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サクソバンク証券、個別株CFDの証拠金率を変更

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update 2022.05.20 17:27
サクソバンク証券、個別株CFDの証拠金率を変更

update 2022.05.20 17:27

2020年3月14日午前0時より適用開始

デンマーク拠点の投資銀行Saxo Bank Group(本社:Philip Heymans Alle 15 2900 Hellerup Denmark[1])の日本法人としてFX・CFDサービスを手掛けるサクソバンク証券は3月13日、市場のボラティリティが高まるなか、一部の個別株CFDの証拠金率を変更することを発表した。[2]

サクソバンク証券は、新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけとしたグローバル株式の大幅下落の影響により、これまでになくボラティリティが高まっているという。このような市場環境に鑑み、同社は個別株CFDの証拠金率を変更したとのことだ。今回の変更は2020年3月14日午前0時より適用され、同社と取引する顧客は取引ツール内の「変更予定の証拠金率」より該当銘柄を確認することができるとのことである。

新型コロナウイルスの影響を受け、世界中の金融市場のボラティリティが高まっている。株式やFX、仮想通貨、コモディティなど全てのアセットクラスが乱高下するなか、サクソバンク証券は現在の市場環境がすぐに好転することはないであろうと懸念している模様だ。尚、証拠金率の変更により、顧客の資金状況や保有ポジションの状況によっては、マージンコールやロスカットが発生する場合があるため、必ず自身の口座状況を確認するよう注意喚起している。

3月9日はブラックマンデーと呼ばれるほどに世界各国のFX市場が混乱をきたし、海外FXブローカーの業績に影響を及ぼしている模様だ。歴史的に、フラッシュクラッシュのように市場が乱高下する際には、マージンコールやネガティブバランスによるポジションの強制決済が発生し、投資家にも多額の損失をもたらしている。グローバルFX市場のボラティリティが急拡大するなか、安心・安全な投資環境を確保すべく、ブローカー各社が如何なる対応策を講じるか注目したい。

release date 2020.03.18

出典元:

ニュースコメント

マーケットの乱高下に備える海外FXブローカー

2019年年始の日本円のフラッシュクラッシュや、2016年6月にブレグジットの是非を問うべく実施された国民投票、2015年のスイス国立銀行によるユーロ/スイスフランの上限撤廃など、過去のフラッシュクラッシュや各国中央銀行による金融政策の大幅変更時には、海外FXブローカーとトレーダーの双方に甚大な損失をもたらしている。これらの苦い経験を踏まえ、顧客に対し安心・安全な取引環境を提供すべく、サクソバンク証券やFxPro、デューカスコピー(Dukascopy)などのブローカー各社がブレグジット議会採決に備えレバレッジを低減させるなどの対応策を講じてきている。今回、新型コロナウイルスの感染拡大に端を発した金融市場の混乱に伴い、各アセットクラスのボラティリティが大幅に高まるなか、今後サクソバンク証券と同様に証拠金率の変更やレバレッジ制限を設ける海外FXブローカーが出てくると予想される。そのため、トレーダーは取引するブローカーの動向にも気を配る必要がありそうだ。


Date

作成日

2020.03.18

Update

最終更新

2022.05.20

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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