Select Language

スウェーデン輸出信用銀行、FISのソリューションを採用

スウェーデン輸出信用銀行、FISのソリューションを採用

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:33
スウェーデン輸出信用銀行、FISのソリューションを採用

update 2021.08.31 15:33

商業融資プラットフォームのデジタル化を模索

スウェーデン王国100%出資の金融機関であるスウェーデン輸出信用銀行(Swedish Export Credit Corporation)【以下、SEKと称す】は、サービス向上とコスト削減を目的として商業融資プラットフォームのデジタル化を図るべく、フィンテックサービス大手のフィデリティ・ナショナル・インフォメーション・サービシズ(Fidelity National Information Services, Inc.)【以下、FISと称す】のソリューションを採用した。[1]

SEKはサステナビリティの実現に向けた貸出モデルを導入し、スウェーデンの輸出産業における競争力強化を図る意向だ。また同行はテクノロジー最新化に向けた広範な取り組みの一環として、異なる種類の融資組成システム・プロセスを統合した最新の単一プラットフォーム導入を模索していたという。

SEKはFIS Commercial Loan Origination(CLO)とFIS Ambit Optimistを利用し、融資組成からリスク評価、与信審査、プレゼンテーション、そして現在進行中の貸出サービスに至る融資プロセスの全体をデジタル化するとのことだ。SEKの審査・サービス責任者及びスタッフは、FISの使い勝手の良いユーザーインターフェースを活用し、一元的に管理された顧客情報や信用照会、その他の業務フローに加え、最新の融資関連情報や文書が閲覧できるという。

SEKによるソリューション導入に際し、FISのセルサイド・資本市場部門シニアバイスプレジデントであるNasser Khodri氏は以下のようにコメントしている。

商業融資組成プロセスが急速に変革する中、我が社は変化を先取りするお客様をサポートし、成功に導くことをお約束しております。企業はこれまで以上に迅速な資金提供を求めているため、融資・貸出プロセスをデジタル化することで、コスト削減や優れたカスタマーエクスペリエンスを提供しながら競争優位性を発揮できるでしょう。

Nasser Khodri, SVP of Sell-side, Capital Markets at FIS - FISより引用

SEKはFISと組み、融資プロセスのデジタル化を図ることで、更なる顧客満足度の向上が期待できそうだ。

release date 2020.09.07

出典元:

ニュースコメント

産業のデジタル化が進むスウェーデン

欧州委員会(EC)が公表した2018年調査によると、スウェーデンの経済・社会におけるデジタル化の進展は欧州でトップクラスだという。現在は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより、世界中でデジタルトランスフォーメーションが推進されている。このような市場環境下において、米造幣局が硬貨不足に直面する一方で、スウェーデンは早くからキャッシュレス化を推し進め、現在では現金を取り扱わないことが一般的となっている。また同国は、仮想通貨分野においても先進性を発揮している。ECBが独自仮想通貨の開発活動拡大を検討する中、Riksbankはイークローナ(e-Krona)発行の可能性を探っており、アクセンチュア(Accenture)と協業して2021年2月まで同通貨の運用シミュレーションを実施する計画だ。更にスウェーデンはTIPSに加入し、同決済システム上で同国通貨クローネ建ての即時電子決済を実現させている。スウェーデンを始めとする多くの国々が、消費者の利便性向上につながるデジタルソリューションを導入することに今後も期待したい。


Date

作成日

2020.09.07

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Galaxy DAOがトレーディングチャレンジの一般応募。トレードコンテスト中止が背景か

Galaxy DAOがトレーディングチャレンジの一般応募を開始しました。以前まではクローズドな環境で参加者を募集していたことから、Galaxy Daoがトレードコンテストを再開できないことが、一般応募を開始した背景ではないかと考えられます。
New
update2024.05.07 20:00

仮想通貨EIGENの将来性は?イーサリアムリステーキングのパイオニアEigenLayerについて解説

仮想通貨EIGENは、リステーキングプロトコルEigenLayerのネイティブトークンです。EigenLayerは、イーサリアムのリステーキングを行うためのプラットフォームとして機能します。当記事では、仮想通貨EIGENの将来性やトークンの使い道などを解説します。
New
update2024.05.07 19:00

bitwallet &Titan FX トレードコンテストを開催!賞金総額最大400万円

海外FX業者のTitan FXが、「bitwallet &Titan FX トレードコンテスト」を開催することを発表しました。コンテストでは専用のデモ口座を使用するため、自己資金をリスクにさらすことなく参加できます。上位入賞者には賞金も贈られます。
update2024.05.02 20:30

仮想通貨SUIのステーキング利率は?やり方やリスクを解説

仮想通貨SUIは、レイヤー1ブロックチェーンSuiのネイティブトークンです。Suiでは、PoSの派生系であるDPoSによりSUIのステーキングが可能です。当記事では、SUIをステーキングする方法やステーキング利率、ステーキングのリスクをご紹介します。
update2024.05.02 20:00

仮想通貨REZの将来性は?イーサリアムのリステーキングプロトコルRenzoについて解説

仮想通貨(暗号資産)REZは、リステーキングプロトコルRenzoのネイティブトークンです。Renzoは、イーサリアム(ETH)のリステーキングを簡単に実行できるプラットフォームとして機能します。
update2024.05.01 20:00

リピート注文その1|最良の取引戦略の1つリピート注文とは

リピート注文(グリッドトレード)は、インディケータに関する知識を必要としないシンプルな手法です。注文を設定した後は、単純なルールに従って行動するだけです。
update2024.04.30 20:30

メタマスク(MetaMask)のエアドロップ確認機能とは?特徴や使い方を解説

分散型ウォレットのメタマスク(MetaMask)に、エアドロップ確認機能が追加されました。これにより、エアドロップの受け取り資格の有無を、メタマスク上で簡単にチェックすることが可能になっています。当記事では、エアドロップ確認機能の特徴や、対応しているブロックチェーン、使い方を解説します。
update2024.04.26 21:00

仮想通貨BBの将来性は?ビットコイン向けリステーキングチェーンBounceBitについて解説

仮想通貨(暗号資産)BBは、レイヤー1ブロックチェーンBounceBitのネイティブトークンです。BounceBitは、ビットコイン(BTC)をリステーキングできるインフラとして機能します。
update2024.04.25 20:00

セービングとステーキングの違いとは?仕組みや利率・やり方を解説

仮想通貨(暗号資産)を運用する代表的なサービスとして「セービング」と「ステーキング」があります。よく似た両者には、どのような違いがあるのでしょうか。当記事では、セービングとステーキングの違いや仕組み、利率、やり方などを解説します。
update2024.04.25 19:30

Zoomexがプレイ金額杯を開催!To The Moonをプレイして総額17万円相当の賞金・特典を獲得

Zoomex(ズーメックス)が、プレイ金額杯の開催を発表しました。To The Moonをプレイしてランキングに入賞すると、総額17万円相当の賞金・特典を獲得できます。キャンペーンは、2024年4月30日午前9時(日本時間)までです。
update2024.04.23 20:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル