Select Language

Huobi、トルコ市場への進出を発表

Huobi、トルコ市場への進出を発表

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:26
Huobi、トルコ市場への進出を発表

update 2021.08.31 15:26

現地通貨のインフレが絶好の好機となる

シンガポールを拠点とする大手仮想通貨取引所のHuobiは、昨年ロシア法人を設立するなど仮想通貨に対する関心が高まるグローバル市場への事業拡大を継続しているが、今回、新しくトルコ市場に進出することを発表した。[1]

発表によると、日間取引量で2番目の規模を誇るHuobiは、トルコリラと仮想通貨の取引サービスに加えて、トルコ市場開拓のために現地オフィスを設立し、独自の関連製品やサービスを提供することも視野に入れているという。このトルコでの事業展開は、世界20か国以上に亘り約4億人のユーザーに仮想通貨関連サービスを提供するHuobi MENAが主導することになっている。2018年以来、トルコリラのインフレーションが急速に進行していることもあり、トルコは欧州の中でも仮想通貨に対する関心が最も高い地域となっているようだ。

Huobi MENAの共同創設者であるMohit Davar氏は、トルコ市場への進出に関して以下のようにコメントした。

Huobi Globalのウェブサイトには、既にトルコ語のオプションが追加されており、今後すぐにトルコ語のカスタマーサポートおよびモバイルアプリケーションを立ち上げる予定です。それ以外にも、トルコ国内のユーザー向けに独自仮想通貨であるHuobi Tokenの販売も行い、Huobi Prime(トークンセールを目的としたプラットフォーム)やFast Track(リスティングの投票システム)へのアクセスも解放しています。仮想通貨と法定通貨の取引サービスは、今年末頃の開始となるでしょう。

Mohit Davar, Co-Founder of Huobi MENA - Huobi Globalより引用

今年初めに、Huobiは米国のHBUSとパートナーシップを結び、リブランディングなどを軸に同国市場の開拓を試みている状況だ。グローバル市場向けのサービスはhbg.comのドメイン名で提供しているが、米国でのサービスは契約に基づきhuobi.comに移行し、よりHuobiブランドを前面に押し出す形となった。Huobi GlobalのCEOであるLivio Weng氏は、トルコは重要な市場のため、積極的なアプローチを取ると発言しているが、同国ではどのような戦略で事業展開を図るのか、今後もHuobiの取り組みには注目していきたい。

release date 2019.06.27

出典元:

ニュースコメント

不安定な地域で高まる仮想通貨需要

多くの機関投資家が仮想通貨市場に参入したことにより、仮想通貨は新たな資産クラスとして認識を高めているが、その普及率は国や地域によって大きく異なっている。ある調査によると、トルコでは国民のおよそ18%が仮想通貨を保有し、その普及率は12%のルーマニア、11%のポーランド、10%のスペイン、9%のチェコを引き離して群を抜いていることが明らかとなった。高い普及率を誇るこれらの欧州諸国は、不安定な政治情勢や不透明な国内経済、通貨危機などの問題を抱えており、ビットコイン(Bitcoin)等の主要な仮想通貨が資産を安全に保有する手段として利用されている様子が見て取れる。仮想通貨先進国と呼ばれるアメリカの普及率が8%に留まっていることを考えると、投機的な目的ではなく、保有資産としての実需要が仮想通貨の普及に如何に重要かを物語っていると言えよう。トルコ市場への事業展開は成長の機会とも取ることができるが、Huobiは成功を収めることができるのか、トルコ市場での躍進に期待したい。


Date

作成日

2019.06.27

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説

仮想通貨KAITOは、Web3の情報アクセスを変革する次世代プラットフォーム「Kaito AI」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KAITOの概要や将来性、Kaito AIが提供するYapsの仕組み、SNSでの評判などを解説します。
update2025.02.19 19:00

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

仮想通貨SOSOの将来性は?AI活用の投資分析プラットフォームSoSoValueがトークン発行

仮想通貨SOSOは、中央集権型金融の効率性と分散型金融の透明性を組み合わせた投資分析プラットフォーム「SoSoValue」のガバナンストークンです。当記事では、仮想通貨SOSOの将来性やSNSでの評判、SoSoValueの特徴などを解説します。
update2025.01.24 19:30

Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にBybitからビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.02.19 19:30

【全て無料】MT4/MT5を日本時間にできるインディケータのおすすめが決定!

MT4/MT5に表示されている時間は、インディケータを使えば簡単に日本時間へ変えられます。MT4/MT5を日本時間表示にしておくと、各市場のトレンドを把握しやすくなったり、経済指標の発表時間に合わせた取引がしやすくなったりと、何かと便利です。
update2024.12.04 20:00

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

MacのMT4/MT5はダウンロードしても使えない?文字化けや起動しない時の対策方法や最終手段を紹介!

Mac版のMT4やMT5は不具合が良く発生するため、自分の使い方が悪いのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、Mac版のMT4・MT5のトラブルや解決方法を解説します。
update2024.12.04 20:30

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル