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Huobi、ロシア法人設立で市場開拓に注力

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update 2021.08.31 15:27
Huobi、ロシア法人設立で市場開拓に注力

update 2021.08.31 15:27

事業支援や教育などで成長を促す

仮想通貨取引で世界第3位の日間取引量を誇るHuobiは、今月12日にロシア国内での活動を開始する現地法人を立ち上げたことを発表した。ロシア語による24時間オンラインサポートとコールセンタースタッフを配備するという。

Huobiは、連邦政府を通して各地の商工会議所と連携することで、ロシア国内での有望なスタートアップの事業支援などを行うことも視野に入れており、より直接的なアプローチでの市場参入を計画しているようだ。また、Huobiは、ロシア内の大学や他の組織との提携によって、仮想通貨と分散台帳技術に焦点を当てた教育プログラムを開始する予定で、既に、ロシア最古のビジネススクールであるPlekhanov経済大学や名門のモスクワ国際関係大学とのパートナーシップを締結している。[1]教育プログラムでは、デジタル資産管理やHuobiが提供するアルゴリズム取引サービスについて学ぶことができるとのことだ。

これとは別に、Huobiはロシア国内にて、マイ二ングホテルの開発プロジェクトに携わることを決定している。近年、急速に増加しているマイニングホテルは、小規模なマイニング企業向けの施設で、マイニングマシンへの電気供給量によって変動するレンタル料金を支払うことで利用ができる仕組みとなっている。モスクワのマイニングホテルであれば、AICやGPUのマイニングマシンの場合、1ヶ月1,100ルーブルから3,200ルーブル(17ドルから48ドル)の基本料金と、1キロワットあたり5ルーブルの電気代が目安となるようだ。

今回の発表に先駆けて、Huobiは、アフリカ、南アジア、中東などの新興市場への進出計画があることを明らかにしており、ロシア法人の設立は、今年初めに報道されたフィリピン、台湾、インドネシア、カナダでの現地取引所設立の取り組みに続くものとなった。また、先月10月には、ドバイに中東地域のヘッドオフィスを構える意向が表明され、ロシア同様に仮想通貨取引事業だけではなく、ブロックチェーン関連プロジェクトの支援、教育プログラムなどを実施する狙いもあるという。更にHuobiは、新しいサービスのローンチにも積極的で、今年の夏には、機関投資家向けの仮想通貨取引を開始しており、Huobi Cloudと呼ばれるHuobiが培った取引インフラを活用した仮想通貨取引所を簡易的に立ち上げるクラウドサービスの構想なども発表しているほか、9月には日本市場への足掛かりとするべく、Huobiはビットトレードの買収も行い更なるサービス拡大を図っている。飛ぶ鳥を落とす勢いのHuobiだが、快進撃はどこまで続くのだろうか。

release date 2018.11.09

出典元:

ニュースコメント

苦戦が予測されるロシアの仮想通貨市場

法整備の遅れにより、ロシアの仮想通貨市場は、不透明で混沌とした状況が以前から続いている。ロシア政府も、仮想通貨を受け入れるための準備の不十分さを認めており、今年9月には、政府の基本機能と矛盾しているとの見解から、仮想通貨の発行や流通は未だ容認できないとの意を示した。この状況を打開するために、ロシア政府は、財務省が作成した「デジタル金融資産について」という草案を基に検討を進めているようだが、今秋に第2回の検討会が行われたにも関わらず、主だった成果は聞こえてこない。法整備が終わらない中でも仮想通貨取引所の運営は継続されており、先月には、無作為に選択された1銘柄の仮想通貨価格を吊り上げるという、通常ならば違法な仕手行為とも取られる大胆なキャンペーンをYoBitが実施しており、市場の安全性を脅かす行為として批判の的となっている。多数の国に展開するHuobiだが、まずは透明性の確保が必要になるロシア市場の開拓は、一筋縄ではいかないかもしれない。


Date

作成日

2018.11.09

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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