Select Language

リップル社、マネーグラムへ3,000万ドルの投資を発表

リップル社、マネーグラムへ3,000万ドルの投資を発表

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:26
リップル社、マネーグラムへ3,000万ドルの投資を発表

update 2021.08.31 15:26

株式取得の発表でリップル価格が6%上昇

今月17日、仮想通貨関連テクノロジーの開発を手掛けるRipple, Inc.【以下、リップル社と称す】は、送金業社のMoneyGram【以下、マネーグラムと称す】に3,000万ドルを投資することを発表し、同社の仮想通貨であるリップル(Ripple)が6%の価格上昇を示した。[1]

発表によると、マネーグラムはリップル社のxRapidを導入することを予定しており、今回の提携で低コストかつセキュアなブロックチェーンベースの国際送金システムを構築する狙いがあるという。リップル社製品の肝となるxRapidは、送金ネットワークに流動性を供給するソリューションで、メンバーの銀行や金融機関に、より柔軟な送金パスを提供することができる。現在はまだパイロット段階にあるものの、今後マネーグラムのユーザーは、リップル社のプラットフォームにアクセスし、リップルによるリアルタイムの国際送金サービスが利用可能になるようだ。

マネーグラムの会長兼CEOであるAlex Holmes氏は、リップル社との提携に関して以下のようにコメントしている。

リップル社との提携を通じて我社は、業務の改善やグローバルな流動性管理を合理化することができるでしょう。2018年1月に初めて両者の提携が発表されて以来、リップル社と協力して事業強化に臨むことを楽しみにしていました。

Alex Holmes, Chairman and CEO of MoneyGram - Rippleより引用

リップル社は、同社のブロックチェーンプロジェクトを世界規模に拡大するという最終的な目標に向かって突き進んでいるが、特に送金業者との協業には積極的で、今年4月にリップル社はRationalFXと提携しており、その後リップル社はRiaとの提携も発表している。更には、近々業界で5本の指に入る企業の内3社にリップルを利用する送金システムの導入予定であることを明かした。また、開発面では送金を高速化する手段としてxRapidのテスト段階にあり、送金手数料の削減と同時に、ユーザーが支払い状況をリアルタイムに確認するための機能開発に取り組んでいる状況だ。

リップル社のCEOであるBrad Garlinghouse氏は、マネーグラムとの提携は同社の送金ネットワーク拡大に向けた試金石になると述べており、更に普通株式やワラント(新株予約権証券)の追加購入でマネーグラムに2,000万ドルの資本提供を行う準備もしていることを伝えた。今月はじめにリップル社が米国ダラスを拠点とする大手送金サービス業者を買収したという噂が流れた際には、リップル価格が10%上昇したが、今回の発表は強気なトレンドを後押しするだけの好材料となるのか、今後の展開に期待しながら状況を見守っていきたい。

release date 2019.06.18

出典元:

ニュースコメント

日本でも安価な送金手段としてサービスを展開

200以上の国や地域で利用されるマネーグラムだが、日本ではSBIホールディングスの子会社と提携することで独自の送金サービスを展開している。国内からの利用は、インターネット送金に加え、コンビニ送金や実店舗からの店頭送金、専用カードによるATM送金が可能となっており、その高い利便性と手数料の低さが評価されているようだ。近隣のアジア諸国には最低480円からの手数料で海外送金を依頼することができ、従来の銀行送金と比べると格段に安く設定されていることがわかる。また、送金リードタイムに関しても、マネーグラムは着金まで最短10分と迅速に対応していることから、現時点でも十分なサービスを提供していると言えるだろう。これにリップルを利用した送金オプションが加わることで、更に安価な手数料で少額資金を送金するマイクロペイメントやイー・コマース向けのリアルタイム決済システムの構築など、様々なユースケースが視野に入るが、日本ではどのように活用されるのか、今後も同社の動きには注目していきたい。


Date

作成日

2019.06.18

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

【要注意】Axi口座から不正出金被害、セキュリティ対策に不安の声

海外FX業者のAxiで、不正出金の被害が海外フォーラムなどで報告されています。国内で同様の被害は確認されていませんが、日本人ユーザーも無関係ではありません。この記事では、報告されている不正出金の事例やセキュリティの問題点のほか、現状でユーザーがとれる対策を説明します。
update2025.09.29 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

Exnessがスプレッドを最大30%OFF!仮想通貨・株価指数で大幅縮小

海外FX業者のExnessが主要銘柄のスプレッドを縮小しています。BTCUSDは16%、ETHUSDでは23%の縮小が確認されています。本記事では縮小後のExnessスプレッドを主要なブローカーと比較しました。
update2025.10.02 19:00

話題のDCJPYとJPYCの違い|海外FXの入出金に使えるのは?

DCJPYというデジタル通貨が話題となっています。一方で、海外FXユーザーの間ではJPYCへの期待も高まっています。本記事では、DCJPYとJPYCの特徴や違いを比較し、海外FXトレーダーにとってどちらが送金手段の選択肢となるのかを解説します。
update2025.09.26 19:30

SNSでステーブルコイン利息の議論が勃発!Bybitで手軽にUSDT等を高利回り運用

ここ最近、SNS上ではステーブルコインの利回りに関する活発な議論なども見られます。本記事では、SNSで話題となった議論を整理しつつ、Bybitでのステーブルコインの運用方法や、海外FXとの仮想通貨入出金ルートの全体像などをまとめます。
update2025.10.01 19:00

海外FXへの仮想通貨送金にはBybitがおすすめ!FXトレーダーに最適なBybitの使い方

海外FXの入出金によく使われる国内銀行送金が以前より使いにくくなっていることを受け、仮想通貨での入出金が注目を集めています。本記事では、仮想通貨送金をするならBybitがおすすめの理由や、海外FXユーザーに最適なBybitの使い方を紹介します。
update2025.08.29 20:00

【独自】海外FX利用で銀行口座が凍結・解約された一部始終!「自分には関係ない」は危険かも

みんなの銀行の口座を実際に凍結・解約されたトレーダーから当サイトに寄せられた情報をもとに、解約までの流れを一部始終紹介します。海外FXユーザーにとって、銀行口座凍結は決して他人事ではありません。海外FX利用時に注意すべき送金パターンも説明します。
update2025.08.12 19:00

Exnessのスワップフリーが突然解除?!条件をサポートに直接聞いてみた

「Exnessのスワップフリーが解除された」という投稿がSNSの一部で話題になっていますが、解除の具体的な条件は公式サイトにも掲載されていません。そこで当サイトではサポートに直接条件を質問してみました。
update2025.08.25 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル