Select Language

Huobi、アルゼンチンで仮想通貨取引サービスを開始

Huobi、アルゼンチンで仮想通貨取引サービスを開始

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
Huobi、アルゼンチンで仮想通貨取引サービスを開始

update 2021.08.31 15:29

ハイパーインフレを背景に仮想通貨の需要が高まる

世界第2位の取引量を誇る大手取引所のHuobi(フォビ)が、南米のアルゼンチンに進出し、現地通貨のアルゼンチンペソと仮想通貨の取引サービスを開始する予定であることが明らかになった。[1]

Huobiは来月中のローンチを目処に、仮想通貨取引サービスを成立させるためのインフラ整備やカスタマーサービスの立ち上げなどに奔走しているという。法定通貨の入金方法としてHuobiはクレジットカードや銀行送金に対応すると同時に、電子決済プロバイダーのMercadopagoと提携し、多様な入金オプションを提供する構えだ。Huobiのアルゼンチン進出に関してHuobi CloudのシニアディレクターであるDavid Chen氏は、仮想通貨およびブロックチェーン関連事業を拡大するためには最良な選択だと評価している。

現在、アルゼンチンではハイパーインフレーションが進行しており、同国の中央銀行は利上げを実施して事態の改善を試みているが、今年に入ってアルゼンチンペソの価値はおよそ半分にまで落ち込んだ。このような状況下、アルゼンチンではより安定した価値を持つ仮想通貨の需要が高まりつつある。これを受けてHuobiのCEOであるLeon Li氏はアルゼンチン政府の高官と会談し、ブロックチェーンが同国の経済成長を促す重要な存在になることを伝えた。

Huobi ArgentinaのCEOを務めるCarlos Banfi氏は、アルゼンチン市場に関して次のような見解を示した。

アルゼンチンでは法定通貨や銀行に依存する現状から脱却すべきだというコンセンサスが形成されています。Huobiが市場に参入することでアルゼンチンはブロックチェーンおよび仮想通貨の普及を進めるための機会を得るでしょう。

Carlos Banfi, CEO of Huobi Argentina - Huobi Globalより引用

近年、Huobiは急速にグルーバル市場への事業展開を進めており、今年6月Huobiはトルコへ進出した他、日本、韓国、ロシア、米国などに取引所を開設している。Huobi ArgentinaやHuobi USなどの現地法人に加え、全世界向けのHuobi Globalを通じてサービスを提供しているが、次はどのような動きに出るのか、今後も同社の取り組みに注目していきたい。

release date 2019.09.18

出典元:

ニュースコメント

仮想通貨に期待を寄せるアルゼンチン政府

経済危機の渦中にあるアルゼンチンでは、今年8月に大統領の方針に反発してニコラス・ドゥホブネ財務相が辞任するなど、国内情勢が混沌としている。これまでもアルゼンチン政府はデフォルトを繰り返しており、幾度となくアルゼンチンペソの価値が暴落してきたが、国民はその状況に辟易としているようだ。立ち行かない国内経済の起爆剤としてアルゼンチン政府はバイナンスとスタートアップ支援を計画するなど仮想通貨の普及に期待を寄せているが、この流れは仮想通貨導入を推進するベネズエラの実情に類似していると言えるだろう。ベネズエラでは大統領が国有銀行にペトロ受入を命令したことにより、同仮想通貨が国内で正式な通貨として取り扱われるようになったものの、国際的にはその価値は認められていない。既にベネズエラ政府はペトロで年金を支給するなど、仮想通貨を中心に添えた大胆な改革を進めているが、アルゼンチン政府はこの政策をどう評価するのか、今後も同国の動向を見守っていきたい。


Date

作成日

2019.09.18

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

日本でも税率20%でビットコインのトレードが可能?IG証券がIBIT・ETHAのCFD取扱い開始

IG証券がブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、イーサリアム現物ETF「ETHA」のCFD取引を提供開始し、SNSで話題になっています。本記事では、IG証券の発表内容やSNSでの反応、国内の仮想通貨税制、海外FXとの比較などを紹介します。
update2025.10.10 19:30

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

【要注意】Axi口座から不正出金被害、セキュリティ対策に不安の声

海外FX業者のAxiで、不正出金の被害が海外フォーラムなどで報告されています。国内で同様の被害は確認されていませんが、日本人ユーザーも無関係ではありません。この記事では、報告されている不正出金の事例やセキュリティの問題点のほか、現状でユーザーがとれる対策を説明します。
update2025.09.29 19:00

Exnessがスプレッドを最大30%OFF!仮想通貨・株価指数で大幅縮小

海外FX業者のExnessが主要銘柄のスプレッドを縮小しています。BTCUSDは16%、ETHUSDでは23%の縮小が確認されています。本記事では縮小後のExnessスプレッドを主要なブローカーと比較しました。
update2025.10.02 19:00

XMTradingが新銘柄GAUUSDを追加!取引コストはGOLDより割高か

XMTradingが新たにGAUUSDなど4種類のゴールド銘柄を追加し、グラム単位で少額取引が可能になりました。この記事では、従来のGOLDとの取引コストやスワップを比較します。
update2025.10.10 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

【要注意】堀江氏・テスタ氏のディープフェイク広告が急増中?国内で詐欺の事例も

ディープフェイク技術を使った詐欺広告が世界的に増加しており、国内でも有名人を装った広告が出回っています。広告は精巧で、違和感に気づけないケースもあるため、真偽を見抜くのは簡単ではありません。本記事では、出回っているディープフェイク動画の広告主を調査しました。
update2025.10.08 19:00

話題のDCJPYとJPYCの違い|海外FXの入出金に使えるのは?

DCJPYというデジタル通貨が話題となっています。一方で、海外FXユーザーの間ではJPYCへの期待も高まっています。本記事では、DCJPYとJPYCの特徴や違いを比較し、海外FXトレーダーにとってどちらが送金手段の選択肢となるのかを解説します。
update2025.09.26 19:30

【当サイト限定】FXONの口座開設でボーナス15,000円をプレゼント!既存ユーザーも対象

2025年8月1日より、FXONでの口座開設で15,000円のボーナスを獲得できる、当サイトMyforex限定のキャンペーンがスタートしました。この記事では、ボーナスの受け取り方法や注意点などを説明します。
update2025.08.01 19:30

XMのビットコインスプレッドはExnessの2倍広い!それでも「ナシ」ではない理由とは?

Myforex編集部では、2025年1月10日〜4月10日の3ヶ月間にわたり、XMTradingにおけるビットコインのスプレッドを独自調査。その結果、狭い業者と比べて2倍以上の差があることが分かりました。
update2025.09.05 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル