Select Language

Ziglu、P2P決済プラットフォームをローンチ

Ziglu、P2P決済プラットフォームをローンチ

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:31
Ziglu、P2P決済プラットフォームをローンチ

update 2021.08.31 15:31

FCAからEMIライセンスを取得

チャレンジャーバンク(銀行業務ライセンスを取得し、既存銀行と同様のサービスを全てモバイルアプリ上で提供する企業)であるZiglu(本社:1 Poultry, London EC2R 8EJ[1])が、英国金融行動監視機構(Financial Conduct Authority)【以下、FCAと称す】からEMI(Electronic Money Institution)ライセンスを取得し、法定通貨と仮想通貨の両方に対応したP2P(ピア・ツー・ピア)決済プラットフォームを立ち上げたことが明らかになった。[2]

Zigluは2019年5月にFCAへの申請を行なっていたが、今月1日にようやくライセンスを取得して英ポンドおよび仮想通貨を利用したP2Pサービスの開始に漕ぎ着けたという。Zigluは英国や欧州に展開するチャレンジャーバンク、Starling Bankの共同創設者兼CTO(Chief Technology Officer)であるMark Hipperson氏によって設立され、シード段階の投資ラウンドで525万ポンド(約694万ドル)の資金調達に成功している。昨年6月にZigluは一部サービスをリリースしており、今回、ビットコイン(Bitcoin)、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)、ライトコイン(Litecoin)、イーサリアム(Ethereum)の取り扱いを開始すると同時に、今月後半にリップル(Ripple)をサポートすることを決定したようだ。

Hipperson氏はFCAからのライセンス取得が困難であったと言及したが、Zigluは第5次マネーロンダリング対策指令(The Fifth EU Anti-Money Laundering Directive, AMLD5)に準拠し、全ての顧客に厳密なKYC(顧客確認)プロセスを課すことを実現している。また、Zigluは仮想通貨での預金に最大5万ポンド(約6万6,000ドル)相当の保険をかけて顧客資産の保護を強化しているという。

Zigluは今後6年から7年間で1億人のユーザーベースを獲得するために、サービスを拡大する方針であることを明示している。それに伴ってZigluは、仮想通貨と法定通貨の両方に対応したmastercard(マスターカード)のデビットカード発行に加え、ローンや当座貸越・借越、付利口座などのサービス開始を検討しているようだ。EMIライセンスはフルバンキングライセンスと異なり、提供できるサービスの範囲に制限があるが、Zigluはどのような動きに出るのか、今後も同社の取り組みに注目していきたい。

release date 2020.09.09

出典元:

ニュースコメント

金融業界と仮想通貨をつなぐチャレンジャーバンク

元々、チャレンジャーバンクはモバイルアプリを中心に銀行業務を効率化し、低コストな事業モデルを確立する存在として期待されていたが、今では既存の金融業界と仮想通貨をつなぐ橋渡し的な役割を担っている。実際にレボリュートはAuto-Exchangeと呼ばれる自動両替ツールをリリースするなど、自社サービスと仮想通貨の親和性を高めているようだ。また、最近ではスイスの大手銀行であるデューカスコピーがイーサリアムによる入出金サービスを開始しており、既存の金融機関もこの流れに乗って仮想通貨関連サービスを展開し始めているという。こうした状況を受け、チャレンジャーバンクの震源地となっている英国では、イングランド銀行がCBDCと互換性のある決済インフラ構築を計画するなど、仮想通貨利用を促進するための取り組みが進展を見せている。現在、世界では100社を超えるチャレンジャーバンクが誕生しているが、これが金融業界にどのような変化をもたらすのか、今後もその動向を見守っていきたい。


Date

作成日

2020.09.09

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説

仮想通貨KAITOは、Web3の情報アクセスを変革する次世代プラットフォーム「Kaito AI」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KAITOの概要や将来性、Kaito AIが提供するYapsの仕組み、SNSでの評判などを解説します。
update2025.02.19 19:00

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

仮想通貨SOSOの将来性は?AI活用の投資分析プラットフォームSoSoValueがトークン発行

仮想通貨SOSOは、中央集権型金融の効率性と分散型金融の透明性を組み合わせた投資分析プラットフォーム「SoSoValue」のガバナンストークンです。当記事では、仮想通貨SOSOの将来性やSNSでの評判、SoSoValueの特徴などを解説します。
update2025.01.24 19:30

Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にBybitからビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.02.19 19:30

【全て無料】MT4/MT5を日本時間にできるインディケータのおすすめが決定!

MT4/MT5に表示されている時間は、インディケータを使えば簡単に日本時間へ変えられます。MT4/MT5を日本時間表示にしておくと、各市場のトレンドを把握しやすくなったり、経済指標の発表時間に合わせた取引がしやすくなったりと、何かと便利です。
update2024.12.04 20:00

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

MacのMT4/MT5はダウンロードしても使えない?文字化けや起動しない時の対策方法や最終手段を紹介!

Mac版のMT4やMT5は不具合が良く発生するため、自分の使い方が悪いのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、Mac版のMT4・MT5のトラブルや解決方法を解説します。
update2024.12.04 20:30

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル