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ロシア銀行協会が仮想通貨の合法化を提案

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update 2021.08.31 15:29
ロシア銀行協会が仮想通貨の合法化を提案

update 2021.08.31 15:29

仮想通貨を資産とみなし法整備を進める狙い

仮想通貨関連の法整備が遅れているロシアでは、業界団体であるロシア銀行協会(Association of Banks of Russia)が仮想通貨をマイニングによって獲得できる資産とみなし、正式に合法化することを提案している事が明らかとなった。[1]

報道によると、ロシア銀行協会はこの案をまとめたレポートの提出準備を進めており、今月8日にその内容に関する討論を実施することを検討しているという。このレポートでロシア銀行協会はオーストリアの法律を参考に、マイニングの結果として得られる仮想通貨の所有権を法的に認めるべきだとの議論を展開し、同国の仮想通貨を取り巻く規制環境を整備するよう提案している。これまでロシアでは中央銀行が仮想通貨の禁止を求めるなど、政府の方針に否定的な部分があったが、最近ではそれが仮想通貨市場を規制化する方向に偏移している様子がうかがえる。

また、このレポートでは仮想通貨の税金に関しても触れられており、原則的に仮想通貨取引で発生した利益に対しては課税すべきだとの意見が示されている。現在、ロシア国内で仮想通貨に関する税金の取り扱いが明確になっておらず、仮想通貨取引に課税することが現実的に難しいと言えるが、規制化に動けば政府の税収にとってもプラスに働くと考えられる。

ロシアは世界的に仮想通貨マイニングが盛んな地域となっているが、当局は高額なマイニング機器の輸入にかかる関税を逃れようとする違法なマイニング事業者に悩まされており、数百万ドル規模の密輸を試みた事業者を摘発したケースも存在するという。一方でロシアの中央銀行が金にその価値を裏付けされた独自通貨の発行を企てるなど、政府内でポジティブな動きも見受けられるだけに、仮想通貨が合法化される可能性は十分にあると言えるだろう。

release date 2019.09.30

出典元:

ニュースコメント

ロシア市場進出を狙う仮想通貨関連企業

これまでロシア政府は仮想通貨マイニングに対する罰金刑の導入を検討するなど、仮想通貨市場に対して非友好的な姿勢を貫いてきたが、今年初め頃から中国の投資マネーが流入していることもあってその態度が徐々に軟化しているという。現に中国資本を後ろ盾に持つ大手仮想通貨取引所のHuobiがロシアに現地法人を設立し市場開拓に注力しているのに加え、バイナンスやKuCoinと言った取引所も同様にロシア市場への進出を目論んでいるようだ。しかしながら、仮想通貨の規制が不十分なことから、ロシア市場では既存の金融機関および仮想通貨関連企業の気薄なコンプライアンス意識が問題となっており、今年3月にはベネズエラを支援したロシアの銀行が米財務省に制裁された他、ブローカーも同様にコンプライアンス意識の低さが原因となり、ロシアのFX市場の発展に大きな遅れが生じている事が知られている。仮想通貨市場の規制環境が整えば、更に中国を中心とした海外資本の投資が加速すると考えられるが、ロシア政府はこの状況をどのように見ているのか、今後も同国の動向には注目していきたい。


Date

作成日

2019.09.30

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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