Select Language

バイナンス、P2P取引でロシアルーブルのサポートを開始

バイナンス、P2P取引でロシアルーブルのサポートを開始

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:28
バイナンス、P2P取引でロシアルーブルのサポートを開始

update 2021.08.31 15:28

中国市場を手始めに対象となる地域を徐々に拡大

大手仮想通貨取引所のBinance【以下、バイナンスと称す】は、同取引所のP2P(ピア・ツー・ピア)取引プラットフォームにロシアの法定通貨であるルーブルを追加することを発表した。[1]

これまでバイナンスは、このP2P取引プラットフォーム上で中国の人民元およびベトナムのドンをサポートしていたが、今後、利用者はルーブルを含めた3種類の法定通貨を基軸にテザー(Tether)やビットコイン(Bitcoin)、イーサリアム(Ethereum)、バイナンスコイン(Binance Coin)を取引できるようになるという。昨年10月、バイナンスは仮想通貨取引が禁止されている中国市場をターゲットにこのプラットフォームを立ち上げており、徐々に対象地域を拡大しているようだ。

バイナンスのCEOであるChangpeng Zhao氏は、ルーブルのサポートを開始することに関して次のようにコメントしている。

ロシアの仮想通貨市場は先進的で活気があると言えるでしょう。我が社はロシア国内の利用者にとって、法定通貨と仮想通貨を容易に取引可能な環境を提供できるよう努めています。P2P取引はオープンかつ柔軟な市場環境を実現し、利用者が任意の仮想通貨を取引することを可能にします。利用者はバイナンスのP2P取引プラットフォームを介し、手数料なしで瞬時に決済される取引サービスや24時間対応のカスタマーサポートを利用することができるのです。

Changpeng Zhao, CEO of Binance - Binance Blogより引用

既にバイナンスは、取引量とユーザーベースの両方で世界的な取引所として認識されているが、世界各国で企業買収または協業を行うことで更なる市場開拓に乗り出しており、現在、複数のプラットフォームをまたいで24種類の法定通貨に対応している。最近、バイナンスはTradingViewのCOOであるIskander Malikov氏を組織に招き入れ、欧州地域およびCIS(独立国家共同体)地域における事業拡大に動き出しているだけに、今後も同取引所の取り組みに注目していきたい。

release date 2020.02.12

出典元:

ニュースコメント

将来的な成長が見込まれるロシアの仮想通貨市場

これまでロシアでは中央銀行が仮想通貨取引の禁止を求めるなど、反仮想通貨の流れが生じたことで法整備が遅れており、仮想通貨は法的に非常に曖昧な存在となっていた。しかしながら、昨年9月、ロシア銀行協会が仮想通貨の合法化を提案し、正式に資産として認められる可能性が出てきたため、国内の仮想通貨市場はにわかに活気付いているようだ。それに加え、世界中でステーブルコインの開発競争が激化する中、ロシア政府はCryptoRubleと呼ばれる中央銀行発行の独自デジタル通貨(Central Bank Digital Currency)の開発を進めるなど、仮想通貨やブロックチェーン技術に対して高い関心を示しているという。このような要因を背景に、将来的な成長が期待されるロシアの仮想通貨市場では、既にHuobiがロシア法人を設立して事業を立ち上げているが、バイナンスの市場参入がどのような変化をもたらすのか、今後も同国での展開を見守っていきたい。


Date

作成日

2020.02.12

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説

仮想通貨KAITOは、Web3の情報アクセスを変革する次世代プラットフォーム「Kaito AI」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KAITOの概要や将来性、Kaito AIが提供するYapsの仕組み、SNSでの評判などを解説します。
update2025.02.19 19:00

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

仮想通貨SOSOの将来性は?AI活用の投資分析プラットフォームSoSoValueがトークン発行

仮想通貨SOSOは、中央集権型金融の効率性と分散型金融の透明性を組み合わせた投資分析プラットフォーム「SoSoValue」のガバナンストークンです。当記事では、仮想通貨SOSOの将来性やSNSでの評判、SoSoValueの特徴などを解説します。
update2025.01.24 19:30

Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にBybitからビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.02.19 19:30

【全て無料】MT4/MT5を日本時間にできるインディケータのおすすめが決定!

MT4/MT5に表示されている時間は、インディケータを使えば簡単に日本時間へ変えられます。MT4/MT5を日本時間表示にしておくと、各市場のトレンドを把握しやすくなったり、経済指標の発表時間に合わせた取引がしやすくなったりと、何かと便利です。
update2024.12.04 20:00

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

MacのMT4/MT5はダウンロードしても使えない?文字化けや起動しない時の対策方法や最終手段を紹介!

Mac版のMT4やMT5は不具合が良く発生するため、自分の使い方が悪いのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、Mac版のMT4・MT5のトラブルや解決方法を解説します。
update2024.12.04 20:30

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル