Select Language

Opera、仮想通貨の購入機能をブラウザに統合

Opera、仮想通貨の購入機能をブラウザに統合

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:33
Opera、仮想通貨の購入機能をブラウザに統合

update 2021.08.31 15:33

決済サービス会社であるWyreとの協業で実現

人気インターネットブラウザのOpera(オペラ)は、決済サービス会社であるWyreと提携し、同ブラウザのウォレットから直接的に仮想通貨の購入を可能にする機能を統合した。[1]

これにより米国内のユーザーは、Operaブラウザのウォレットを介してビットコイン(Bitcoin)およびイーサリアム(Ethereum)を直接購入できるようになったという。また、この機能はモバイルデバイスからもアクセス可能となっており、Androidユーザーはデビットカード、iOSユーザーはApple Payを使用した支払いオプションが利用できるようだ。但し、Operaはビットコインおよびイーサリアムの1日あたりの購入額を250ドルに制限すると同時に、トランザクション毎に0.3ドルと2.9%の取引手数料を課すことを決定している。Operaの仮想通貨担当者であるCharles Hamel氏は、同社のサービスがインターネット決済やDApps(分散型アプリケーション)で利用されることを想定しており、投資や投機目的でない限りこの制限が問題になることはないとの考えを示した。

これまでOperaは継続的に仮想通貨関連機能の統合を進めており、2018年末にAndroidデバイス向けのウォレットを有効化することに成功し、翌年4月にはPCやiOSデバイス向けのブラウザにも同様の機能を実装している。現在、Operaブラウザからの仮想通貨購入は米国内でのみ利用可能となっているが、同社はこれをスウェーデンやデンマーク、ノルウェーを含む、その他市場にも展開することを視野に入れている状況だ。このような仮想通貨関連機能を取り入れる動きは、競合のブラウザでも確認されており、昨年にはFireFoxがクリプトジャッキングを防止する機能を実装している。

Operaのウォレットはサードパーティのブラウザ拡張機能やアプリを必要としないことから、ユーザーにシームレスな仮想通貨関連サービスを提供するためのプラットフォームとして広く利用される可能性がある。Operaは人気仮想通貨であるトロン(Tron)のサポートを開始するなど、利便性の向上に努めているが、ユーザーはこの動きをどのように見ているのか、今後も同社の取り組みに注目していきたい。

release date 2020.03.19

出典元:

ニュースコメント

ブラウザのセキュリティ対策に尽力する開発企業

仮想通貨の普及を背景に、個人の仮想通貨ユーザーを狙ったハッキングや詐欺被害が多発するなど、ここ数年でインターネット環境が劇的に変化している様子がうかがえる。中国では、ハッキングの危険性を排除するために、中国政府が暗号法を施行するなどの対策をとっているが、特に最近では、ブラウザの拡張機能が仮想通貨盗難に利用されるケースも出てきているため、ブラウザ開発企業のセキュリティに対する意識が高まってきているようだ。マイクロソフトは不正な仮想通貨マイニングの急増を受け、Microsoft Edgeにユーザー保護機能を追加し、ブラウザのセキュリティをアップグレードする動きに出ている。それに加え、Operaはユーザー追跡を遮断するトラッカーブロッカーをデスクトップ版のブラウザに実装しているが、これらのセキュリティ機能は効果を発揮するのか、今後も仮想通貨市場の動向を見守っていきたい。


Date

作成日

2020.03.19

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

【要注意】Axi口座から不正出金被害、セキュリティ対策に不安の声

海外FX業者のAxiで、不正出金の被害が海外フォーラムなどで報告されています。国内で同様の被害は確認されていませんが、日本人ユーザーも無関係ではありません。この記事では、報告されている不正出金の事例やセキュリティの問題点のほか、現状でユーザーがとれる対策を説明します。
update2025.09.29 19:00

Exnessがスプレッドを最大30%OFF!仮想通貨・株価指数で大幅縮小

海外FX業者のExnessが主要銘柄のスプレッドを縮小しています。BTCUSDは16%、ETHUSDでは23%の縮小が確認されています。本記事では縮小後のExnessスプレッドを主要なブローカーと比較しました。
update2025.10.02 19:00

海外FXへの仮想通貨送金にはBybitがおすすめ!FXトレーダーに最適なBybitの使い方

海外FXの入出金によく使われる国内銀行送金が以前より使いにくくなっていることを受け、仮想通貨での入出金が注目を集めています。本記事では、仮想通貨送金をするならBybitがおすすめの理由や、海外FXユーザーに最適なBybitの使い方を紹介します。
update2025.08.29 20:00

【当サイト限定】FXONの口座開設でボーナス15,000円をプレゼント!既存ユーザーも対象

2025年8月1日より、FXONでの口座開設で15,000円のボーナスを獲得できる、当サイトMyforex限定のキャンペーンがスタートしました。この記事では、ボーナスの受け取り方法や注意点などを説明します。
update2025.08.01 19:30

【独自】海外FX利用で銀行口座が凍結・解約された一部始終!「自分には関係ない」は危険かも

みんなの銀行の口座を実際に凍結・解約されたトレーダーから当サイトに寄せられた情報をもとに、解約までの流れを一部始終紹介します。海外FXユーザーにとって、銀行口座凍結は決して他人事ではありません。海外FX利用時に注意すべき送金パターンも説明します。
update2025.08.12 19:00

Wiseでの海外FX入出金をおすすめできない理由とは?アカウント閉鎖の可能性も

海外FXユーザーの間で、Wiseを利用した送金が話題になっています。しかし、Wiseでの入出金はリスクが高いためおすすめできません。この記事ではその理由を説明します。
update2025.09.08 19:00

話題のDCJPYとJPYCの違い|海外FXの入出金に使えるのは?

DCJPYというデジタル通貨が話題となっています。一方で、海外FXユーザーの間ではJPYCへの期待も高まっています。本記事では、DCJPYとJPYCの特徴や違いを比較し、海外FXトレーダーにとってどちらが送金手段の選択肢となるのかを解説します。
update2025.09.26 19:30

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル