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CLIC、アマゾン向けのイーサリアム決済システムを開発

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update 2021.08.31 15:26
CLIC、アマゾン向けのイーサリアム決済システムを開発

update 2021.08.31 15:26

ブラウザの拡張機能として外部からの利用を促す

仮想通貨の支払い業者であるCLIC Technology(20200 W Dixie Hwy, Suite #1202 Miami, Florida 33180 United States of America[1])【以下、CLICと称す】は、ブロックチェーンの開発を手がけるOpportyと協働し、Amazon.com【以下、アマゾンと称す】のユーザーが利用可能なイーサリアム(Ethereum)の決済システムを開発していることを発表した。

発表によると、CLICはブラウザの拡張機能としてこの決済システムの開発を進めており、アマゾンがイーサリアムでの支払いに対応したわけではないという。しかし、この決済システムは、イーサリアムの創設者であるVitalik Buterin氏が今年3月に発案したプラズマキャッシュ(Plasma Cash)を基礎としていることから、これまでのソリューションと比較すると処理性能が飛躍的に向上しているようだ。CLICは、ビットコインのライトニングネットワーク(Lightning Network)と同様の役割を持つプラズマキャッシュの実装がスケーラブルな決済システムの構築を可能とし、仮想通貨の利用拡大を加速すると言及している。

このソリューションに関して、CLICのCEOであるRoman Bond氏は、以下のようにコメントした。

イー・コマース市場への仮想通貨決済システムの導入は、次の世代を担う産業の融合を促進することになるでしょう。我社は、今回のプロジェクトやその他の分野でOpportyと協業できることを喜ばしく思います。

Roman Bond, CEO of CLIC - Global Newswireより引用

発表の中で、フィンテックのCLICとOpportyの両社は、ERC-20およびERC-721、その他の仮想通貨規格に対応するソリューションの開発を検討していることを明かした。更にCLICは、CLICPayという名称の仮想通貨決済プラットフォームを開発しており、今後も仮想通貨市場を深耕するベンチャー企業としての活躍に期待がかかっている。

release date 2019.06.17

出典元:

ニュースコメント

スケーラビリティの改善で決済システムの実用性が向上

マイニングにコンピュータリソースを利用するブロックチェーンは、仮想通貨取引のトランザクションや様々な用途でのデータ需要の増加に伴い、安定的な可動を保証することが難しくなってきている。これらの現象は、スケーラビリティ問題として認識されており、現在、主な仮想通貨コミュニティやマイニングプールでは複数の改善案が検討されているところだ。もともとイーサリアムでは、プラズマ(Plasma)と呼ばれる外部のブロックチェーンを副次的に利用する方向で改善が図られていたが、監視や運用の負荷に課題を抱えていたため、新しくプラズマキャッシュが考案されたという。プラズマキャッシュは、それぞれのトークンに固有IDを割り当てツリー構造で管理することから、ブロックに記録されるトランザクションデータ検証の効率化を可能とし、よりスケーラブルなスキームを構築することができる。このテクノロジーは、これまで仮想通貨の普及を妨げていた取引承認のタイムラグを解消するとされており、仮想通貨ベースの決済ソリューションを開発する企業にとっては重要な進歩だと言えるだけに、今後もCLICの取り組みには期待して見守っていきたい。


Date

作成日

2019.06.17

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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