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FXTM、欧州株式CFDをリリース

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update 2022.06.20 11:15
FXTM、欧州株式CFDをリリース

update 2022.06.20 11:15

商品ラインナップの拡充とポートフォリオの分散に寄与

キプロスを拠点とする海外FXブローカーであるFXTM(本社:FXTM Tower, 35 Lamprou Konstantara, Kato Polemidia, 4156, Limassol, Cyprus[1])は3月17日、商品ラインナップの拡充を図るべく、欧州株式CFDの取扱いを開始したことを発表した。[2]

これにより、FXTMの顧客はロレアル(L'Oréal)やフォルクスワーゲン(Volkswagen)、エアバス(Airbus)、BNPパリバ(BNP Paribas)などの人気の大型銘柄を含む欧州株式CFDを取引できるようになるとのことだ。同商品をリリースすることは、個別株CFDの商品ラインナップの拡充とポートフォリオの分散化に寄与するという。尚、個別株CFDを巡っては、サクソバンク証券が個別株CFDの証拠金率を変更したほか、ExnessがMT5上で株式CFD取引サービスを開始している。

過去数週間にわたり、FX市場のみならず、コモディティや株式など様々な資産クラスのボラティリティと取引量が拡大している状況だ。今回FXTMが欧州株式CFDをリリースしたタイミングは、ボラティリティが大きく上昇している時期であり、これは海外FXブローカーとよりアクティブに取引を繰り返すトレーダーの双方を後押しする要因になると見られている。Plus500やスイスクォート(Swissquote)などは、足元の高ボラティリティを要因として2020年の業績見通しを修正しており、一部の金融機関はボラティリティの大幅上昇を収益拡大に結びつけられている模様だ。

尚、FXTMは1月29日、全ての主要通貨の最大レバレッジを2,000倍に引き上げた。[3]このことは、顧客の購買力と収益の向上及び多通貨へのアクセス強化に繋がり、更なる付加価値の提供のみならず、顧客満足度向上という長期コミットメントの実践にも寄与するという。また、FXTMはMT5上で米国株式取引を開始し、商品ラインナップの拡充を図っている。今後も、同社が更なる顧客取引の拡大に向け如何なるソリューションを打ち出すか注目したい。

release date 2020.03.19

出典元:

ニュースコメント

荒ぶるボラティリティは収益の源泉

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受け、グローバル株式市場のボラティリティは大きく上昇している。一般的に、サヤ取りを繰り返すことで収益を積みあげるアクティブトレーダーにとって、ボラティリティが拡大することは収益獲得機会も増加することを意味する。イタリアやスペイン、フランスなどの欧州各国では、新型コロナウイルスの感染拡大が経済活動及び金融市場に甚大な影響を及ぼしており、欧州株式のボラティリティも大きく上昇している状況だ。他方で、世界を代表する投資家であるレイ・ダリオ(Ray Dalio)氏が率いるヘッジファンド会社であるブリッジウォーター・アソシエイツ(Bridgewater Associates)は、新型コロナウイルスの影響を大きく受ける欧州株の更なる値下がりを見込み、約1兆4,900億円に上る欧州株のショートポジションを構築している模様である。トレーダーは資金管理を徹底したうえで、荒ぶるボラティリティを収益拡大に活かしたいところだ。


Date

作成日

2020.03.19

Update

最終更新

2022.06.20

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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