Select Language

リップル社、XRPの販売額が前期比で87%減少

リップル社、XRPの販売額が前期比で87%減少

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:33
リップル社、XRPの販売額が前期比で87%減少

update 2021.08.31 15:33

プログラム販売を停止してOTCに注力したことが影響

仮想通貨関連技術の開発を手がけるRipple, Inc.【以下、リップル社と称す】は、2020年第1四半期におけるXRP(リップル)の販売額が前四半期から87%減少したことを発表した。[1]

先月30日の発表によると、第1四半期におけるXRPの販売額は、前四半期の1,308万ドルを大きく下回る175万ドルだったという。この結果に関してリップル社は、同社が仮想通貨取引所などでのXRP売却を含むプログラム販売を停止し、OTC(店頭取引)に焦点を当ててEMEA(Europe, the Middle East and Africa)およびアジア地域での利便性や流動性の向上に注力したことが要因になったと主張している。また、リップル社はXRPの総売上に占める販売額が0.6ベーシスポイントに留まった事実に触れ、この値が前四半期の8ベーシスポイントから99.3%急落していることを強調した。

XRPの販売額は2019年前半に急上昇したものの、同年の後半には急激な下落が続くようになった。リップル社が主張した通りプログラム販売の停止が痛手となったことは間違いないが、それ以前からXRPの販売量は水増しされている可能性があると囁かれていたようだ。実際にリップル社は2019年の第4四半期にもXRP販売額が前期比で80%以上減少したことを発表し、その際により保守的なアプローチで統計を算出するよう方針転換を行なったと説明している。

今回の発表の中でリップル社は、RippleNetのODL(On-Demand Liquidity)サービスを介した取引量が3倍に増加したことに伴い、その取引額も294%以上上昇したと伝えた。CEOのBrad Garlinghouse氏がリップル社は仮想通貨業界のAmazonを目指すと発言し、更なる事業拡大に臨む姿勢を明確にしているが、このXRPの販売量減少はどのような影響を与えるのか、今後も同社の取り組みに注目していきたい。

release date 2020.05.05

出典元:

ニュースコメント

世界各国でパートナーシップを拡大するリップル社

現在、リップル社は世界各国でパートナーシップを展開しており、XRPを利用した送金ネットワークを拡大しようと試みているようだ。そのパートナー企業数は2019年時点で200社を超える規模にまで成長し、国際銀行間通信協会(Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication, SWIFT)に替わるブロックチェーンベースの国際送金ネットワークの確立が現実味を帯びてきている。特にリップル社は膨大な送金需要を抱えるアジア地域で積極的な攻勢に出ており、三菱UFJ銀行やみずほ銀行、マレーシアのCIMB銀行などの大手銀行をネットワークに取り込むことに成功しているという。先日もAzimoとSCBがRippleNetを活用した国際送金サービスを開始したばかりだ。コンサルティングファームのPwCは、仮想通貨業界の資金調達が鈍化していることを公表したが、それでもなお、企業間の競争は激化している。こうした仮想通貨市場において、リップル社の快進撃はどこまで続くのか、今後も同社の動向を見守っていきたい。


Date

作成日

2020.05.05

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

PayPayを使って海外FXとの入出金が可能に?Binance JapanとPayPayが提携を発表

Binance JapanとPayPayが業務提携を発表し、PayPayマネーを使った仮想通貨購入サービスの提供などが検討されています。本記事では、Binance JapanとPayPayの提携内容や、PayPayを使った海外FXとの入出金フローなどを解説します。
update2025.10.17 19:00

メタマスク等の利用が規制対象に?金融庁がDEXの規制を議論

暗号資産WGでの議論を発端に、SNS上で「DEX利用が非合法化されるのでは?」といった投稿が話題になっています。本記事では、金融庁で議論されたDEX規制の現状や、SNSで広まる情報の真偽、海外FXユーザーへの影響などを解説します。
update2025.10.28 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Wiseでの海外FX入出金をおすすめできない理由とは?アカウント閉鎖の可能性も

海外FXユーザーの間で、Wiseを利用した送金が話題になっています。しかし、Wiseでの入出金はリスクが高いためおすすめできません。この記事ではその理由を説明します。
update2025.09.08 19:00

Exnessで10月に2度もサーバーダウン!?SL設定のユーザーは損失補填

海外FX業者のExnessで、10月に2度のサーバーダウンが発生しています。一連のトラブルが原因で、損失を被ったユーザーも少なくないようです。本記事では、報告されている不具合やExnessが実施した補償などについて説明します。
update2025.10.30 19:30

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

XMはゴールド(XAUUSD)のスプレッドも広い?ボーナス取引で実質お得

XMTradingのゴールド(XAUUSD)はスプレッドこそ狭くないものの、スワップフリー口座や豪華ボーナス、約定スピードの速さで十分に利用の検討余地があると言えます。当記事ではXMTradingでゴールド取引が向いている・向いていないトレーダーを他社と比較しながら解説していきます。
update2025.10.22 19:00

SwiftTraderが資金難?SNSで出金トラブル報告が増加

2025年以降、SwiftTraderで出金拒否・遅延の報告がSNSで相次いでいます。本記事では報告されている出金トラブルのほか、GEMFOREXとの類似点やSwiftTraderをおすすめしない理由を説明します。
update2025.10.16 19:30

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル