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作成日
：2020.04.14
台湾のスマートフォンメーカーであるHTC Corporation（本社：No. 23 Xinghua Road, Taoyuan City, Taoyuan County 330, Taiwan）【以下、HTCと称す】は、Midas Labsと提携し、同社のブロックチェーンスマホであるEXODUSにモネロ（Monero）のマイニング機能を統合することを発表した。
HTCによると、同社はMidas LabsのDeMinerアプリを実装し、2カ月以内にEXODUSのCPUおよびメモリを活用したモネロのマイニングに対応するという。本来、膨大なコンピュータリソースを必要とするマイニングは、一般的なPCと比較してCPUやGPUの性能およびバッテリー容量に制限があるスマホには不向きだと考えられてきた。ここ5年間のモネロのマイニング報酬は合計6,000万ドルを超えているが、実際にその大半はASIC（マイニングに特化した専用機）を利用する大規模なマイニング事業者の手にわたっているようだ。しかしながらHTCは、モネロがCryptoNightと呼ばれるマイニングアルゴリズムをより汎用的なデバイスに適したRandomXに変更することから、EXODUSがその恩恵を受ける可能性があると言及している。
HTCの役員であるPhil Chen氏は、スマホを利用したマイニングに関して次のようにコメントした。
モバイルデバイスでのマイニングは、セキュアな仮想通貨ネットワークを考える上で重要なトピックだと言えるでしょう。スマホの保有台数は2020年に35億台に達し、仮想通貨ネットワークにおけるハッシュレートとマイニングパワーの分散化を加速させます。更にモバイルデバイスの省電力ソフトウェアの開発が、ノートパソコンやデスクトップとは対照的にマイニングの収益性と有効性を高めていくでしょう。
Phil Chen, Decentralized Chief Officer at HTC - Forbesより引用
最近、HTCは仮想通貨ユーザー向けルーターのローンチにおいて、Zionと呼ばれるソフトを活用してビットコインノードとウォレット機能を統合している。この製品はEXODUSを補完するため、より質の高いユーザーエクスペリエンスを提供することができるという。仮想通貨業界ではBraveがバイナンスとブラウザでの仮想通貨取引を実現させたり、Operaがブラウザに仮想通貨購入機能を統合させるなど、様々な分野で技術的な連携を見せはじめているだけに、今後もHTCの取り組みに期待したい。
release date 2020.04.14
