Select Language

VideoCoin、法定通貨による決済に対応

VideoCoin、法定通貨による決済に対応

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:32
VideoCoin、法定通貨による決済に対応

update 2021.08.31 15:32

AWSに対抗するために幅広いユーザー層に訴求する狙い

動画ストリーミング分野の仮想通貨プロジェクトであるVideoCoinが、法定通貨による決済に対応したことが明らかになった。[1]

VideoCoinは、CNETやSalesforceを立ち上げた起業家であるHalsey Minor氏が主導する仮想通貨プロジェクトであり、同氏がCEOを務めるLive Planetと共に、休止状態のコンピュータリソースを用いてストリーミング動画を処理するブロックチェーンプラットフォームを開発している。このVideoCoinは今月27日に商用化されているが、Minor氏はAWS(Amazon Web Services)などの競合に対抗するために、より幅広いユーザー層にリーチする必要があると考え、法定通貨による決済に対応したという。また、Minor氏は仮想通貨業界にクレジットカードを受け入れるサービスがほとんど存在しない事実を指摘し、それが仮想通貨およびブロックチェーン技術の普及を阻害していることを示唆した。

2018年5月にトークンセールが実施された際、VideoCoinはネイティブトークンのVIDトークンを売り出しており、5,000万ドルの資金を調達することに成功した。VIDトークンは同プラットフォーム上でのステーキングに用いられるが、大手仮想通貨取引所のBittrexで取引に利用することも可能だ。Minor氏はVIDトークンを支払いに利用することに問題があると主張しており、VideoCoinはPublic Mintとの協業でクレジットカードおよびACH(Automated Clearing House)、銀行送金、Public Payウォレットでの決済を実現したという。

現在、インターネットトラフィックの80%は、エンコードやトランスコーディングなどを含む動画コンテンツの処理に利用されている。業界ではAWSが支配的な立場を保っているが、その動画処理と保存のシステム要件が数十万の「ゾンビサーバ」と呼ばれる非アクティブなサーバを生み出す要因となっているようだ。これに関してiNDEMANDのCTOであるJohn Ward氏は、世界的な動画ビジネスの拡大が主要なメディア企業の重荷となっており、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響がそれを加速させていると語った。一方、Minor氏はVideoCoinがAWSの3分の1のコストで同様のサービスを提供できると豪語している。

VideoCoinは、より安価に利用できるストリーミングサービスの構築を試みる開発者やワーカーと呼ばれるハードウェア提供者の利用を想定し、このプラットフォームを開発したという。コンピュータを所有するものであれば、データセンターから小規模な事業者まで誰でもワーカーとしてネットワークに参加することが可能となっており、提供するリソースの規模とステーキング量に応じて仕事が割り当てられる。例えば、NVIDIA Jetson Nanoを1カ月連続で稼働した場合、15分から20分のストリーミング動画分の報酬を得ることができる。

近年、防犯カメラおよびインターホンの事業分野が急激な成長を遂げており、Amazon Ring(Amazonが展開する取り付け式インターホン)などのストリーミングカメラ製品が注目を集めている。これに関してMinor氏は、ストリーミングカメラはインターネット上で最大の動画ソースになりつつあると言及し、市場環境がダイナミックに変化していることを強調しているが、VideoCoinの登場が業界にどのような影響を及ぼすのか、今後も同プロジェクトの取り組みを見守っていきたい。

release date 2020.05.28

出典元:

ニュースコメント

仮想通貨市場との関与を強める大手クラウド企業

米国では多くのテクノロジー企業が仮想通貨市場に進出しているが、大手クラウドサービスのアマゾン(Amazon)やマイクロソフト(Microsoft)も同市場との関与を強めているようだ。特にマイクロソフトはAzure Blockchain Tokenを立ち上げ、クラウドサービスのMicrosoft Azureを基盤に仮想通貨発行に対応し得るシステムを提供している。これに加え、マイクロソフトは不正な仮想通貨マイニングを防止するために、自社のブラウザ製品であるMicrosoft Edgeにユーザー保護機能を実装するなど、インターネット環境の変化に合わせた対策を講じているという。アマゾンもAWSを介してブロックチェーンをサポートする環境を提供しているが、CLICがアマゾン向けイーサリアム決済システムを開発したことからもわかるように、仮想通貨コミュニティはより直接的な仮想通貨関連サービスを望んでいると言えるだろう。


Date

作成日

2020.05.28

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説

仮想通貨KAITOは、Web3の情報アクセスを変革する次世代プラットフォーム「Kaito AI」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KAITOの概要や将来性、Kaito AIが提供するYapsの仕組み、SNSでの評判などを解説します。
update2025.02.19 19:00

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

仮想通貨SOSOの将来性は?AI活用の投資分析プラットフォームSoSoValueがトークン発行

仮想通貨SOSOは、中央集権型金融の効率性と分散型金融の透明性を組み合わせた投資分析プラットフォーム「SoSoValue」のガバナンストークンです。当記事では、仮想通貨SOSOの将来性やSNSでの評判、SoSoValueの特徴などを解説します。
update2025.01.24 19:30

Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にBybitからビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.02.19 19:30

【全て無料】MT4/MT5を日本時間にできるインディケータのおすすめが決定!

MT4/MT5に表示されている時間は、インディケータを使えば簡単に日本時間へ変えられます。MT4/MT5を日本時間表示にしておくと、各市場のトレンドを把握しやすくなったり、経済指標の発表時間に合わせた取引がしやすくなったりと、何かと便利です。
update2024.12.04 20:00

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

MacのMT4/MT5はダウンロードしても使えない?文字化けや起動しない時の対策方法や最終手段を紹介!

Mac版のMT4やMT5は不具合が良く発生するため、自分の使い方が悪いのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、Mac版のMT4・MT5のトラブルや解決方法を解説します。
update2024.12.04 20:30

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル