Select Language

リップル開発者がプライベートトランザクション機能の実装を提案

リップル開発者がプライベートトランザクション機能の実装を提案

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:28
リップル開発者がプライベートトランザクション機能の実装を提案

update 2021.08.31 15:28

ブラインドタグを利用してプライバシー性能を強化する狙い

人気仮想通貨リップル(Ripple)のソフトウェア開発者であるNik Bougalis氏は、新しい仕様としてXRPレジャーを利用したプライベートトランザクション機能を実装することを提案した。[1]

今週始めにBougalis氏は、悪意のある第三者からユーザーのプライバシーを保護することを念頭に、他の開発者と共にこの新しい機能を設計した事実をGithub上で公表している。Bougalis氏によると、このプライベートトランザクション機能はブラインドタグと呼ばれるシステムが核となっており、ウォレットアドレスをランダムな数字に置き換えることで、当事者以外が取引を追跡できないようにするという。

仮想通貨取引所ではユーザーのXRPが単一のウォレットアドレスで管理されているが、その下に複数存在するサブウォレットが32ビットのソースタグと宛先タグを用いて実際の所有者を識別しているようだ。しかしながら既存のシステムでは、頻繁に取引を行うユーザーに対して特定のタグが紐づけられており、これらのトランザクションが外部から容易に監視可能な状態にある。対策として、一部取引所では取引毎に新しいタグが生成されているものの、使用できるタグの数には制限があるため、この方法ではいずれ限界が来ることが目に見えている。ブラインドタグを採用した場合、ユーザーのプライバシーが保護されるだけでなく、取引所が「タグ不足」に陥るリスクを回避することができると考えられる。

Bougalis氏の提案では、この機能がネットワークを圧迫しないように独立したソリューションとして実装され、ユーザーの意思でオン・オフの切り替えが可能となることが示されている。しかしながらブラインドタグが既存のインフラ上で運用されることから、外部ウォレットがこれに対応できるかは明らかではない。今の所、この機能の実装は確約されていないが、リップルの広報担当者が80%以上のバリデータが支持した場合、それを検討すると明言しているだけに、今後も同コミュニティの動向を見守っていく必要があると言えるだろう。

release date 2020.04.06

出典元:

ニュースコメント

プライバシー性能の強化に動く仮想通貨業界

近年、個人の仮想通貨資産を狙った詐欺事件が横行している事実を受け、仮想通貨業界ではプライバシー性能を強化することがトレンドとなっているようだ。例えばハードフォークに向けてイーサリアム開発者はEIPを提案し、拡張性を高めると共に匿名取引に対応する意向を示している。加えて、イーサリアム(Ethereum)やその他ブロックチェーンの外部サービスとしてChipMixerやCrypto-Landという名称のコインミキシングサービスが普及しており、誰でも容易に匿名取引を実行できるようになった。しかしながらこれらの匿名取引はマネーロンダリングなどに悪用される可能性があるため、フランス議会が匿名通貨の利用禁止を提案しているという。実際にバイナンスから盗難された資金はこれらのコインミキシングサービスを経由したことが確認されており、匿名取引には危険が伴うとの認識が高まっているが、リップルのプライベートトランザクション機能は受け入れられるのか、今後も仮想通貨市場の動きに注目して行きたい。


Date

作成日

2020.04.06

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨USUALの将来性は?RWA活用のステーブルコインプロトコルを解説

仮想通貨USUALは、ステーブルコインプロトコル「Usual」のガバナンストークンです。Usualは、BlackRockなどからRWA(現実資産)を集約してステーブルコインを発行し、その収益をコミュニティに再分配するプロトコルとして注目を集めています。
update2024.11.20 20:00

Milton Marketsが2024年11月より最大100%分入金ボーナスを開催

Milton Marketsで期間限定の100%入金分ボーナスキャンペーンが開催されます。当記事では100%入金分ボーナスの概要や、注意点を中心に解説していきましょう。
update2024.11.20 19:30

スマホ版MT4のやさしい使い方ガイド~iPhone&Androidの基本操作~

この記事では、優先的に押さえておきたいMT4アプリの機能を5つのグループにまとめ、iPhone版とAndroid版での使い方を解説します。「基本操作を手っ取り早く確認したい!」という方はぜひご活用ください。
update2024.11.20 19:00

ZoomexがクリプトバトルZを開催!毎週開催の取引大会で現物USDTやボーナスを獲得

2024年11月1日、海外取引所のZoomex(ズーメックス)が、取引大会シリーズ「クリプトバトルZ」を開催しました。ラウンドごとの特典総額は3,480ドル相当です。当記事では、クリプトバトルZの詳細や参加方法、注意点を解説します。
update2024.11.15 20:00

ゴールドラッシュXMは本当に儲かるのか?ほぼ破綻リスクゼロのEAの実力は

ゴールドラッシュXMのランディングページで謳われている「1ヵ月で取引資金が2倍に」、「破綻リスクはほぼゼロ」という宣伝文句に違わぬ実力が備えられているのか、フォワードテスト・バックテストを実施して検証しました。
update2024.11.14 20:30

Titan FXがブラックフライデーキャンペーンを開催!取引でキャッシュバックが付与

Titan FXが、2024年11月25日(月)からブラックフライデーキャンペーンを開催します。今回のキャンペーンでは、FX通貨ペア銘柄またはゴールドを1ロット取引するごとに500円のキャッシュバックが付与されます。
update2024.11.14 20:00

XMTradingが仮想通貨CFDのスプレッドを縮小!どのくらい狭くなったか検証

2024年10月25日にXMTradingが仮想通貨CFDのスプレッドを縮小しました。この記事では、BTCUSDとETHUSDのスプレッドの計測結果やほかのFX業者と比較した結果を解説します。
update2024.11.14 19:30

Milton Marketsが11月の1万円FXチャレンジとXリポストキャンペーンを開催!

Milton Marketsで、11月の1万円チャレンジが開催されます。この記事では、開催期間や上位入賞の条件、これまでの1万円チャレンジと変わった点などを解説します。
update2024.11.14 19:00

XMTradingがお歳暮プロモを開催!100%入金ボーナスを付与

海外FX業者のXMTradingが2024年10月15日から11月15日までお歳暮プロモを開催することを発表しました。キャンペーン期間中に対象口座へ入金すると、100%の入金ボーナスが付与されます。新規・既存ユーザーの両方が対象です。
update2024.11.12 19:30

Zoomexがあったか冬支度応援キャンペーンを開催!総額76万円相当のビットコインとAmazonギフト券がもらえる

Zoomex(ズーメックス)が、あったか冬支度応援キャンペーンを開催しました。各種条件をクリアすると、総額76万円相当のビットコインとAmazonギフト券を獲得できます。キャンペーン開催期間は、2024年11月19日〜11月25日までです。
update2024.11.07 19:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル