券ETFオプションをリリースしたほか、ユーレックスはクロスカレンシースワップの中央清算業務を開始するなど、様々な分野において積極的に業容拡大を図っている状況である。そして今回、同社は注目度の高いMSCI指数を原資産とするデリバティブ商品を拡充することで、更なる顧客取引の拡大が期待できそうだ。

release date 2020.04.09

出典元:

ニュースコメント

世界を代表するベンチマーク、MSCI指数

MSCI指数は、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナルが算出する指数の総称である。代表的な指数としては、先進国と新興国の大型・中型株を対象にしたACWIや日本を除く先進国株式を対象とするMSCI KOKUSAI(MSCIコクサイ)指数、先進国の大型・中型株で構成されるMSCI World指数などが挙げられる。これらのMSCI指数は、グローバル各国市場のパフォーマンスを相互比較するための最も優れたベンチマークとして、世界中の機関投資家や投資信託に採用されている状況だ。バイサイド投資家からの同指数を基にした商品取引ニーズも根強いことから、多くの海外FXブローカーがMSCI関連ソリューションの開発に注力している。例えば、Admiral Marketsがグローバル株式インデックスの取扱いを開始し、MSCIシンガポール指数取引などに対応した株式トレーディングサービスの強化を図っている。グローバル投資需要の高まりと相まって、今後も各金融サービスプロバイダーが世界中の機関投資家に最も利用されているMSCI指数を基にした金融商品の開発を推進すると予想される。


Date

作成日

2020.04.09

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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