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ハードフォークを控えたイーサリアムクラシックの価格が21%上昇

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update 2021.08.31 15:26
ハードフォークを控えたイーサリアムクラシックの価格が21%上昇

update 2021.08.31 15:26

時価総額は約27%増加で市場19番目の規模となる

アトランティスという名称のハードフォークが計画されている仮想通貨のイーサリアムクラシック(ETC/USD)【以下、ETCと称す】は、今月7日に21%の価格上昇を記録した。

Twitterでの報告によると、ETCはコミュニティ全体の参加者を対象としたミーティングを開催しており、アトランティスと呼ばれるECIP(Ethereum Classic Improvement Proposal)-1054に関する議論を交わしたことが明らかにされている。[1]ミーティングでは、ETCのメインネット上で875万ブロック高に到達した際にハードフォークが実施されることが決定し、その他にも、開発方針やマイナーおよびノードの取り扱い、エコシステムの構築などの項目で合意に至ったという。アトランティスに関しての更なる議論は後日に持ち越しとなったが、この度の議論の結果に対して、市場はポジティブな反応を示しており、ETC価格が1通貨あたり7.07ドルまで急騰した。

先日から一時5,000ドルを突破して好調を維持していたビットコイン(Bitcoin)の影響を受け、ETC価格は、6.12ドルまで上昇し、その後は短期的な利益確定の流れによって値を下げる局面もあったが、6日には、6ドル付近を推移していた。この強気な市場の動きは、7日のコミュニティミーティングの報告で決定的となり、現在でも、ETCは、6.83ドルの価格をつけている。時価総額では、7億7,388万ドルを記録しており、今月初めと比較すると、およそ26.8%の2億5,000万ドル増加となった。

ETCはこの急激な上げトレンドによって、時価総額でジーキャッシュ(Zcash)、ネム(NEM)、テゾス(Tezos)を抜き、市場全体で19番目の規模を誇る仮想通貨となった。これまでは、大手仮想通貨取引所のOKExがETCにおける総取引量の8.7%を占め、優位性を保っていたが、流動性の高まりによって、LBank、BitForex、Coineal、DigiFinexなど、他取引所でも取引量が増しているようだ。

release date 2019.04.08

出典元:

ニュースコメント

復調の兆しもアナリストは買われ過ぎを懸念

復調の兆しを見せる仮想通貨市場は、先週から買い注文が集中しており、主要な通貨はほとんど価格を上げる展開となっている。ビットコイン価格が大底を形成し、一部コミュニティからは、今後上向きのトレンドに突入することが予想されているが、この動きを単なる投機的な動きとみなすアナリストも存在する。金融メディアBloombergのアナリストであるMike Mcglone氏は、現在の状況を「買われ過ぎ」と分析しており、ビットコインにおける本来のターゲット価格は、もっと低い位置にあるとの見解を示した。Mcglone氏は、過去にもビットコイン価格が同じ様な動きを見せた際の例を挙げ、この上昇は一時的なもので、いわゆるだましの動きとなる可能性があることを示唆している。しかしながら、機関投資家の参入が進み流動性が増したことから、ビットコインをはじめとする仮想通貨市場がより安定的な投資環境へと偏移しているとの反論もあり、復調の可能性が完全に否定されているわけではないようだ。


Date

作成日

2019.04.08

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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