作成日
:2019.05.17
2021.08.31 15:26
これまで好調な価格推移を維持してきたビットコイン(Bitcoin)だが、今月17日に1,000ドル以上の急落に見舞われ、一時7,000ドルを割る水準にまで達した。
最終的にビットコイン価格は、前日から16.7%の安値となる6,600ドル付近で下げ止まっており、現在は7,300ドル台にまで回復しているという。時価総額ベースでは、過去24時間で100億ドル以上を失った計算になるが、ここ1週間の合計で考えると140億ドルのプラスとなるため、長期的な上昇トレンドは継続していると言えるだろう。
このビットコイン価格の急激な変化には、大口の売り注文が成立したことが背景にあると考えられ、その売り圧力はトレーダーのストップロス(損切りなどの逆指値)注文を巻き込みながら増大し、更なるパニックセールを誘発する結果となったようだ。実際に仮想通貨取引所のBitstampでは、激しい値動きが観測された時間帯に3,645BTC(2,680万ドル相当)の売り注文が成立したことがわかっている。
今回のビットコイン価格の大幅な下落は、仮想通貨市場全体にも波及し、主要な仮想通貨でも、それぞれ11%から22%程度の値下がりが観測された。イーサリアム(Ethereum)、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)、ライトコイン(Litcoin)は、全て似たような値動きとなり、時価総額ベースで8%から16%、ステラ(Stellar)、リップル(Ripple)、カルダノ(Cardano)は、それぞれ16%ほど減少した。直近の上げトレンド中に発生した急落は、一時的な利益確定による影響の可能性もあるが、再び価格が上がり始めるまでは未確定なため、今後のビットコイン価格の変動にも注目していきたい。
release date 2019.05.17
今回のビットコイン価格の暴落が、仮想通貨市場全体に大きな影響を与えたことは間違いないが、このような状況にも関わらず、中小規模の仮想通貨の中には、反対に価格を上げるものもあったようだ。例えば時価総額ランキングで40位に位置するHoloChainは、同日に18%以上の堅調な伸びを見せており、同じく48位のPudiXも16%以上のプラスを記録している。また、時価総額ランキング60位のBitTorrentは、価格が33%も上昇し、その日の高騰率でトップの銘柄となった。これらの仮想通貨が高騰した理由は定かではないが、独自の開発要素が強いことやポジティブなニュースリリースが重なり、このような結果がもたらされたとみられている。特にBitTorrentは、バイナンスのICO(イニシャルコインオファリング)プラットフォームであるBinance Launchpadで取り扱われる仮想通貨のため、コミュニティからの期待が高く、強いファンダメンタルズ的な要因に支えられた可能性がある。いずれにせよ、悲観的な市場の中でも力強い値動きを見せた仮想通貨は、今後も注目に値すると言えよう。
作成日
:2019.05.17
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
Milton Marketsが夏トク15%入金ボーナスキャンペーンを開催!
2023.06.21 19:30
XMTradingがF1チームスクーデリア・アルファタウリとスポンサーシップを締結
2023.03.28 20:00
海外FX業者で取引できるエネルギー銘柄は?取引の種類やメリットを解説
2023.02.27 20:00
仮想通貨HOOKとは?将来性は?Hooked Protocolが提供するWild Cashも解説
2022.12.13 21:00
Huobi(旧Huobi Global)は日本居住者向けサービスを停止していない?
2022.12.08 19:30
分散型取引所dYdXの使い方をイチから解説!注意点も紹介
2022.12.01 20:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー