Select Language

インフルエンサー頂上決戦

アマギフ3,000円が当たる

スイスで恩恵を受けるブロックチェーン関連企業

スイスで恩恵を受けるブロックチェーン関連企業

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
スイスで恩恵を受けるブロックチェーン関連企業

update 2021.08.31 15:29

恵まれた環境を求めて世界各国の企業が集結

BLOCKCHAIN PROPULSIONの共同創設者兼CEOであるStefan Deiss氏は、あるメディアのインタビューで、ブロックチェーン関連のスタートアップ企業がスイスで事業を開始することで様々な恩恵を享受できると言及した。[1]

スイスは世界で最も先進的な仮想通貨市場を抱えており、現在クリプトバレーがあることで有名なツーク市には400社を超えるブロックチェーン関連企業が集中しているという。その他にもスイス国内にはチューリッヒやジュネーブ、ヌーシャテル、ウーリなど、仮想通貨に友好的な政策を掲げる行政区が存在し、更に多くの企業が集まってくる可能性がある。このスイスの優位性は、仮想通貨銀行であるSEBA Crypto AGおよびSygnum AGがスイス金融市場監督局(Financial Market Supervisory Authority, FINMA)の承認を受けたことでより強固なものとなった。これまで銀行口座の開設はブロックチェーン関連企業にとって悩みの種となっていたが、スイスでは比較的容易に銀行サービスを受けることができる。今年5月にFacebookがスイスに仮想通貨関連法人を設立したのも偶然ではなく、同国政府が優れた市場環境を構築してきたからだと言えるだろう。

一方、米国ではマネーロンダリング防止(AML)やデータ保護の観点から、政府がリブラ(Libra)のような仮想通貨が米ドルの脅威になることを懸念しており、これを国家安全保障上の問題として取り扱っている。米国政府はFacebookの独自仮想通貨であるリブラに関する議論を慎重に進め、この革新的な取り組みが世界の金融システムにどのような影響を及ぼすかを検討している状況だ。対照的にスイスは素早い判断で国内の規制環境を整備し、安全かつ想像的な市場を構築しているが、米国は同国の成功に習うべきところがあると言えるだろう。米国政府は仮想通貨市場に反対するだけでなく、積極的に仮想通貨やブロックチェーン関連プロジェクトに関与することで、適切な規制フレームワークの構築とイノベーション促進を両立できる可能性がある。

BLOCKCHAIN PROPULSIONはブロックチェーン関連のスタートアップ企業を支援する国際的なアクセラレーターであり、スイスを拠点にベンチャーキャピタル、株式交換、STO(セキュリティトークンオファリング)を含むトークンベースの資金調達を行なっている。世界10カ国以上にハブ機能を備えるBLOCKCHAIN PROPULSIONは、戦略やビジネスモデルの設計、マーケティング、セキュリティ、教育、コンプライアンス、トークン化などのサービスを提供し、グローバル市場での事業拡大を図っているようだ。Deiss氏はこれからも世界のブロックチェーン関連企業がスイスに流出する可能性があることを示唆しているが、各国政府はどのような対応を見せるのか、今後もその動向を見守っていきたい。

release date 2019.09.18

出典元:

ニュースコメント

仮想通貨の影響を懸念する欧州諸国

仮想通貨市場の拡大を狙うスイスは、リブラの開発企業であるカリブラ(Calibra)の設立を受け入れるなど、Facebookに協力的な姿勢を示しているが、周辺の欧州諸国は勢いを増す仮想通貨の流れに懸念を抱いているようだ。先日もフランスではBruno Le Maire財務大臣がリブラの開発をブロックすると発言し、強い反対の意を表明したことに加え、英国ではFCAがFacebookにリブラの詳細情報を求める動きに出ているという。このような背景から欧州連合(EU)もリブラが独占禁止法に抵触しないか調査を開始しており、GAFAをはじめとするビッグテック企業の仮想通貨発行に警戒を強めているという。スイスは欧州連合に加盟していないためその方針に従う義務はないものの、周辺諸国との関係性を考慮すると連携せざるを得ない立場にある。同国政府はどのような舵取りを行うのか、今後もその去就に注目していきたい。


Date

作成日

2019.09.18

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

【実測】Exnessのゴールドスプレッドで損しない!「最狭口座」はコレ一択

Myforex編集部では4ヶ月間にわたってExnessのゴールド(XAUUSD)のスプレッドを徹底調査しました。本記事では、Exnessのゴールド取引にかかるスプレッドだけでなく、どの口座タイプを選べばよいかまで解説します。
update2025.12.09 10:30

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

仮想通貨送金対応のBXONEは「使える」eウォレットなのか?海外FXユーザー目線で比較

仮想通貨対応オンラインウォレットとしてBXONEが一部の海外FXユーザーの間で注目されています。本記事では、BXONEが「使える」オンラインウォレットなのか海外FXユーザー目線で他社と比較します。
update2025.12.09 19:00

SwiftTraderが資金難?SNSで出金トラブル報告が増加

2025年以降、SwiftTraderで出金拒否・遅延の報告がSNSで相次いでいます。本記事では報告されている出金トラブルのほか、GEMFOREXとの類似点やSwiftTraderをおすすめしない理由を説明します。
update2025.10.16 19:30

Bitgetが代替手段に?Bybitが日本撤退で日本ユーザーの新規登録禁止

Bybitが日本ユーザーの新規登録停止を発表しました。Bybitの代替取引所としてはBitgetが挙げられ、Bybitと遜色ないサービスを利用できます。本記事では、Bitgetの特徴や海外取引所への規制動向などを解説します。
update2025.11.25 19:00

Bybit P2P利用で銀行口座凍結・詐欺容疑者に?海外FXユーザーが知るべき巻き込まれリスクとは

Bybit P2Pを利用したユーザーが銀行口座凍結されたことに加え、詐欺容疑者として取り調べを受けたというSNS投稿が話題になっています。本記事では、話題となった投稿の内容や、海外FXユーザーがP2P取引の利用を避けるべき理由などを解説します。
update2025.11.12 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

豪華なのに難しい?XMTradingが開催中のクリスマス入金ボーナスプロモーションは「アリ」なのか?

XMTradingで最大$25,000を獲得できる入金ボーナスキャンペーンが開催され注目を集めています。一見すると豪華なキャンペーンにみえますが、一般的な入金ボーナスとは条件が異なり、一部では条件が厳しいとの声もあります。本記事では、参加する価値のあるイベントなのかを説明します。
update2025.11.26 19:00

Vantage Tradingが年末トレード大会を開催!ランク外でも賞金獲得のチャンスあり

Vantage Tradingが、年末恒例となる大型トレード大会「年末ミリオンジャンボ2025」の開催を発表しました。今回のイベントでは副賞も用意されているので、ランク外でも賞金獲得のチャンスがあります。この記事では、参戦を検討しているユーザー向けに、各種条件やルールを説明します。
update2025.11.28 19:00

Funded7で出金が認められない事例が増加?ルールの不透明さが原因か

Funded7で出金拒否に関する投稿がSNS上で増加しており、利用者の間で不安が広がっています。「利益が取り消された」「短時間取引が理由で無効になった」などの報告が投稿されています。当記事では出金拒否の原因を整理し、他のプロップファームとFunded7のルールを比較します。
update2025.11.21 19:00
promotion promotion

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル