Select Language

Bakkt、仮想通貨企業向けライセンスの申請を検討

Bakkt、仮想通貨企業向けライセンスの申請を検討

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:26
Bakkt、仮想通貨企業向けライセンスの申請を検討

update 2021.08.31 15:26

ニューヨーク州でカストディ企業としての登録を目指す

ニューヨーク証券取引所の運営元であるインターコンチネンタル取引所(Intercontinental Exchange)【以下、ICEと称す】は、同取引所が手がける仮想通貨を対象とした先物取引プラットフォームのBakktに関する審査が遅れていることに対し、ニューヨーク州金融サービス局(New York State Department of Financial Services)【以下、NYDFSと称す】のライセンスを取得することで解決を図ろうとしているという。[1]

米商品先物取引委員会(US Commodity Futures Trading Commission)【以下、CFTCと称す】は、現物決済を特徴とするBakktのサービスにおける仮想通貨資産の保有方法に関して懸念を抱いており、これまで、5ヶ月間も審査を延期してきた。この仮想通貨先物の承認要件として、CFTCは、銀行またはカストディ企業への現物資産の預入を求めたが、ICEは、NYDFSが仮想通貨関連事業者向けに発行するビットライセンスの取得が、ひとつの解決策になると考えているようだ。

NYDFSが発給するビットライセンスは、仮想通貨のカストディ企業などにも発行され、ニューヨーク州で仮想通貨取引サービスを展開するジェミニも、米ドルに連動したステーブルコイン 、ジェミニドルを立ち上げた際、当局の承認を受けている。NYDFSのライセンス発給により、停滞しているICEの審査が進展する可能性もあるが、最終的には、CFTCの判断が必要となる。

もともと昨年12月中旬に計画されていたICEによるBakktのローンチは、一度、2019年1月24日に延期され、現在、無期限の調整期間に突入している。ICEは、CFTCの規定に従って事業内容やスケジュールを修正すると述べており、この間にも、システムや仮想通貨関連商品の開発を進めてきた。今年1月には、CEOのKelly Loeffler氏の発表によって、先物取引業者であるRosenthal Collins Groupの一部をBakktが買収したことが明かされ、加えて、経営体制の強化を目的にPayPalやIBMなどの大企業から、幹部を招き入れたことが伝えられている。

release date 2019.04.19

出典元:

ニュースコメント

市場の期待がビットコイン価格を後押し

今回、ICEが仮想通貨先物の提供とBakktのローンチに向け、ニューヨーク州のライセンス取得を模索しているというニュースは、ポジティブな市場センチメントを形成する要因にもなっており、ビットコイン価格が徐々に上がっていく展開を後押しする好材料となった。ビットコイン価格は、今月17日ごろから5,200ドル付近でレンジ相場の様相を呈していたが、このニュースがリリースされた直後から、緩やかな上昇を描き始め、最終的には5,300ドルの壁を突破した。このようなビットコイン価格の動きは、仮想通貨先物の提供開始による需要拡大を期待するものだと解釈できるため、今後の展開は、少なからずICEや規制当局の動向に左右されることになるだろう。現在、ビットコインの値動きは、直近の高値を探るレンジ相場へと再び収束しているが、ICEによる仮想通貨先物の提供が可能となれば、仮想通貨市場が強気を取り戻し、投資家にとっても、これ以上にない吉報となることが予想される。


Date

作成日

2019.04.19

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

PayPayを使って海外FXとの入出金が可能に?Binance JapanとPayPayが提携を発表

Binance JapanとPayPayが業務提携を発表し、PayPayマネーを使った仮想通貨購入サービスの提供などが検討されています。本記事では、Binance JapanとPayPayの提携内容や、PayPayを使った海外FXとの入出金フローなどを解説します。
update2025.10.17 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Exnessでシステムエラーによる入出金の不具合が発生?SNSでも報告が相次ぐ

2025年10月、海外FX業者Exnessで入出金エラーが発生し、SNSでも不具合報告が相次ぎました。銀行振込やbitwalletで送金できない事例が確認されており、復旧後も不安の声が続いています。
update2025.10.16 19:00

SwiftTraderが資金難?SNSで出金トラブル報告が増加

2025年以降、SwiftTraderで出金拒否・遅延の報告がSNSで相次いでいます。本記事では報告されている出金トラブルのほか、GEMFOREXとの類似点やSwiftTraderをおすすめしない理由を説明します。
update2025.10.16 19:30

XMTradingが新銘柄GAUUSDを追加!取引コストはGOLDより割高か

XMTradingが新たにGAUUSDなど4種類のゴールド銘柄を追加し、グラム単位で少額取引が可能になりました。この記事では、従来のGOLDとの取引コストやスワップを比較します。
update2025.10.10 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

Exnessのスワップフリーが突然解除?!条件をサポートに直接聞いてみた

「Exnessのスワップフリーが解除された」という投稿がSNSの一部で話題になっていますが、解除の具体的な条件は公式サイトにも掲載されていません。そこで当サイトではサポートに直接条件を質問してみました。
update2025.08.25 19:00

Wiseでの海外FX入出金をおすすめできない理由とは?アカウント閉鎖の可能性も

海外FXユーザーの間で、Wiseを利用した送金が話題になっています。しかし、Wiseでの入出金はリスクが高いためおすすめできません。この記事ではその理由を説明します。
update2025.09.08 19:00

日本でも税率20%でビットコインのトレードが可能?IG証券がIBIT・ETHAのCFD取扱い開始

IG証券がブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、イーサリアム現物ETF「ETHA」のCFD取引を提供開始し、SNSで話題になっています。本記事では、IG証券の発表内容やSNSでの反応、国内の仮想通貨税制、海外FXとの比較などを紹介します。
update2025.10.10 19:30

Exnessがスプレッドを最大30%OFF!仮想通貨・株価指数で大幅縮小

海外FX業者のExnessが主要銘柄のスプレッドを縮小しています。BTCUSDは16%、ETHUSDでは23%の縮小が確認されています。本記事では縮小後のExnessスプレッドを主要なブローカーと比較しました。
update2025.10.02 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル