Select Language

野村HD、米ブティック型投資銀行Greentech Capitalの買収を完了

野村HD、米ブティック型投資銀行Greentech Capitalの買収を完了

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:28
野村HD、米ブティック型投資銀行Greentech Capitalの買収を完了

update 2021.08.31 15:28

Nomura Greentechへブランド名を刷新

野村ホールディングス(本社:東京都中央区日本橋1-9-1[1])【以下、野村HDと称す】は4月1日、サステナブルテクノロジー及びインフラストラクチャー分野に特化した米国のブティック型投資銀行であるGreentech Capital LLC(本社:Worldwide Plaza 309 West 49th Street New York, NY 10019-7316[2])【以下、Greentechと称す】の買収が完了したことを発表した。[3]

野村HDはGreentechを買収後、Nomura Greentech【以下、ノムラ・グリーンテックと称す】へとブランド名を刷新し、投資銀行部門のフランチャイズに統合したという。野村HDの米国投資銀行部門ヘッドを務めるMike Rintoul氏は、クリーンエネルギー及びスマートテクノロジーを専門とする有力なM&A(企業の合併・買収)アドバイザーであるGreentechの買収が完了したことを喜ばしく思うとコメントしている。また、野村HDはグローバル投資銀行機能の強化にコミットしており、ノムラ・グリーンテックを設立し専門性の拡充を図ると共に、サステナビリティや環境(Environment)と社会(Social)及びガバナンス(Governance)の観点を考慮に入れたESG投資といった注目分野において顧客をサポートすることを楽しみにしているという。尚、同社は2019年12月にGreentechを買収した際、既存顧客に対しサステナブルテクノロジー及びインフラストラクチャー分野への深い業界知識や、ノウハウを提供することができるようになるとコメントしていた。

ノムラ・グリーンテックは野村HDのフランチャイズに加わることになるが、ニューヨーク、サンフランシスコ、シカゴ、チューリッヒ、パリに拠点を置き、引き続きグローバルにサービスを提供していく模様だ。Greentechの創業者兼マネージングパートナーであり、ノムラ・グリーンテックのヘッドを務めるJeff McDermott氏は、サステナブルテクノロジー及びインフラストラクチャー分野において、顧客の収益拡大をサポートすることができるという。また、同社は世界中の顧客に対する包括的なソリューション機能を有しており、専門性の高いチームを率いて更なる付加価値を創出することを楽しみにしているとコメントしている。

尚、野村HD傘下の野村証券がPicoと提携強化し、FX及び金利商品取引サービスの拡充を図っているほか、野村証券の中国合弁がライセンスを取得するなど、主力事業である同証券を中心にグループ全体で積極的に業容拡大を図っている。野村HDがGreentechの買収を完了させ、注目が高まるサステナブルテクノロジー及びインフラストラクチャー分野で如何なるソリューションを提供するか注目したい。

release date 2020.04.06

出典元:

ニュースコメント

ESGとSDGsは息の長い投資テーマ

2006年当時の国連事務総長であったコフィー・アナン(Kofi Atta Annan)氏が、ESGを意識した投資の実践を提唱して以降、世界中でESGを重視する投資家が年々拡大を続けている。また、国連が提唱するSDGs(持続可能な開発目標)を参考にした経営を行う企業も増加傾向にある。ESG投資と企業のSDGsへの取組みは表裏一体の関係性を持っており、中でもSDGsは2030年までの開発目標であることから、ESG及びSDGsは息の長い投資テーマになると推察される。足元でも、各国の公的年金によるグリーンボンドへの投資や、ESGを重視した投資信託の設定が大きく拡大している。投資家と企業がそれぞれESG及びSDGsへの意識を高めているだけでなく、ESMAがサステナブル関連戦略レポートを公表したように、グローバル規制当局の間でも注目度の高いテーマになっている模様だ。ESG及びSDGsは長期的な一大投資テーマになっており、今後、野村HD以外の金融サービスプロバイダーも、ESGを重視したソリューションを提供開始する可能性が高いと予想される。


Date

作成日

2020.04.06

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

メタマスクが勝手に開く現象が多数報告!原因や対処法は?

PCでブラウザを立ち上げた際にメタマスクが勝手に起動する現象が起きており、SNS上でも話題になっています。Myforex編集部でもこの現象を確認しており、当記事執筆時点(2025年4月3日)ではGoogle ChromeとBraveのブラウザで発生していることが確認できています。
update2025.04.03 19:45

ワールドコインのOrb(オーブ)の日本設置場所は?無料配布を受けられる登録会場の予約方法も解説

ワールドコインのOrb(オーブ)で生体認証を行うことで、仮想通貨WLDを無料で受け取れます。当記事では、ワールドコインの日本国内のオーブ設置場所、探し方、予約方法などを解説します。
update2025.03.21 19:30

XMTrading・Vantage Trading・AXIORY公式アプリがApp Storeから削除

海外FXブローカーのXMTradingおよびVantage Trading、AXIORYのアプリがApp Storeから削除されたことが確認されました。本記事では、削除の背景や考えられる理由、ユーザーへの影響、そして今後の対応策について詳しく解説します。
update2025.03.25 19:30

Galaxy DAOが出金受付を開始?返金を期待できない3つの理由

Galaxy DAOが、返金の受付を開始するという内容のメールをユーザーに配信していたことが明らかになりました。しかし、多くのユーザーは返金の実現には懐疑的です。なぜGalaxy DAOによる返金が期待できないのか3つの理由を説明します。
update2025.03.19 19:30

キャプテン翼-RIVALS- がJOHNトークンのエアドロを発表!LINEなどで遊べるMini Appの独自トークン

「キャプテン翼-RIVALS- Mini App」は、キャプテン翼のIPを活用したWeb3ゲームです。2025年4月にJOHNトークンのエアドロップが予定されており、注目を集めています。本記事では、JOHNトークンの特徴、エアドロップの仕組み、将来性などを解説します。
update2025.03.27 19:00

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

【MT4/MT5】フィボナッチを自動で描写!便利なインディケータを徹底比較

フィボナッチを使ってチャート分析をする際、ラインの引き方が分からなかったり、毎回手動で引くのが面倒だったりなどの難点があります。そこで本記事ではフィボナッチを自動描画できるMT4/MT5用インディケータを徹底比較します。
update2025.02.12 19:00

MTF-MAでトレードのレベルを上げる。MT4/MT5で使えるインディケータを比較

MTF分析は複数の時間足を組み合わせて相場全体を把握する手法です。MTF分析を使いこなすことでエントリーの方向やタイミングを掴みやすくなります。本記事ではMTF分析を簡単にするインディケータや、エントリー精度を上げる方法を解説します。
update2025.01.21 19:15

海外FX業者のXアカウントが凍結?金融庁による働きかけの可能性も

複数の海外FX業者の公式Xアカウントが凍結されました。凍結されたのは日本向けのアカウントで、同じブローカーの英語アカウントは現在も閲覧できる状態です。海外FX業者の公式Xアカウントが凍結された背景を解説します。
update2025.04.01 19:30

MT4のバックテストに正確なヒストリカルデータが必須!無料・有料データを比較

MT4でバックテストをする際にはヒストリカルデータの取得が必要です。ヒストリカルデータは無料と有料のものがありますが、どっちがいいのか、気になる人もいるでしょう。本記事では、ヒストリカルデータのダウンロード方法を詳しく解説します。
update2025.03.26 19:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル