Select Language

シカゴ・ボード・オプション、新プラットフォームCboe FX Centralをリリース

シカゴ・ボード・オプション、新プラットフォームCboe FX Centralをリリース

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:32
シカゴ・ボード・オプション、新プラットフォームCboe FX Centralをリリース

update 2021.08.31 15:32

CMEのEBS及びリフィニティブのRefinitiv Matchingと競合

世界最大のデリバティブ取引所であるシカゴ・ボード・オプション(Cboe Global Markets, Inc., 本社:400 S LaSalle St. Chicago, IL 60605, USA[1])【以下、CBOEと称す】は、CMEのEBS及びリフィニティブ(Refinitiv)のRefinitiv Matchingと競合する形となる新たなFXプラットフォームCboe FX Centralを6月29日付でリリースする計画であることを発表した。[2]

1日に6.6兆ドルの取引高を誇るFX市場においては、少なくとも50種類の取引プラットフォームが競合している状況だ。中でもEBSとRefinitiv Matchingは金額にして約2兆ドルのシェアを占有している一方で、他のプラットフォームは両者ほど高い市場シェアを確保できていない。しかしながら、CBOEの市場部門ヘッドを務めるBryan Harkins氏と同社FX部門ヘッドのJonathan Weinberg氏は、同社がFX市場を占有している2つの有力プラットフォームを凌駕する壮大な計画を持っており、両者の代替的なサービスとして提供する良いタイミングだと強気の姿勢を示している。

CBOEによるFXソリューションのリリースは、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの影響を受け、市場のボラティリティが高まっている時期と重なる。高ボラティリティ下において、新たにFX市場に参入するトレーダーが増加し、同社では2020年に入ってから現在まで取引高が大きく増加しているという。但し、新型コロナウイルスの感染拡大が抑えられ、各国でロックダウンが解除されたことにより、既にボラティリティが低下し始めている中、一部の取引所及び取引プラットフォームにおいて取引高が通常の水準まで減少している模様だ。

新型コロナウイルス動向を巡り、グローバル金融市場は不安定な値動きとなっている中、今後はCBOEの新プラットフォームを通じた顧客取引動向に注目したい。

release date 2020.06.29

出典元:

ニュースコメント

市場に溢れるFX取引プラットフォーム

足元のFX市場において、金融サービスプロバイダーによる新たな取引プラットフォームの開発・提供の勢いは留まる所を知らない状況だ。例えばブルームバーグがマレーシア中央銀行よりFXGOの提供に関する認可を取得したほか、JPモルガンチェースがシンガポールでFX取引エンジンをリリースした。またBNYメロンがMASとFX取引エンジンを開発する意向を示すなど、各金融サービスプロバイダーによるFX取引プラットフォームの開発競争は熾烈を極めている。このような市場環境下においては、顧客ニーズにマッチし、且つ他社と差別化された機能を提供することが重要となってくる。現在高い市場シェアを握るEBS及びRefinitiv Matchingが市場データを全てのトレーダーへ同時送信するのに対し、今回CBOEがリリースしたCboe FX Centralは、まず、リアルタイムの為替レート(市場実勢相場)と同水準程度での売買を望むトレーダーを対象に、相場の値動きに関する情報を提供するところに特徴があるという。FX市場では取引プラットフォームが供給過剰な中、コロナショックをきっかけとして新たにFX・CFD取引を始めた顧客層の維持・拡大を図るべく、金融サービスプロバイダー各社の差別化戦略に注目したい。


Date

作成日

2020.06.29

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨SOLVの将来性は?ビットコインのステーキングプロトコルSolv Protocolを解説

仮想通貨(暗号資産)SOLVは、ビットコイン(BTC)のステーキングプロトコル「Solv Protocol」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨SOLVの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.01.10 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.11.28 19:00

【無料ツールも】MT4/MT5で複数チャートを同期スクロールし、分析を劇的に変える方法!

MT4/MT5ではインディケータを使うことで複数チャートを同期してスクロールできます。この記事ではMT4/MT5の複数チャートを同期してスクロールできるインディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.11.07 19:00

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

初心者でも安心!MT4ストラテジーテスターの使い方完全ガイド ~EA活用とバックテストで一歩先のトレードへ~

MT4でEAを使って自動売買をするならストラテジーテスターにより利益が出るかテストが必要です。本記事では、ストラテジーテスターの実践的な使い方や疑問を感じやすいポイントを解説します。
update2025.01.10 19:00

MT4/MT5でも日本時間を簡単に表示できる!日本との時差については図解で理解しておこう

MT4/MT5では通常、表示される時間が日本時間から6時間ほどずれています。頭の中で「表示される時間 + 6時間」などと計算すれば、日本時間に変換可能です。しかし慣れないうちは少し不便なので、日本時間を表示させる外部ツールも活用されています。
update2024.11.27 19:30

SONYのレイヤー2「Soneium」がIP侵害を理由にミームコインをブラックリスト化

ソニーグループによるイーサリアムレイヤー2のSoneium(ソニューム)が、メインネットローンチの同日に、IP侵害のあるミームコインをブラックリスト化し、SNSで話題となっています。本記事では、Soneiumの概要やブラックリスト化の内容、SNSでのユーザーの声などを解説します。
update2025.01.17 19:00

仮想通貨USUALの将来性は?RWA活用のステーブルコインプロトコルを解説

仮想通貨USUALは、ステーブルコインプロトコル「Usual」のガバナンストークンです。Usualは、BlackRockなどからRWA(現実資産)を集約してステーブルコインを発行し、その収益をコミュニティに再分配するプロトコルとして注目を集めています。
update2024.11.20 20:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル