Select Language

BitGo、仮想通貨保険で1億ドル以上の損失に対応

BitGo、仮想通貨保険で1億ドル以上の損失に対応

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:28
BitGo、仮想通貨保険で1億ドル以上の損失に対応

update 2021.08.31 15:28

内部関係者による盗難や暗号鍵の紛失などの被害を補償

米国の大手仮想通貨カストディ企業であるBitGo, Inc.(本社:DMCA Agent 445 Sherman Avenue, Suite 200, Palo Alto California 943066[1])【以下、BitGoと称す】は、同社の保険商品が1億ドル以上の損失をカバーすることが可能となったことを発表した。[2]

2019年2月に大手金融企業であるLloydと協力し、BitGoは1億ドルを補償する保険の提供を開始しているが、今回、その超過分をカバーするオプションを設けることを決定したという。BitGoの仮想通貨保険は、LloydのSpecie市場(現金や金、美術品などを対象とした市場)で取り扱われており、Paragon BrokersおよびWoodruff-Sawyer & Co.と提携したことで、インターネットに接続されていないコールドストレージの補償を実現した。この保険は内部関係者による窃盗や暗号鍵の紛失を対象としているが、BitGoはCoincoverと協業し、ホットウォレットのハッキングなどの犯罪被害にも対応可能なオプションを追加している。

BitGoのCFOであるRodrigo Vicuna氏はこの保険商品に関して次のようにコメントした。

我が社は企業からの幅広い需要を取り逃がしていました。小規模な取引所が500万ドルから1,000万ドルの追加補償を求める一方、数億ドル規模の保険を要求する声もあがっていました。それはクライアントの規模とどの程度の財政的な支えが必要になるかによると言えるでしょう。2019年にこの保険商品を発表した際、基本的な保護を提供するために、ホットウォレットを補償するオプションを付けることを提案しました。その上で我が社は様々なニーズに応えているのです。

Rodrigo Vicuna, CFO of BitGo - CoinDeskより引用

既に香港の仮想通貨関連企業であるCrypto.comがこの保険を購入しており、同社のCEOであるKris Marszalek氏は、BitGoの保険商品が強力かつ適切な補償を提供すると評価している。最近、仮想通貨業界では、コインベースが仮想通貨取引所向け保険会社の設立を模索するなど、保険分野のサービスに対する関心が高まっているだけに、今後もBitGoの取り組みに注目していきたい。

release date 2020.03.20

出典元:

ニュースコメント

機関投資家向け事業の拡大を試みるBitGo

2013年に設立されたBitGoは、ゴールドマンサックスやGalaxy Digital Ventures LLCを始めとする企業から1,500万ドルを超える出資を受けており、マルチシグの仮想通貨ウォレットに加え、セキュリティプラットフォームなどのソリューション開発に成功している。元々、BitGoは仮想通貨ウォレットを提供していたが、これらのソリューションを核にカストディサービスなどの機関投資家向けの事業を展開し、仮想通貨市場でのプレゼンスを拡大しつつあるようだ。今年に入ってもその流れは変わらず、機関投資家向けにBitGoは仮想通貨レンディングサービスを開始することを発表した。BitGoで金融サービス部門の責任者を務めるNick Carmi氏によると、同社はクライアントとの関係性を強化することで持続可能なビジネスモデルの確立を試みているようだが、この保険商品の提供がどのような結果を生むのか、今後もBitGoの動きを見守っていきたい。


Date

作成日

2020.03.20

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説

仮想通貨KAITOは、Web3の情報アクセスを変革する次世代プラットフォーム「Kaito AI」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KAITOの概要や将来性、Kaito AIが提供するYapsの仕組み、SNSでの評判などを解説します。
update2025.02.19 19:00

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

仮想通貨SOSOの将来性は?AI活用の投資分析プラットフォームSoSoValueがトークン発行

仮想通貨SOSOは、中央集権型金融の効率性と分散型金融の透明性を組み合わせた投資分析プラットフォーム「SoSoValue」のガバナンストークンです。当記事では、仮想通貨SOSOの将来性やSNSでの評判、SoSoValueの特徴などを解説します。
update2025.01.24 19:30

Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にBybitからビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.02.19 19:30

【全て無料】MT4/MT5を日本時間にできるインディケータのおすすめが決定!

MT4/MT5に表示されている時間は、インディケータを使えば簡単に日本時間へ変えられます。MT4/MT5を日本時間表示にしておくと、各市場のトレンドを把握しやすくなったり、経済指標の発表時間に合わせた取引がしやすくなったりと、何かと便利です。
update2024.12.04 20:00

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

MacのMT4/MT5はダウンロードしても使えない?文字化けや起動しない時の対策方法や最終手段を紹介!

Mac版のMT4やMT5は不具合が良く発生するため、自分の使い方が悪いのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、Mac版のMT4・MT5のトラブルや解決方法を解説します。
update2024.12.04 20:30

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル