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Bakkt、ビットコイン先物の受け入れテストを計画

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update 2021.08.31 15:26
Bakkt、ビットコイン先物の受け入れテストを計画

update 2021.08.31 15:26

信頼性を高め7月からのサービス開始を狙う

インターコンチネンタル取引所(Intercontinental Exchange)が手がける仮想通貨取引プラットフォームのBakktが、ビットコイン(Bitcoin)を対象とした先物契約の提供に向けた準備を進めていることが明らかになった。[1]

今回Bakktは、7月のサービス開始を目標に、今後数週間でビットコイン先物の受け入れテスト(User Acceptance Testing)を実施することを計画しており、カストディスキームの整備と併せて信頼性の向上に努めているようだ。Bakktが提供するビットコイン先物は、月次と日次の2種類の契約が存在し、投資家が幅広いタイムレンジでより柔軟に利用できるようになるという。その他にも、Bakktは、サービスの開始に向けて、既にクリアリングハウス(商品の清算業務を行う機関)にリスク管理の資金として3,500万ドルを投資している。

競合のCMEグループなどが提供する現金決済の先物契約と比較して、Bakktのビットコイン先物は、現物決済を採用しているため、スポット市場にも大きな影響を与えることが予想される。先日、2017年以来初めてビットコイン価格が7,500ドルを超えるなど、仮想通貨市場は、長らく続いた低迷から脱しつつあるだけに、Bakktのサービス開始が、更なる追い風になるとの期待が高まっていると言えよう。事実、今回のニュースが報道された後、ビットコイン価格は、7,800ドルにまで再上昇した。

今年4月、Bakktは、ニューヨーク州金融サービス局(New York State Department of Financial Services)に、正式なカストディ事業者としてのライセンスを発給するよう働きかけている。サービス開始の可否に直接的な関係はないものの、米連邦当局の総合的な判断を後押しすると考えられるため、今後は、ニューヨーク州とBakktの関係性にも注目していきたい。

release date 2019.05.14

出典元:

ニュースコメント

市場の発展を支えるデリバティブ商品の開発

現物資産を取引するスポット市場と比べ、オプションや先物といったデリバティブ市場は流動性が低く、規模もそれほど大きくはならないが、投資の柔軟性や効率性を飛躍的に向上させるため、仮想通貨市場の発展に対する重要度は極めて高いと言えるだろう。実際にBakktより先にサービスを開始しているCMEグループの取引所では、ビットコイン先物の日間取引量が数千の規模に留まっているものの、現物ポジションを決済しないリスクヘッジや高効率な投機が可能になることから、仮想通貨市場に機関投資家を呼び込む、主な要因になっており、間接的に仮想通貨市場全体に貢献している模様だ。これらを考慮すると、デリバティブ商品の開発こそが、仮想通貨市場の発展につながるとも考えられるが、米当局はそこに潜むリスクを正確に評価しきれずにいる状況のようだ。2017年以降は、詐欺的なICO(イニシャルコインオファリング)やハッキング事件が乱発したため、仕方ない側面もあるが、Bakktのビットコイン先物の承認を皮切りに、今後当局が積極的な動きに出ることを期待したい。


Date

作成日

2019.05.14

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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