Select Language

スイスツーク州、仮想通貨による納税に対応することを発表

スイスツーク州、仮想通貨による納税に対応することを発表

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:32
スイスツーク州、仮想通貨による納税に対応することを発表

update 2021.08.31 15:32

2021年2月からビットコインおよびイーサリアムを受け入れる予定

クリプトバレーとして知られるスイスのツーク州は、2021年2月からビットコイン(Bitcoin)およびイーサリアム(Ethereum)による納税に対応することを発表した。[1]

発表によると、ツーク州は企業および個人に対して10万フラン(約10万9,000ドル)を上限に仮想通貨による納税を許可するものの、部分的な支払いは受け付けない方針だという。ツーク州の州都であるツーク市は2016年から既に仮想通貨による納税に対応しており、現在もその制度を継続している。今回、ツーク州財務局は現地の仮想通貨関連サービス企業であるBitcoin Suisseと提携し、仮想通貨を法定通貨に変換するサポートを受ける計画だ。

このことに関してツーク州財務局のHeinz Tännle氏は次のようにコメントした。

クリプトバレーの中心地である我が州にとって、日常生活における仮想通貨の利用を促進し、簡素化することは重要な課題です。ビットコインおよびイーサリアムでの納税を可能にしたことは大きな一歩になると言えるでしょう。

Heinz Tännle, Finance Director of Zug - Swissinfoより引用

Bitcoin SuisseのCEOであるArthur Vayloyan氏は、取引技術と仮想通貨の組み合わせにより、ツーク州は納税者に優れたユーザーエクスペリエンスを提供できると言及している。ツーク州は今後数週間でのパイロットプログラムへの移行を計画しているが、この新しい納税スキームを確立できるのか、今後も同州の動きに注目していきたい。

release date 2020.09.07

出典元:

ニュースコメント

次なるイノベーションに向かって前進するスイス

仮想通貨市場を牽引するスイスでは、昨年、スイス議会が仮想通貨の規制案を可決するなど、フレームワークを明確化し、仮想通貨関連企業の取り組みを後押しする動きが生じている。実際に数多くのブロックチェーン関連企業がスイスで恩恵を受けており、400社を超える企業が登記されているツーク市だけでなく、チューリッヒやジュネーブ、ヌーシャテル、ウーリなどの行政区にも投資が流入してきているという。また、最近では大手オンライン銀行のスイスクォートがICO投資サービスを開始するなど、既存の金融業界から仮想通貨市場に参入する企業の活動も流動的になってきているようだ。これまで世界の金融センターとして確固たる地位を築いてきたスイスは、積極的に仮想通貨やブロックチェーン技術を取り込み、次なるイノベーションに向かって前進し始めているが、これがどのような結果を生むのか、今後も同国での展開を見守っていきたい。


Date

作成日

2020.09.07

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

オオカミコイン(OKM)は怪しい?オオカミプロジェクトの特徴やSNSでの評判

オオカミコイン(OKM)は、オオカミカードを発行するオオカミプロジェクトの仮想通貨です。海外取引所のMEXCに上場していますが、SNS上では怪しいという声も見られます。本記事では、オオカミコインの特徴、SNSでの評判、怪しいポイントなどを紹介します。
update2025.04.11 19:00

Exnessの海外入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExnessで海外送金による銀行口座の凍結が発生している事例を取り上げていきます。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

またコピトレ詐欺か?WeekendFXにAmazingTick型の詐欺疑惑

WeekendFXのコピートレードに参加したユーザーが、「出金できなくなった」と次々に声を上げ始めています。AmazingTickの詐欺事例との類似点も多く、同じ手口のコピトレ詐欺なのではないかという疑惑が持ち上がっています。
update2025.06.23 19:00

ワールドコイン(WLD)の換金方法は?日本円に現金化する手順を解説

ワールドコイン(WLD)は、OpenAI社のCEOであるサム・アルトマン氏らが手掛ける仮想通貨プロジェクトです。登録したユーザーには、仮想通貨WLDが無料配布されます。当記事では、ワールドコインを日本円に換金する手順や、換金時の注意点などを解説します。
update2025.04.16 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

初めてのバックテストでも安心!MT5ストラテジーテスターの使い方ガイド

MT5のストラテジーテスターでは、バックテストによりEAのパフォーマンスを確認できます。バックテストの開始手順や注意点を解説します。
update2025.06.17 19:00

Exnessの出金遅延はなぜ起きた?オンラインカジノ規制の影響とは

海外FX業者のExnessでは、国内送金の遅延が度々問題になっており、決済代行会社に関連したトラブルと言われています。なぜオンラインカジノ規制が海外FXに波及したのか説明するほか、今後考えられる影響も解説します。
update2025.05.28 19:00

【速報】イラン・イスラエル停戦報道でビットコイン反発、一時10万6,000ドル突破

2025年6月23日、トランプ大統領がイラン・イスラエル間の停戦を自身のSNSで発表しました。これにより中東での地政学リスクが後退し、ビットコイン(BTC)の価格は一時10万6,000ドルまで急反発しました。
update2025.06.24 19:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

【スリトレ堂安氏の約3倍】本田圭佑×Titan FX、SNSフォロワー数379万の影響力は?

海外FX業者のTitan FXがサッカー選手の本田圭佑氏をグローバルアンバサダーに起用したことを発表しました。なぜTitan FXは「本田圭佑」を選んだのか、SNSの反応や業界の過去事例からその影響力を読み解きます。
update2025.06.09 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル