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ロシア仮想通貨取引所YoBitが大胆なキャンペーンの実施を発表

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update 2022.08.04 00:48
ロシア仮想通貨取引所YoBitが大胆なキャンペーンの実施を発表

update 2022.08.04 00:48

SNSでは意図的な価格吊り上げ操作に対し批判的見解

ロシアの仮想通貨取引所、YoBitは、東部夏時間で今月11日の午前9時からYoBit Pumpと題して、無作為に選んだ1銘柄の仮想通貨価格を吊り上げる大胆なキャンペーンを実施することを発表した。

Twitter投稿によると、YoBitは、対象となった仮想通貨を1分から2分毎に1BTC(ビットコイン)ずつ購入し、合計10回、10BTC(約600万円)の資金を投入することで価格の上昇を主導する[1]としているが、この大胆なマーケティング手法に対しTweetのコメント欄には多くの批評が寄せられている。

今年1月に閉鎖されたBitconnectという仮想通貨取引所が、過去に同様の価格吊り上げを実施したことは広く知られているが、今回のYoBitによるキャンペーンもPump-and-Dump(意図的な上昇後に暴落させる価格操作)の典型だとして、SNSでは警戒されているようだ。

運営元が未公開という謎の多いYoBitには、黒い噂が付きまとっており、ユーザーの出金処理が滞るなど、運営の不手際が一部コミュニティで指摘されている。これに対し、国内の情報通信を規制するロシア連邦通信局(Roskomnadzor)が、去年よりYoBitへのロシア国内のIPアドレスからのアクセスをブロックするための法的手続きを進めていることも明らかにされている。

また、2016年にYoBit がウェーブス(Waves)とビットコイン(Bitcoin)の通貨ペアを上場した際、ウェーブスの開発元が、詐欺の疑いを理由にYoBitとの取引を行わないよう注意喚起している。YoBit Pumpは、一部の投資家には魅力的に映るかもしれないが、信用に値するとは言い難いだろう。

release date 2018.10.2

出典元:

ニュースコメント

法整備の遅れにより不透明な運用が続くロシア仮想通貨市場

意図的な価格操作が禁止されている金融市場において、今回のYoBitのキャンペーンに対し、コミュニティが露骨に嫌悪感を示しているのが伺えた。市場の成熟に伴い、投資家は透明性の高い取引環境を望んでいるが、ロシアでは今年7月を目処に予定されていた仮想通貨関連の法整備が見送られており、ロシア市場での仮想通貨取引においては、グレーゾーンの運用が続いている。隣接するEU圏ではESMAがICO規制の検討を進めるなど投資家保護、仮想通貨市場の安全性確保に動き出しているが、ロシアでは、KYC(顧客確認)も徹底されていないのが現状だ。不安なロシア国内仮想通貨市場を支えるためには、ロシア政府の一刻も早い対応が求められる。


Date

作成日

2018.10.12

Update

最終更新

2022.08.04

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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