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Bitcoin Association、スイスで非営利団体としての登録を発表

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update 2021.08.31 15:32
Bitcoin Association、スイスで非営利団体としての登録を発表

update 2021.08.31 15:32

組織構造を刷新して積極的なグローバル展開を試みる

ビットコインSV(Bitcoin SV)の利用を推進するBitcoin Associationは、スイスで非営利団体として登録されたことを明らかにした。[1]

Bitcoin Associationはビットコイン(Bitcoin)の発案者とされているサトシ・ナカモト氏が提唱するオリジナルのプロトコルやデザイン、ビジョンに寄り添い、P2P(ピア・ツー・ピア)の電子通貨システムおよび企業向けのデータ台帳を構築するためのブロックチェーンプロジェクトをサポートすることを目的に活動を行なっている。これまでBitcoin Associationは65カ国以上から約1,500社のメンバー企業を集めており、エンタープライズやベンチャー企業、デベロッパー、小売業者、サービスプロバイダー、マイニング事業者、その他ビットコインSVのエコシステムに参加する企業と共に運営を継続してきたが、今回、その組織構造を大幅に変更することを決定した。

発表によると、Bitcoin Associationは投票メンバーと非投票メンバー、アフィリエイト会員に分類されるメンバーシップ構成を新しく採用し、幅広い企業の関心に対応する狙いがあるという。現在、Bitcoin Associationの投票メンバーリストには、起業家であるCalvin Ayre氏のCoinGeekやメディア、投資会社、ブロックチェーン開発企業のnChain、ブロックチェーンインフラ開発を手がけるTAAL Distributed Information Technologies, Inc.、同協会の創設者兼会長であるJimmy Nguyen氏などが名を連ねている。Bitcoin Associationの取り組みはグローバル市場に及んでおり、同協会はオーストラリアや中国、日本、シンガポール、米国、英国の企業を組織に招き入れ、更にアルゼンチンやブラジル、中国、イスラエル、ドイツなどにはアンバサダー企業を抱えている模様だ。

Nguyen氏はBitcoin Associationの活動に関して次のようにコメントしている。

仮想通貨市場全体の成長をリードし、ビットコインSVを発展させるための国際的な活動に取り組む我々にとってスイスは理想的な拠点だと言えるでしょう。我々がスイスを拠点に選んだ結果、より能動的なビットコインSVの開発が展開される可能性があります。

Jimmy Nguyen, Founding President of Bitcoin Association - Bitcoin Associationより引用

昨年、ビットコインSVはハードフォークでブロックサイズ拡張に成功し、効率的にトランザクションを処理するシステムの実現に向けて本格的に動き出している。2020年以降もBitcoin AssociationはビットコインSVの更なる成長のために、野心的なアクションプランを実行する意思があることを示しているが、次はどのような動きに出るのか、今後も同協会の動向に注目していきたい。

release date 2020.05.05

出典元:

ニュースコメント

恵まれた環境を求めてスイスに進出する仮想通貨関連企業

クリプトバレーと呼ばれるツーク州を中心に、先進的な仮想通貨市場を抱えるスイスは、同市場の発展を積極的に支援しており、その恩恵を受けるべく世界各国のブロックチェーン企業がスイスに集結しているようだ。特に世界的に事業を展開する企業にとって同国は、欧州市場へのアクセスや人材確保、規制などの観点から絶好の機会を得ることができる場所だと言えるだろう。実際にFacebook(フェイスブック)のLibra Associationもスイスに本拠を設置し、関連企業による専用ウォレットの開発やリブラ(Libra)の運営などを取り行なっている。また、スイスではFINMAが仮想通貨関連企業にライセンスを発行するなど、金融業界と仮想通貨業界の距離が近く、取引銀行との関係構築が課題となる新興企業にとっても利点がある。これらのことからBitcoin Associationがスイスを拠点に選んだことは合理的な選択だと言えるが、同協会はこの恵まれた環境をどのように活用するのか、今後の取り組みを見守っていきたい。


Date

作成日

2020.05.05

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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