Select Language

シティグループ、シンガポールで新FXプラットフォームをリリース予定

シティグループ、シンガポールで新FXプラットフォームをリリース予定

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:27
シティグループ、シンガポールで新FXプラットフォームをリリース予定

update 2021.08.31 15:27

レイテンシーの大幅な改善を期待

米国の巨大投資銀行Citigroup(本社:388 Greenwich Street New York, NY 10013[1])【以下、シティグループと称す】は3月11日、2019年第4四半期にシンガポールにて、新たな電子FX取引プラットフォームをリリースする予定であることを発表した。

シティグループがシンガポールにて新FXプラットフォームをリリースするのは、ロンドン、東京、ニューヨークに次いで4番目となる見通しだ。新FXプラットフォームは、G10(Group of Ten、米国や日本など先進10か国)を含む23か国通貨のスポット取引と13の新興国通貨を取り扱うという。また新FXシステムは、取引スピードを改善させると共に、シティグループの日本拠点や他のアジアのトレーディングデスクともシステム接続を行う模様だ。

シンガポールにて新FXプラットフォームをリリースする予定に際し、シティグループのアジアパシフィック地域の市場・証券サービスヘッドを務めるStuart Staley氏は以下のようにコメントしている。

我が社がFX取引エンジンを拡大することでシンガポールの地でもサービスの提供が可能になり、従来東京やその他の地域で取引を行っていたシンガポールやアジアパシフィック地域のお客様に対し、レイテンシー(遅延時間)を大幅に改善させることが期待できるでしょう。

Stuart Staley, Head of Markets and Securities Services in the Asia-Pacific region of Citygroup - Bloombergより引用

外国為替市場における技術的な諸問題について討議および意見書の公表などを行うシンガポール外国為替市場委員会(Singapore Foreign Exchange Market Committee)が2018年10月に公表した最新データによれば、シンガポールのFX取引量は日次平均で5,080億ドルに上るとのことだ。[2]また、日本を含む60か国・地域の中央銀行間の協力促進を促す国際決済銀行(Bank for International Settlements, BIS)の2016年アニュアルサーベイ(年次調査)において、シンガポールがアジアにて最もFX取引量が多い国であることが明らかとなっている。[3]これらのデータから、シンガポールは東京と並びアジアでの有力FX取引市場としての地位を確立しつつあると言えるであろう。

そして、シティグループはこの度の新FXプラットフォームを、アジアのみならずグローバルでFX取引の有力プレーヤーにのし上がることを狙うシンガポールの地でリリースすることで、まさに欧米とアジアを中心としたグローバルベースでのFX市場で確固たるプレゼンスの構築を目指していることが伺えよう。

release date 2019.03.12

出典元:

ニュースコメント

FX取引量がアジア最大のシンガポール

国際決済銀行が2016年に公表したアジア太平洋地域におけるFX日次平均取引量では、シンガポールが5,170億ドル、次いで香港4,370億ドル、日本3,990億ドル、オーストラリア1,210億ドル、中国730億ドル、韓国480億ドルとなっている。この調査結果からシンガポールでの取引量は、日本や香港をも上回り、アジア太平洋地域の中で断トツに多いことが伺える。この巨大FX市場で、マーケットシェア世界第5位となるシティバンクが始める新たなソリューションとなるFX取引プラットフォームサービスが開始されることにより、更なる市場の活発が見込まれるのではないだろうか。また、シンガポールでは仮想通貨に対しても積極的な態度をとっており、アジアの中で有数の仮想通貨大国としても知られている。大手仮想通貨取引所のバイナンスやUpbitが東南アジアや世界市場のゲートウェイとして、シンガポールに進出しており、投資家達から多くの関心を集めている。シンガポール市場はこのまま拡大し続けていくのだろうか、引き続き注目していきたい。


Date

作成日

2019.03.12

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨SOLVの将来性は?ビットコインのステーキングプロトコルSolv Protocolを解説

仮想通貨(暗号資産)SOLVは、ビットコイン(BTC)のステーキングプロトコル「Solv Protocol」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨SOLVの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.01.10 19:30

【無料ツールも】MT4/MT5で複数チャートを同期スクロールし、分析を劇的に変える方法!

MT4/MT5ではインディケータを使うことで複数チャートを同期してスクロールできます。この記事ではMT4/MT5の複数チャートを同期してスクロールできるインディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.11.07 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

MT4/MT5でも日本時間を簡単に表示できる!日本との時差については図解で理解しておこう

MT4/MT5では通常、表示される時間が日本時間から6時間ほどずれています。頭の中で「表示される時間 + 6時間」などと計算すれば、日本時間に変換可能です。しかし慣れないうちは少し不便なので、日本時間を表示させる外部ツールも活用されています。
update2024.11.27 19:30

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.11.28 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

初心者でも安心!MT4ストラテジーテスターの使い方完全ガイド ~EA活用とバックテストで一歩先のトレードへ~

MT4でEAを使って自動売買をするならストラテジーテスターにより利益が出るかテストが必要です。本記事では、ストラテジーテスターの実践的な使い方や疑問を感じやすいポイントを解説します。
update2025.01.10 19:00

XMTradingがおみくじプロモ2025を実施!総額1,000万円越えのキャンペーン

海外FX業者XMTradingは、1月2日~1月31日までの期間限定で「おみくじプロモ2025」を実施すると発表しました。賞金総額は1,000万円以上であり、抽選で100名に最大75万円の現金がキャッシュバックされます。
update2025.01.06 19:00

このローソク足あと何秒!?残り時間を表示するMT4/MT5のインディケータを比較

MT4やMT5でトレードする際、インディケータを使えばローソク足が確定するまでの残り時間を表示できます。アラート機能付きや残り時間以外の情報も表示するインディケータもあります。本記事では、MT4・MT5にローソク足の残り時間を表示するインディケータを紹介します。
update2024.12.12 19:30

SONYのレイヤー2「Soneium」がIP侵害を理由にミームコインをブラックリスト化

ソニーグループによるイーサリアムレイヤー2のSoneium(ソニューム)が、メインネットローンチの同日に、IP侵害のあるミームコインをブラックリスト化し、SNSで話題となっています。本記事では、Soneiumの概要やブラックリスト化の内容、SNSでのユーザーの声などを解説します。
update2025.01.17 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル