Select Language

シティグループ、CitiFX Pulseに注文スケジューリング機能を搭載

シティグループ、CitiFX Pulseに注文スケジューリング機能を搭載

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:32
シティグループ、CitiFX Pulseに注文スケジューリング機能を搭載

update 2021.08.31 15:32

ローカル市場における取引執行の柔軟性を向上

米国の巨大投資銀行Citigroup(本社:388 Greenwich Street New York, NY 10013[1])【以下、シティグループと称す】は6月18日、投資家による取引の柔軟性を高めるべく、シングルディーラープラットフォーム(GUI)のCitiFX Pulseに注文スケジューリング機能を搭載したことを発表した。[2]

これにより、今までマニュアルのみに対応していたFX注文を、投資家が利用する執行管理システムから直接注文を出せるようにし、ローカル市場における時間指定注文を可能とすることで、FX取引の自動化・迅速化に繋がるという。シティグループのFXプラットフォーム兼ディストリビューション部門グローバル商品ヘッドを務めるDavid O'Byrne氏によると、CitiFX Pulseはプロフェッショナルトレーダー向けに設計されたプラットフォームであったが、今回の機能追加によって利用対象者を拡大させ、業務フローに対応した執行時間のカスタマイズが可能になったとのことだ。

CitiFX Pulseは取引前の分析やローカル市場における取引執行、ポストトレードの取引コスト分析など、シティグループが提供するリソースへのアクセスが可能な電子FXプラットフォームである。顧客は同ツールを活用することで、シティグループがオンショア市場でプレゼンスを構築する80か国の市場へアクセスできるという。同社のカストディ兼ファンドサービス部門グローバルヘッドであるSanjiv Sawhney氏は、CitiFX Pulseを活用することで、注文スケジューリングや取引執行、決済に至るまでエンドツーエンドの業務フローの効率化と透明性が確保できるという。また、今回の機能追加は同社がカスタマーエクスペリエンスの向上や投資意思決定に寄与する、デジタルソリューションの開発に注力している事例になるとコメントしている。

尚、シティグループはパッシブ資産の為替オーバーレイサービスを強化すべく、クロスボーダーFX取引を行うファンドマネージャー向けに、シェアクラス(Share Class、投資持ち分を更に細分化したクラス)ヘッジ分析フレームワークとビジュアライゼーションツールをリリースしていた。そして今回、同社は投資家の利便性向上に繋がる機能をプラットフォームに搭載したことで、更なる顧客取引の拡大が期待できそうだ。

release date 2020.06.22

出典元:

ニュースコメント

グローバルに圧倒的なプレゼンスを築くシティグループ

シティグループのカストディ兼ファンドサービス部門は、世界60か国を超える市場に対して独自ネットワークを張り巡らし、各国ローカル市場における高い専門性とテクノロジーを活用することで、顧客それぞれのニーズに対応した広範なファンド関連サービスを提供している。同社のカストディ・アドミニストレーション資産残高(AUCA)は、22.3兆ドル以上と世界有数の資産管理規模を誇る。また、シティグループはシンガポールでFXプラットフォームのリリースを予定しているほか、シティグループはCobaltのインフラを導入するなど、FX分野においても積極的にサービス強化を図っている状況だ。加えて、シティグループはChartIQに投資するなど、画期的なテクノロジーを有する企業への投資を通じたソリューション開発にも注力している。他方で、2020年4月に発表した2020年度第1四半期決算に際し、同社CEOのMichael Corbat氏は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックを受け、貸倒引当金を大幅に積み増したことにより、純利益の大幅減少に繋がったという。依然として新型コロナウイルスの影響を受け、金融市場は不安定化しているものの、シティグループが業績を回復軌道に乗せるべく、強固な経営基盤を活用して如何なるソリューションを講じるか注目したい。


Date

作成日

2020.06.22

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨SOLVの将来性は?ビットコインのステーキングプロトコルSolv Protocolを解説

仮想通貨(暗号資産)SOLVは、ビットコイン(BTC)のステーキングプロトコル「Solv Protocol」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨SOLVの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.01.10 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.11.28 19:00

【無料ツールも】MT4/MT5で複数チャートを同期スクロールし、分析を劇的に変える方法!

MT4/MT5ではインディケータを使うことで複数チャートを同期してスクロールできます。この記事ではMT4/MT5の複数チャートを同期してスクロールできるインディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.11.07 19:00

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

初心者でも安心!MT4ストラテジーテスターの使い方完全ガイド ~EA活用とバックテストで一歩先のトレードへ~

MT4でEAを使って自動売買をするならストラテジーテスターにより利益が出るかテストが必要です。本記事では、ストラテジーテスターの実践的な使い方や疑問を感じやすいポイントを解説します。
update2025.01.10 19:00

MT4/MT5でも日本時間を簡単に表示できる!日本との時差については図解で理解しておこう

MT4/MT5では通常、表示される時間が日本時間から6時間ほどずれています。頭の中で「表示される時間 + 6時間」などと計算すれば、日本時間に変換可能です。しかし慣れないうちは少し不便なので、日本時間を表示させる外部ツールも活用されています。
update2024.11.27 19:30

SONYのレイヤー2「Soneium」がIP侵害を理由にミームコインをブラックリスト化

ソニーグループによるイーサリアムレイヤー2のSoneium(ソニューム)が、メインネットローンチの同日に、IP侵害のあるミームコインをブラックリスト化し、SNSで話題となっています。本記事では、Soneiumの概要やブラックリスト化の内容、SNSでのユーザーの声などを解説します。
update2025.01.17 19:00

仮想通貨USUALの将来性は?RWA活用のステーブルコインプロトコルを解説

仮想通貨USUALは、ステーブルコインプロトコル「Usual」のガバナンストークンです。Usualは、BlackRockなどからRWA(現実資産)を集約してステーブルコインを発行し、その収益をコミュニティに再分配するプロトコルとして注目を集めています。
update2024.11.20 20:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル