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サムスン、ジェミニとの協業で自社ウォレットに仮想通貨取引機能実装へ

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update 2021.08.31 15:32
サムスン、ジェミニとの協業で自社ウォレットに仮想通貨取引機能実装へ

update 2021.08.31 15:32

ジェミニのモバイルアプリやカストディサービスへのアクセスを容易化

韓国のコングロマリット企業であるSamsung Electronics Co., Ltd.(本社:129 Samsung-Ro, Maetan-3dong, Yeongtong-gu, Suwon-si, Gyeonggi-do, Korea[1])【以下、サムスンと称す】が、自社モバイルウォレットからの仮想通貨取引を実現するために、米大手仮想通貨取引所のGemini Trust Company, LLC(本社:600 Third Avenue, 2nd Floor, New York, NY, 10016[2])【以下、ジェミニと称す】と協業したことが明らかになった。[3]

発表によると、これにより米国およびカナダのサムスンユーザーは、Samsung Blockchain Walletからジェミニのモバイルアプリを介して仮想通貨を直接取引できるようになるという。現在、サムスンは主力スマホモデルであるGalaxy S20シリーズ、Galaxy Z Flip、Galaxy Note 10シリーズ、Galaxy Fold、Galaxy S10シリーズに仮想通貨ウォレットを搭載している。これらのデバイスを保有するユーザーはこの仮想通貨取引に加え、ジェミニのカストディプラットフォームも容易に利用可能となるようだ。

これに関してジェミニのCEOであるTyler Winklevoss氏は、仮想通貨は単なるテクノロジーではなく、世界的な変革だと述べており、サムスンとの協業でシンプルかつ簡潔で安全な仮想通貨取引が実現すると賞賛している。過去に欧州の決済市場開拓に向けてサムスンはCredorexと提携しているが、米国では今回のジェミニとの試みが初のパートナーシップとなった。

昨年、ハイエンドデバイス向けの仮想通貨ウォレットを採用して以来、サムスンは仮想通貨市場での存在感を増しており、将来的にはローエンドモデルにも仮想通貨関連機能を搭載しようとしている。今月初めにもサムスンは、非接触型決済システムのSamsung Payで仮想通貨デビットカードのSwipeをサポートすることを決定しているが、次はどのような動きに出るのか、今後も同社の取り組みに注目していきたい。

release date 2020.06.01

出典元:

ニュースコメント

サムスンを追従する中国のスマホメーカー

スマホ業界ではHTCがEXODUSにモネロのマイニング機能の統合を発表するなど、仮想通貨市場を意識した企業の試みが活発化している。現状、Apple(アップル)やGoogle(グーグル)などの米国企業は、その様子をうかがっているだけのようだが、既に中国を拠点とするスマホメーカーはこの流れに乗って仮想通貨に対応し始めているという。実際に中国最大手のHUAWEI(ファーウェイ)は、同社のアプリストアであるAppGalleryにビットコイン(Bitcoin)ウォレットの追加だけでなく、それを全ての新機種にプリインストールして出荷することを決定しているようだ。サムスンもトロンのDAppsをGalaxyストアに追加するなど、業界の先駆者として積極的なパートナーシップを展開しているだけに、今後も同社の仮想通貨市場での動きに期待したい。


Date

作成日

2020.06.01

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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