Select Language

ビットコイン価格が13か月ぶりに9,300ドルを突破

ビットコイン価格が13か月ぶりに9,300ドルを突破

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:26
ビットコイン価格が13か月ぶりに9,300ドルを突破

update 2021.08.31 15:26

長期的な強気のシグナルが発生し1万ドル到達に期待

今月16日、ビットコイン(BTC/USD)価格は13か月ぶりに9,300ドルを突破し、2018年5月10日以来の高値を更新した。[1]

ビットコイン価格は、一時9,381ドルにまで到達したが、最終的に前日比で6.4%、前月比で8%の上昇となる9,250ドルの水準に落ち着いている。また、ビットコインの取引高は、過去24時間で190億ドル相当を記録しており、大手取引所のBitwise(ビットワイズ)では8億6,769万7,751ドル相当が取引されたという。ビットコイン(Bitcoin)の価格上昇は仮想通貨市場全体に好影響をもたらし、過去24時間でライトコイン(Litecoin)は2.3%、イーサリアム(Ethereum)とリップル(Ripple)はそれぞれ4%も値を上げる結果となった。更に時価総額ランキング10位以内ではイオス(EOS)が7.4%の最も高い上昇率を記録したが、過去1週間では、ビットコインが17.2%、ライトコインが18.29%増となるトップパフォーマンスを見せた。

長期的なテクニカル指標が強気を示していることから、ビットコイン価格は次の目標となる1万ドルに到達する可能性が出てきたようだ。例えば、3日単位のロウソク足チャートを見ると、50日移動平均線と100日移動平均線が買いのシグナルである上向きのクロスオーバーを描いてることがわかる。このようなクロスオーバーは、2015年10月にも発生しており、その後、ビットコイン価格は長期的な上昇トレンドを形成した。8,000ドル付近には、弱気を示す同時線が出現していたものの、ビットコイン価格が7,500ドルから9,300ドル以上に急上昇したことによって無視される展開となった。現在、目立った抵抗線は存在せず、9,442ドルにある38.2%のフィボナッチ比率が直近のターゲットとなっている状況だ。

しかしながら、1時間と4時間単位のロウソク足チャートでは、RSI(Relative Strength Index)の値が70以上の買われ過ぎの水準に達していることに加えて、先週から日間取引量が減少していることが、ビットコイン価格が再び8,000ドル台へ引き戻される懸念材料となっている。今回の高騰でビットコイン価格は、2017年12月の最高値から2018年12月までの下落幅に対し、38.2%反発したことになるが、投資家やコミュニティは更なる上昇を期待していると言えよう。

release date 2019.06.17

出典元:

ニュースコメント

各国で高まるビットコイン需要が後押し

ビットコイン価格が再び強気なトレンドに突入したことは、多くのテクニカル分析が裏付けているが、ここ数週間の世界での動きも、この仮想通貨市場の動きを後押しする要因となっているようだ。例えば、香港では逃亡犯条例(刑事事件の容疑者を中国本土に引き渡す取り決め)の撤廃を求めて200万人規模のデモが発生しており、これが資産保持に対する不安を煽ったことから、逃避先としてビットコインの需要が急増しているという。また、米国ではインターコンチネンタル取引所(Intercontinental Excahange)の仮想通貨取引所であるBakktがビットコイン先物のテストを計画していることや、Facebookが仮想通貨市場に進出することへの期待の高まりがビットコイン買いを主導している。これらのファンダメンタルズ的な要素は、先行きが見えない部分もあるが、ビットコイン価格を押し上げていることは間違い無く、1万ドル台復帰の鍵になると言えるだけに、今後の展開も注意深く見守っていきたい。


Date

作成日

2019.06.17

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

海外FX業者Exnessへの入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExness(エクスネス)で国内銀行送金による入出金を行ったことをきっかけに、銀行口座が凍結されるケースがSNS上で話題になっています。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

海外FXに「兵糧攻め」、bitbank・エポスの利用規制で仮想通貨送金にさらに注目集まる

bitbankが利用規約を一部改定し、今後は海外FXへの直接送金が難しくなりました。エポスカードもFXの利用停止を発表したほか、国内銀行口座の凍結事例も増加しています。こうした背景から、海外FXユーザーは入出金経路の見直しが急務となっています。
update2025.07.04 19:00

スマホ用MT5でZigZagが使える!iOS版に平均足ほか新機能が複数追加

iOS版MT5に待望の新機能が複数追加されたことにより、平均足チャート、ZigZag、マーケットプロファイルの実装に加え、データウィンドウ強化や取引レポート機能など視認性と操作性が向上しました。アップデート内容とトレードスタイルごとの活用例などを紹介していきます。
update2025.07.09 19:30

FXONが「Nintendo Switch 2 争奪キャンペーン」を開催!入金&取引で豪華賞品をプレゼント

FXONが「Nintendo Switch 2 争奪キャンペーン」の開催を発表しました。本キャンペーンでは「Switch 2」のほか、豪華賞品が抽選でプレゼントされます。取引を重ねるごとに抽選権利がもらえる仕組みで、取引するほど当選確率がアップします。
update2025.07.16 19:00

Exnessでスワップフリーが突如剥奪されるバグ発生、対象者には補償予定

海外FX業者のExnessで突如スワップフリーが剥奪されたとするXの投稿が注目を集めています。Exnessはシステムのバグが原因と説明しており、スワップが発生したユーザーに対して補償する方針を示しています。
update2025.07.18 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル