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RationalFX、リップル社との提携を発表

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update 2021.08.31 15:26
RationalFX、リップル社との提携を発表

update 2021.08.31 15:26

10万人のユーザーに向けた送金手段を開発

英国を拠点とする送金サービスプロバイダーのRationalFX(本社:Level 32, One Canada Square, Canary Wharf, London, E14 5AB, UK[1])は、仮想通貨関連技術を開発するRipple, Inc.【以下、リップル社と称す】との提携を発表した。[2]

このパートナーシップの締結をてこに、RationalFXは、より手軽で迅速な国際送金ソリューションの構築を目指すとしている。RationalFXの共同設立者であるAgrawal Davdra氏とParesh Davdra氏は、今回の提携によって、個人および企業ユーザー向けに、より利便性が高く安価な送金手段を提供するという同社の目標を達成できると述べた。RationalFXは、10万人のユーザーを抱える人気のサービスで、累計の決済額は、およそ100億ドルに上るという。

以前からリップル社は、独自のレジャーシステムを利用した送金システムの導入に力を入れており、多くの企業が同社のxRapidやxCurrentといった送金ソリューションを利用し始めているようだ。リップル社は、これらのソリューションを通して、既存の金融機関が長くに亘り依存している伝統的な送金システムからの脱却を目指し、古い金融体制のアップデートを図っているという。事実、リップル社のシステムは、SWIFT(国際銀行間通信協会)が提供する従来の国際送金のシステムと比較して、手数料が安いだけでなく、安全性に長け、瞬時にトランザクションを完了させることが可能な、優れた機能性を持ち合わせている。

最近、リップル社は、共同設立者のChris Larse氏が、同社の財団であるRippleWorksを通して、2,500万ドル相当のリップル(XRP)をSan Francisco State大学に寄付したことが話題になっている。同大学は、グローバルビジネスやフィンテックのエコシステムなどを研究する学生の支援に当てることを発表している。今後も、リップル社のテクノロジー業界へあらゆる形でのコミットメントには期待していきたい。

release date 2019.04.08

出典元:

ニュースコメント

XRPが抱える構造的問題が疑念を呼ぶ

リップル社は、金融機関や企業などにより構成されネットワークを武器に、自社の送金ソリューションであるxRapid、xCurrent、xViaと3つの製品を展開している。最近では、このリップルネットはオマーンの銀行に導入され、続いてクウェート国立銀行、UAE Exchangeなどへの導入も決定している。ここまで、順調に製品開発やネットワークの拡大を進めてきた印象があるリップル社だが、同社のシステムのブリッジ通貨ともなるXRPの普及は、問題が表面化しているようだ。リップル社が開発するレジャーシステムで発行されるXRPは、もともと、中央集権型としての特色が強い仮想通貨だと認識されており、リップル社やその関係者が、その仮想通貨の多くを保有していることが不安視されていた。メディアでは、リップル社が、市場への供給をコントロールすることで、価格操作を行なった可能性について報じられたが、インタビューに回答したCTOはそれを否定している。リップル社にすると、好調な業績に水を差す形となったが、真実は明らかになっておらず、今後もこの疑念はくすぶり続けることが予想される。


Date

作成日

2019.04.08

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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