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ロシア国内で仮想通貨の発行および販売が禁止される可能性

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update 2021.08.31 15:28
ロシア国内で仮想通貨の発行および販売が禁止される可能性

update 2021.08.31 15:28

中央銀行を中心に仮想通貨関連法案の検討が進む

ロシア連邦中央銀行(Central Bank of Russia)は、新しい仮想通貨関連法案を検討しており、国内で仮想通貨の発行および販売が禁止される可能性があることを明らかにした。[1]

昨年12月、ロシア連邦中央銀行は規制のサンドボックス制度の中でトークン化プロジェクトのパイロットを開始するなど、仮想通貨の利用拡大に協力的な姿勢を見せはじめていたが、同行の法務責任者であるAlexey Guznov氏は、国内での仮想通貨の発行や取引が合法であるとは考えていないと主張している。実際に同行は昨年春ごろから新しい仮想通貨関連法案の議論に積極的に参加し、セキュリティトークン発行に関するルールを検討しているという。この草案では66万ドル(500万ルーブル)以上のケースを執行機関に報告することに加え、必要に応じてブロックチェーンへのアクセスを提供することが義務付けられているようだ。しかしながらロシア連邦中央銀行は、この法案の中でビットコイン(Bitcoin)やイーサリアム(Ethereum)などの仮想通貨については触れておらず、依然としてその法的立ち位置を明確にしていない。

Guznov氏は国内での仮想通貨の取り扱いに関して次のようにコメントしている。

金融の安定性やマネーロンダリング防止(AML)、消費者保護の観点から仮想通貨を合法化することには大きなリスクが伴うと考えています。現在、他の政府機関や業界関係者とコンセンサスを形成しており、仮想通貨は武器でも麻薬でもないとの見解から、仮想通貨の所有が認められるかもしれません。しかしながら、仮想通貨の発行および流通を合法化した場合、不当なリスクがもたらされる可能性があるため、将来的に仮想通貨を法律で規制し、違反に対する罰則を導入するべきです。

Alexey Guznov, Head of Legal Office at Central Bank of Russia - Interfaxより引用

最近、ロシアではロシア銀行協会が仮想通貨の合法化を提案するなど、国内企業から仮想通貨関連の法整備を求める声があがっている。これに対してロシア連邦中央銀行のElvira Nabiullina総裁は仮想通貨を合法化すべきではないと言及したのに加え、ロシアには中央銀行発行の独自デジタル通貨(Central Bank Digital Currency, CBDC)が不要だと発言しているが、最終的に政府はどのような判断を下すのか、今後も同国での展開を見守っていきたい。

release date 2020.03.18

出典元:

ニュースコメント

民官両者の動きで盛り上がるロシアの仮想通貨市場

ロシアでは世界的な仮想通貨取引所であるHuobiがロシア法人設立で市場開拓に注力するなど、海外の仮想通貨関連企業が進出してきており、仮想通貨市場全体が盛り上がりを見せている。これに加え、競合のバイナンスもP2P取引でロシアルーブルのサポートを開始し、国民にとっても仮想通貨取引がより身近なものとなりつつある。一方、政府もロシア連邦中央銀行を通じて仮想通貨の実証実験を進めており、Nornickelの協力を得てパラジウムやコバルト、銅などの天然資源に価値を裏付けされたステーブルコインを発行しようと試みているようだ。これが成功すれば、ロシアが抱える豊富な天然資源と引き換えに、国内に投資を呼び込むことができるため、このプロジェクトに対する政府の期待も高まっているという。このようにロシアでは政府および民間企業の動きが流動的になってきているだけに、今後も国内の仮想通貨市場の動向に注目していきたい。


Date

作成日

2020.03.18

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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