Select Language

インフルエンサー頂上決戦

アマギフ3,000円が当たる

ロシア中銀、モルガンスタンレーの銀行ライセンスを5月27日付で取消

ロシア中銀、モルガンスタンレーの銀行ライセンスを5月27日付で取消

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:33
ロシア中銀、モルガンスタンレーの銀行ライセンスを5月27日付で取消

update 2021.08.31 15:33

モルガンスタンレーはロシア事業を縮小

ロシア中央銀行は、米国・ニューヨークを拠点とする投資銀行のMorgan Stanley(本社:1585 Broadway, New York, NY 10036, United States[1])【以下、モルガンスタンレーと称す】のロシア法人であるLimited Liability Company Morgan Stanley Bankが保有する銀行ライセンスを、2020年5月27日付で取消す決定を下した。[2]

今回の決定は、ロシア中央銀行の第一副総裁兼銀行監督委員会(Banking Supervision Committee)の委員長を務めるD. Tulin氏の指示に従って行われたという。モルガンスタンレーはロシア事業を縮小させるものの、長期的観点からモスクワでのプレゼンスを確保すべく、同国の拠点を維持し雇用を継続すると共に、投資銀行とキャピタルマーケッツ業務は継続してサービスを提供する方針だ。

モルガンスタンレーは1990年代からロシアに進出し、2005年6月に銀行ライセンスを取得している。2018年12月に、モルガンスタンレーはロシア事業を縮小する意向を示した後、ロシア中央銀行が同行のライセンスを取消す流れとなった。関係者の話によると、モルガンスタンレーが事業縮小を明らかにした際には、為替・株式トレーディング及びセールスデスクを閉鎖する方針とのことであった。また、同行のロシア法人は事業の再構築案をまとめ、2020年3月31日に任意清算を決断し、銀行ライセンスと証券市場ライセンスの取消し申請をロシア中央銀行に行っていた。

尚、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により、ロシア通貨のルーブルは売りを浴びている。また、ファンダメンタルズが脆弱なトルコも同様に資金流出が鮮明だ。新型コロナ禍においてトルコリラの流動性リスクが高まる中、BNPパリバがトルコリラの新規注文停止をしたほか、ThinkMarketsとOANDAジャパンはトルコリラ関連の取引制限措置を講じている状況である。

ロシアが新型コロナウイルスの感染拡大による経済低迷にあえぐ中、モルガンスタンレー以外の金融機関も、同国において難しい経営の舵取りを強いられていると言えそうだ。

release date 2020.05.29

出典元:

ニュースコメント

競争力が大きく低下するロシアの金融市場

ロシアの金融市場は、欧米など他のグローバル金融市場と比較して、競争力が大きく低下している状況だ。モルガンスタンレーが同国での事業縮小を決断した背景として、2014年にロシアがクリミアを併合したことをきっかけに、欧米諸国による制裁などを受け、ロシア経済の先行き不透明感への懸念が強まっていることが挙げられる。また2018年12月には、ロシア中央銀行がAlpariなど複数の海外FXブローカーのライセンスを剥奪したことで、多くのブローカーが隣国のベラルーシなどにシフトしており、ロシアFX市場の競争力は大きく低下している。更に、新型コロナウイルスの感染拡大により、同国の実体経済及び金融市場に甚大な影響が及ぶ中、未認可ブローカーによるFXサービスが急増しており、ロシアの金融市場は健全性を失い、安定的にサービスを提供できる環境が整備されていないと言えるであろう。投資銀行の事業縮小や海外FXブローカーによる同国からの撤退が相次ぎ、同国の金融市場の魅力や競争力が大きく低下する中、政府及び規制当局が如何なる策を打ち出すか注目したい。


Date

作成日

2020.05.29

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Bitgetが代替手段に?Bybitが日本撤退で日本ユーザーの新規登録禁止

Bybitが日本ユーザーの新規登録停止を発表しました。Bybitの代替取引所としてはBitgetが挙げられ、Bybitと遜色ないサービスを利用できます。本記事では、Bitgetの特徴や海外取引所への規制動向などを解説します。
update2025.11.25 19:00

海外FXとの仮想通貨入出金にはBitgetがおすすめ!FXトレーダーに最適なBitgetの使い方

海外FXの入出金に使われる国内銀行送金が以前より使いにくくなっていることを受け、仮想通貨での入出金が注目を集めています。本記事では、仮想通貨送金をするならBitgetがおすすめの理由や、海外FXユーザーに最適なBitgetの使い方を紹介します。
update2025.12.12 19:00

XMTradingがロイヤルティプログラムを改悪?ステータスが下がったユーザーも

海外FX業者のXMTradingがロイヤルティプログラムの条件を変更しました。本記事では、変更前と変更後の条件を比較するほか、他社のポイントプログラムとも比較して、今回の変更が改悪といえるのかどうか説明します。
update2025.12.16 19:00

Bybitが日本向けサービス終了を発表!日本撤退で海外FXユーザーにも影響大か?

Bybit(バイビット)が2025年12月22日、日本居住者向けのサービス提供を段階的に終了すると発表しました。本記事ではBybitの発表内容や、仮想通貨入出金を利用する海外FXユーザーへの影響、Bybitの代わりとなる送金ルートなどを解説します。
New
update2025.12.24 19:00

【実測】Exnessのゴールドスプレッドで損しない!「最狭口座」はコレ一択

Myforex編集部では4ヶ月間にわたってExnessのゴールド(XAUUSD)のスプレッドを徹底調査しました。本記事では、Exnessのゴールド取引にかかるスプレッドだけでなく、どの口座タイプを選べばよいかまで解説します。
update2025.12.09 10:30

仮想通貨送金対応のBXONEは「使える」eウォレットなのか?海外FXユーザー目線で比較

仮想通貨対応オンラインウォレットとしてBXONEが一部の海外FXユーザーの間で注目されています。本記事では、BXONEが「使える」オンラインウォレットなのか海外FXユーザー目線で他社と比較します。
update2025.12.09 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

【話題】XMTradingが完全終了?利用者がいま押さえるべきポイントとは

2025年12月の半ば頃から、日本で最も知名度の高い海外FXブローカー「XMTrading」が、凋落の一途を辿る可能性を示唆する投稿がX上で突如話題となり、議論が巻き起こっています。当サイトMyforexは過度な不安視は不要と考えます。本記事ではその理由を説明します。
update2025.12.23 19:00

Funded7で出金が認められない事例が増加?ルールの不透明さが原因か

Funded7で出金拒否に関する投稿がSNS上で増加しており、利用者の間で不安が広がっています。「利益が取り消された」「短時間取引が理由で無効になった」などの報告が投稿されています。当記事では出金拒否の原因を整理し、他のプロップファームとFunded7のルールを比較します。
update2025.11.21 19:00

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル