Select Language

ChartIQ、シティグループから新たに事業資金を確保

ChartIQ、シティグループから新たに事業資金を確保

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.01.04 10:03
ChartIQ、シティグループから新たに事業資金を確保

update 2022.01.04 10:03

戦略的重点分野である仮想通貨関連に資金を活用

米国・バージニア州を拠点とし、トレーディングソフト及びチャート作成ソリューションを提供するChartIQ(本社:609 E. Market Street Suite 111 Charlottesville, VA 22902 [1])が、米国の巨大投資銀行Citigroup【以下、シティグループと称す】より未公開投資を受けたことが明らかとなった。

今回ChartIQは、シティグループより新たな事業資金を確保したことにより、追加の開発作業を必要とせずサードパーティーのアプリを自社内のトレーディングシステムに組み込むことができるFinsemble取引プラットフォームの機能を向上させる意向だ。そのため、現在グローバルベースで50名いる人員の拡充と戦略的重点分野である仮想通貨関連に資金を積極的に活用していく見通しである。

シティグループから未公開投資を受けたことに際し、ChartIQのCEO兼共同創業者であるDan Schleifer氏は以下のようにコメントしている。

シティグループに、我が社の掲げる様々な金融機関のデスクトップ環境を統合するというビジョンへ共鳴して頂いていると考えております。我々は、Finsembleがデジタル革命を巻き起こす事業として投資に値するとシティグループに見込んで頂けたことを誇らしく思っております。

Dan Schleifer, CEO and co-founder of ChartIQ - ACCESSWIREより引用

ChartIQは、銀行やブローカー、金融ポータル運営業者、取引プラットフォーム提供業者、リサーチ分析業者向けに、チャート作成ソリューション及びデータビジュアル化ソフトを提供している。最近では、仮想通貨関連の分析及びトレーディングツールの開発を積極的に行っており、ChartIQが提供する仮想通貨関連の商品は、チャート作成ツールとしてだけでなく、その他にも様々な機能が付帯され、トレーダーの投資戦略の立案と執行に役立つという。更にCoinoneやBitstamp、Bittrexなど有力仮想通貨取引所と積極的に提携し、仮想通貨市場の開拓を推進させている状況だ。加えて、ChartIQの主力商品の一つであるHTML5チャートライブラリを利用することで、数十か所の仮想通貨取引所よりリアルタイムに価格や取引高、オーダーブック(顧客の未決済注文・ポジションを示すデータ)などを入手することが可能になるとのことである。またブローカー向けには、仮想通貨関連の膨大なデータを取扱うと共に、100種類のテクニカルインディケータやチャート作成ツール、ソーシャルコミュニティ、顧客獲得・維持率の向上に寄与する機能などを付帯した高性能チャート作成エンジンを提供している。

なおChartIQは今回シティグループより未公開投資を受ける数か月前に、ドイツを拠点として、売上高規模が500万ユーロから2,500万ユーロの法人向け(B2B)テック関連スタートアップに特化した投資会社Digital+PartnersからシリーズB(スタートアップの資金調達)で1,700万ドル超の資金調達に成功していた。またシリーズB及びシティからの投資を受ける以前には、2012年の創業以来合計で2,000万ドルの資金を調達している。今回シティグループより新たに事業資金を確保し、ChartIQが重点強化分野に位置づける仮想通貨関連商品・サービスの拡充を図ることで、更なる顧客取引の拡大が期待できそうだ。

release date 2019.05.17

出典元:

ニュースコメント

急成長するフィンテック市場

2012年創業のChartIQは、米国バージニア州のシャーロッツビルを拠点に、ニューヨーク・ロンドン・キプロスにオフィスを構え、次世代の資本市場における分析ツールを提供するスタートアップ企業だ。HTML5ソリューションで有名なChartIQは、金融機関向けに証券分野に特化したウェブトレーディングのチャートやデータ可視化ツールをHTML5形式でビジュアル化して提供している。本製品は、様々なデバイスへの組込みが可能で、使い勝手が良いことから高い評価を得ており、ナスダックやトムソンロイターなどでも採用されている。また、バヌアツおよびニュージーランドを拠点に海外FXのサービスを提供しているTitanFXは、昨年4月にMetaQuotesのウェブトレーダーから、ChartIQのウェブトレーダーへ切り替えを行っている。現在、ChartIQのクライアントはグローバルに展開している世界的な大手企業も多く、世界各国や地域で300社以上の顧客を有しているが、更に事業資金を活用して新たな顧客基盤の拡大に向けたサービスの拡充を図る狙いだ。ChartIQは、フィンテックの中でも最も急成長している企業の一つとなっており、今後の同社のサービス展開に注目して行きたい。


Date

作成日

2019.05.17

Update

最終更新

2022.01.04

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

海外FX業者Exnessへの入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExness(エクスネス)で国内銀行送金による入出金を行ったことをきっかけに、銀行口座が凍結されるケースがSNS上で話題になっています。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

海外FXに「兵糧攻め」、bitbank・エポスの利用規制で仮想通貨送金にさらに注目集まる

bitbankが利用規約を一部改定し、今後は海外FXへの直接送金が難しくなりました。エポスカードもFXの利用停止を発表したほか、国内銀行口座の凍結事例も増加しています。こうした背景から、海外FXユーザーは入出金経路の見直しが急務となっています。
update2025.07.04 19:00

スマホ用MT5でZigZagが使える!iOS版に平均足ほか新機能が複数追加

iOS版MT5に待望の新機能が複数追加されたことにより、平均足チャート、ZigZag、マーケットプロファイルの実装に加え、データウィンドウ強化や取引レポート機能など視認性と操作性が向上しました。アップデート内容とトレードスタイルごとの活用例などを紹介していきます。
update2025.07.09 19:30

FXONが「Nintendo Switch 2 争奪キャンペーン」を開催!入金&取引で豪華賞品をプレゼント

FXONが「Nintendo Switch 2 争奪キャンペーン」の開催を発表しました。本キャンペーンでは「Switch 2」のほか、豪華賞品が抽選でプレゼントされます。取引を重ねるごとに抽選権利がもらえる仕組みで、取引するほど当選確率がアップします。
update2025.07.16 19:00

Exnessでスワップフリーが突如剥奪されるバグ発生、対象者には補償予定

海外FX業者のExnessで突如スワップフリーが剥奪されたとするXの投稿が注目を集めています。Exnessはシステムのバグが原因と説明しており、スワップが発生したユーザーに対して補償する方針を示しています。
update2025.07.18 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル