Select Language

インフルエンサー頂上決戦

アマギフ3,000円が当たる

米FRB、CBDCの実現可能性を検証

米FRB、CBDCの実現可能性を検証

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
米FRB、CBDCの実現可能性を検証

update 2021.08.31 15:29

仮想通貨の台頭による米ドルの影響力低下を懸念

米国連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board)【以下、FRBと称す】の理事であるLael Brainard氏は、当局が中央銀行発行の独自デジタル通貨(Central Bank Digital Currency)【以下、CBDCと称す】の実現可能性を検証していることを明らかにした。[1]

今月5日、スタンフォード大学で行われたカンファレンスでBrainard氏は、米ドルの役割を考えると、CBDCに関する研究と政策を進める必要があると述べ、当局が分散型台帳技術や仮想通貨の潜在的なユースケースを探っていると語った。現在、複数の中央銀行が仮想通貨の利用を検討しているが、FRBは世界貿易における米ドルの優位性が損なわれることを懸念しているようだ。これに加えBrainard氏は、デジタル化が進むことでより安価で利便性の高い決済手段が実現する可能性があると言及している。

各国政府は、Facebook(フェイスブック)がリブラ(Libra)の立ち上げを発表したことに警戒を強めており、Brainard氏は、同社が世界人口のおよそ3分の1をユーザーとして抱える事実を強調し、お金の形態やその発行元、決済の記録方法などに関して早急に議論を交わす必要があると主張した。それと同時にBrainard氏は、CBDCのコスト削減効果や運用上の脆弱性、仮想通貨を取り扱う銀行やその他金融機関との住み分け、通貨価値の安定性など、金融規制の観点から総合的な判断を下すべきだと指摘している。

このような状況の変化に対して国際決済銀行(Bank for International Settlements, BIS)および国際通貨基金(International Monetary Fund, IMF)は、各国の中央銀行に対して少なくとも仮想通貨を発行する可能性を考慮するよう促しているという。実際にカンボジア国立銀行はCBDC発行を今四半期中に計画しているが、米FRBはどのような対応を見せるのか、今後も当局の動向に注目していきたい。

release date 2020.02.10

出典元:

ニュースコメント

米政府のCBDC導入を後押しする民間企業

昨年、中国政府がデジタル人民元の発行を発表して以来、各国でCBDC導入を見据えた動きが加速しており、仮想通貨市場ではその進捗に注目が集まっている。特にFacebookが規制上の問題で遅れをとっていることから、中国人民銀行がDCEPを発行する可能性が出てきているため、米国政府には焦りの色が見え始めている状況だ。これを受けて米国ではCBDCの発行に向けて、FRBなどの政府機関だけでなく、デジタルドル財団がアクセンチュアと協業し、まずはシステム検証用のフレームワーク構築を目指して研究開発を進めるなど、民間企業もこの分野の発展に向けて政府の背中を後押しているようだ。デジタルドル財団はFRBと連携してこのプロジェクトを推進する意向を示しているが、米中を中心としたCBDCを巡る競争は、どのような展開を見せるのか、今後も各国での取り組みを見守っていきたい。


Date

作成日

2020.02.10

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

【実測】Exnessのゴールドスプレッドで損しない!「最狭口座」はコレ一択

Myforex編集部では4ヶ月間にわたってExnessのゴールド(XAUUSD)のスプレッドを徹底調査しました。本記事では、Exnessのゴールド取引にかかるスプレッドだけでなく、どの口座タイプを選べばよいかまで解説します。
update2025.12.09 10:30

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

仮想通貨送金対応のBXONEは「使える」eウォレットなのか?海外FXユーザー目線で比較

仮想通貨対応オンラインウォレットとしてBXONEが一部の海外FXユーザーの間で注目されています。本記事では、BXONEが「使える」オンラインウォレットなのか海外FXユーザー目線で他社と比較します。
update2025.12.09 19:00

SwiftTraderが資金難?SNSで出金トラブル報告が増加

2025年以降、SwiftTraderで出金拒否・遅延の報告がSNSで相次いでいます。本記事では報告されている出金トラブルのほか、GEMFOREXとの類似点やSwiftTraderをおすすめしない理由を説明します。
update2025.10.16 19:30

Bitgetが代替手段に?Bybitが日本撤退で日本ユーザーの新規登録禁止

Bybitが日本ユーザーの新規登録停止を発表しました。Bybitの代替取引所としてはBitgetが挙げられ、Bybitと遜色ないサービスを利用できます。本記事では、Bitgetの特徴や海外取引所への規制動向などを解説します。
update2025.11.25 19:00

Bybit P2P利用で銀行口座凍結・詐欺容疑者に?海外FXユーザーが知るべき巻き込まれリスクとは

Bybit P2Pを利用したユーザーが銀行口座凍結されたことに加え、詐欺容疑者として取り調べを受けたというSNS投稿が話題になっています。本記事では、話題となった投稿の内容や、海外FXユーザーがP2P取引の利用を避けるべき理由などを解説します。
update2025.11.12 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

豪華なのに難しい?XMTradingが開催中のクリスマス入金ボーナスプロモーションは「アリ」なのか?

XMTradingで最大$25,000を獲得できる入金ボーナスキャンペーンが開催され注目を集めています。一見すると豪華なキャンペーンにみえますが、一般的な入金ボーナスとは条件が異なり、一部では条件が厳しいとの声もあります。本記事では、参加する価値のあるイベントなのかを説明します。
update2025.11.26 19:00

Vantage Tradingが年末トレード大会を開催!ランク外でも賞金獲得のチャンスあり

Vantage Tradingが、年末恒例となる大型トレード大会「年末ミリオンジャンボ2025」の開催を発表しました。今回のイベントでは副賞も用意されているので、ランク外でも賞金獲得のチャンスがあります。この記事では、参戦を検討しているユーザー向けに、各種条件やルールを説明します。
update2025.11.28 19:00

Funded7で出金が認められない事例が増加?ルールの不透明さが原因か

Funded7で出金拒否に関する投稿がSNS上で増加しており、利用者の間で不安が広がっています。「利益が取り消された」「短時間取引が理由で無効になった」などの報告が投稿されています。当記事では出金拒否の原因を整理し、他のプロップファームとFunded7のルールを比較します。
update2025.11.21 19:00
promotion promotion

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル