Select Language

コインベース、ビットコイントランザクションのバッチ処理を開始

コインベース、ビットコイントランザクションのバッチ処理を開始

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:28
コインベース、ビットコイントランザクションのバッチ処理を開始

update 2021.08.31 15:28

ユーザーの取引手数料が約50%低減される見込み

米国の大手取引所であるCoinbase, Inc.(本社:100 Pine Street Suite 1250 San Francisco, CA 94111[1])【以下、コインベースと称す】は、ビットコイン(Bitcoin)の取引手数料を低減するために、トランザクションのバッチ処理を開始することを発表した。[2]

コインベースの発表によると、これによりブロックチェーンの負担が軽減され、トランザクションコストが約50%削減されるという。この機能が有効になった場合、わずかな遅延が発生する可能性があるが、取引レート自体に影響することはないようだ。コインベースがバッチ処理を採用すれば、ビットコインブロックチェーン全体のスループットとスケーラビリティが向上すると同時に、割高な取引手数料の問題が解決できる。

コインベースのプロダクトマネージャーであるEli Haims氏は、このことについて次のようにコメントしている。

本日から複数の取引をひとつのトランザクションにまとめて処理する予定です。これによりビットコインネットワークへの負荷が50%以上削減され、ユーザーにかかる取引手数料も同じだけ低減できると予想しています。ネットワーク上でのアクティビティが多い時間帯、ビットコインユーザーはトランザクションを処理させるために競争力のある手数料を支払う必要があります。1回のトランザクションにかかる平均手数料が30ドルを超えることもあるため、小規模な取引においてビットコインは実用的ではなくなりました。現在、ビットコインの平均手数料は、1トランザクションあたり0.3ドルです。

Eli Haims, Product Manager at Coinbase - The Coinbase Blogより引用

これまでもコインベースは、Coinbase Walletにウォレットアドレスのカスタマイズ機能を実装するなど、ユーザビリティの向上を念頭にプラットフォーム開発に取り組んできた。またコインベースはデビットカードサービスを拡大し、仮想通貨と法定通貨をシームレスに取引可能なサービスを実現しようとしているが、バッチ処理の開始によるビットコインの取引手数料低減がどのような価値をもたらすのか、今後も同社の取り組みに注目していきたい。

release date 2020.03.17

出典元:

ニュースコメント

仮想通貨業界でトランザクションのコスト意識が高まる

以前から仮想通貨コミュニティでは、ビットコイン取引手数料の高騰が問題視されていたが、最近になってようやく、その解決策のひとつであるライトニングネットワーク(Lightning Network)の実用化に向けた動きが活発になってきているようだ。実際に過去2年間で12社のスタートアップ企業がライトニングネットワークの開発に乗り出しており、先日はLightning Labsが1,000万ドルの資金調達に成功している。これらの開発活動が実用化に結びついた場合、ビットコインのネットワークを基盤にした安価な国際送金やマイクロペイメントソリューションが利用可能になると考えられるため、仮想通貨業界での期待が高まっているようだ。コインベースがビットコインのバッチ処理を導入したこと自体は、非常に初歩的な方法でのアプローチだが、世界的に影響力を持つ同社がトランザクションコストの低減に取り組みだした事実は、業界にとって重要な指針になると言えるだろう。


Date

作成日

2020.03.17

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

ワールドコインのOrb(オーブ)の日本設置場所は?無料配布を受けられる登録会場の予約方法も解説

ワールドコインのOrb(オーブ)で生体認証を行うことで、仮想通貨WLDを無料で受け取れます。当記事では、ワールドコインの日本国内のオーブ設置場所、探し方、予約方法などを解説します。
update2025.03.21 19:30

XMTrading・Vantage Trading・AXIORY公式アプリがApp Storeから削除

海外FXブローカーのXMTradingおよびVantage Trading、AXIORYのアプリがApp Storeから削除されたことが確認されました。本記事では、削除の背景や考えられる理由、ユーザーへの影響、そして今後の対応策について詳しく解説します。
update2025.03.25 19:30

オオカミコイン(OKM)は怪しい?オオカミプロジェクトの特徴やSNSでの評判

オオカミコイン(OKM)は、オオカミカードを発行するオオカミプロジェクトの仮想通貨です。海外取引所のMEXCに上場していますが、SNS上では怪しいという声も見られます。本記事では、オオカミコインの特徴、SNSでの評判、怪しいポイントなどを紹介します。
update2025.04.11 19:00

Exnessの海外入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExnessで海外送金による銀行口座の凍結が発生している事例を取り上げていきます。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

ワールドコイン(WLD)の換金方法は?日本円に現金化する手順を解説

ワールドコイン(WLD)は、OpenAI社のCEOであるサム・アルトマン氏らが手掛ける仮想通貨プロジェクトです。登録したユーザーには、仮想通貨WLDが無料配布されます。当記事では、ワールドコインを日本円に換金する手順や、換金時の注意点などを解説します。
update2025.04.16 19:30

Galaxy DAOが出金受付を開始?返金を期待できない3つの理由

Galaxy DAOが、返金の受付を開始するという内容のメールをユーザーに配信していたことが明らかになりました。しかし、多くのユーザーは返金の実現には懐疑的です。なぜGalaxy DAOによる返金が期待できないのか3つの理由を説明します。
update2025.03.19 19:30

MT4のバックテストに正確なヒストリカルデータが必須!無料・有料データを比較

MT4でバックテストをする際にはヒストリカルデータの取得が必要です。ヒストリカルデータは無料と有料のものがありますが、どっちがいいのか、気になる人もいるでしょう。本記事では、ヒストリカルデータのダウンロード方法を詳しく解説します。
update2025.03.26 19:30

オンラインウォレットPeskaは本当に安全か?運営会社が怪しすぎる

オンラインウォレットPeskaの運営会社には怪しい部分があり、公式サイトに掲載されている情報と事実にいくつか矛盾も見つかっています。本記事ではPeskaを信用すると、なぜ危険なのか説明します。
update2025.03.17 19:00

Exnessの出金遅延はなぜ起きた?オンラインカジノ規制の影響とは

海外FX業者のExnessでは、国内送金の遅延が度々問題になっており、決済代行会社に関連したトラブルと言われています。なぜオンラインカジノ規制が海外FXに波及したのか説明するほか、今後考えられる影響も解説します。
update2025.05.28 19:00

やっぱり悪かった!XMTradingのドル円のスプレッドはコスト重視なら厳しい

Myforex編集部では、2024年11月20日〜2月20日の3ケ月間にかけて、XMTradingが提供する1分単位のスプレッドデータを独自に入手し調査しました。そこで分かったのが、XMTradingが巷で言われているほどスプレッドが狭くない、むしろ他社よりも広いという事実です。
update2025.05.23 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル