Select Language

新型コロナウイルスの流行でビットコイン価格が上昇

新型コロナウイルスの流行でビットコイン価格が上昇

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
新型コロナウイルスの流行でビットコイン価格が上昇

update 2021.08.31 15:29

株式市場ではダウ・ジョーンズ工業株価平均が急落

中国で発生した新型コロナウイルスが株式市場に打撃を与える中、ビットコイン(BTC/USD)価格は、今月28日に200日移動平均線が存在する9,000ドルラインを超え、月初から25%増となる9,150ドルに達した。[1]

現在、ビットコイン価格は、9,061ドル付近まで後退しているものの、週末に記録した8,250ドルの安値から700ドル以上高騰しており、前日比では依然として4.8%のプラスとなっている。一方、株式市場では、新型コロナウイルスが世界中に拡散された影響でリスクオフの流れが生じ、今月27日にダウ・ジョーンズ工業株価平均(Dow Jones Industrial Average)は、450ポイント以上下落した。

中国の国家衛生健康委員会(National Health Commission)によると、武漢市で最初に確認された新型コロナウイルスは、これまでに100人以上の人命を奪っており、感染者数も今月27日の2,835人から4,515人(1月28日時点)まで急増しているという。これを受けて投資市場では、ビットコインに需要が集中したのに加え、安全資産として認識される金価格が0.65%の上昇を見せている状況だ。これに関して著名なアナリストであるAlex Kruger氏は、本当にビットコインが資金の回避先としての役割を担っているかは定かではないと言及しており、投資家も新型コロナウイルスの流行がどのような結果につながるのかを把握しているわけではないことを示唆した。また、仮想通貨レンディングを手がけるDeFinerのCEOであるJason Wu氏は、このパンデミックが最終的に仮想通貨市場にマイナスの影響をもたらすと主張している。中華系の仮想通貨関連事業者は、春節前に仮想通貨を現金化して資金を引き上げるため、このような危機的な状況下では、売り一辺倒の展開になる可能性があると言えるだろう。

ビットコイン価格の1時間足チャートを参照すると、相場の勢いを示すRSI(Relative Strength Index)が、弱気なシグナルを出しており、8,250ドル付近からの上昇トレンドが終わりに近づいていることがわかる。これに加え、MACD(移動平均収束拡散法)は、その値がゼロラインよりも低い位置に存在し、下向きの力が増していることを表している。また、4時間足チャートでもRSIは買われすぎを意味する水準に達しており、ロウソク足の状態と合わせて買い手の勢いが減退している様子がうかがえる。1時間足と4時間足のチャートで共通してビットコイン価格は、8,793ドルから8,750ドルに存在する支持線に支えられているが、それを下抜けた場合、一気に8,530ドルまで下落する可能性がある。しかしながら、ビットコイン価格が9,150ドルラインをブレイクすれば、直近の高値である9,188ドルを更新することもあり得る。

最近、ビットコインはライトニング・トーチが再開するなど、1万ドル台復帰に向けてポジティブな材料が揃いつつある。更に長い時間軸のチャートでは、強気相場の様相が継続しているが、今後もビットコイン価格の動きに注目していきたい。

release date 2020.01.30

出典元:

ニュースコメント

リスクヘッジを模索する投資家がビットコインに注目

2020年は年初から米国とイランの関係が悪化するなど、投資市場を揺らがすイベントが発生しており、世界情勢と仮想通貨価格の相関性に関する議論が高まっているようだ。投資家の間では、株式を中心に考えた時に、米国債や、金、レアメタル、その他コモディティなどがリスクヘッジの役目を果たす資産クラスとして認識されているが、デジタルゴールドと呼ばれるビットコインも、有事の際には価格上昇が期待できると言われている。しかしながら、2009年に誕生したビットコインは、様々な要因で高騰と暴落を繰り返しているため、実際に何が価格変動の動機になっているかは明らかではない。例えば、ビットコインはハッシュレートとの連動が観測されるなど仮想通貨特有の技術的なリスクを抱えており、他の資産クラスと比較すると異質だと言えるだろう。仮想通貨と他の資産クラスにおける相関性を解き明かすためには、まだまだ検証が必要なようだが、今後も仮想通貨市場の展開を見守っていきたい。


Date

作成日

2020.01.30

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

ワールドコインのOrb(オーブ)の日本設置場所は?無料配布を受けられる登録会場の予約方法も解説

ワールドコインのOrb(オーブ)で生体認証を行うことで、仮想通貨WLDを無料で受け取れます。当記事では、ワールドコインの日本国内のオーブ設置場所、探し方、予約方法などを解説します。
update2025.03.21 19:30

XMTrading・Vantage Trading・AXIORY公式アプリがApp Storeから削除

海外FXブローカーのXMTradingおよびVantage Trading、AXIORYのアプリがApp Storeから削除されたことが確認されました。本記事では、削除の背景や考えられる理由、ユーザーへの影響、そして今後の対応策について詳しく解説します。
update2025.03.25 19:30

オオカミコイン(OKM)は怪しい?オオカミプロジェクトの特徴やSNSでの評判

オオカミコイン(OKM)は、オオカミカードを発行するオオカミプロジェクトの仮想通貨です。海外取引所のMEXCに上場していますが、SNS上では怪しいという声も見られます。本記事では、オオカミコインの特徴、SNSでの評判、怪しいポイントなどを紹介します。
update2025.04.11 19:00

ワールドコイン(WLD)の換金方法は?日本円に現金化する手順を解説

ワールドコイン(WLD)は、OpenAI社のCEOであるサム・アルトマン氏らが手掛ける仮想通貨プロジェクトです。登録したユーザーには、仮想通貨WLDが無料配布されます。当記事では、ワールドコインを日本円に換金する手順や、換金時の注意点などを解説します。
update2025.04.16 19:30

Galaxy DAOが出金受付を開始?返金を期待できない3つの理由

Galaxy DAOが、返金の受付を開始するという内容のメールをユーザーに配信していたことが明らかになりました。しかし、多くのユーザーは返金の実現には懐疑的です。なぜGalaxy DAOによる返金が期待できないのか3つの理由を説明します。
update2025.03.19 19:30

MT4/MT5対応の通貨強弱インディケータを徹底比較!無料で使えるおすすめは?

通貨強弱インディケータを使うと各通貨の強弱が一目で分かり、初心者でも視覚的に相場状況を把握できます。この記事では、無料のおすすめインディケータを比較し、選び方や活用方法を解説します。
update2025.02.05 19:30

BybitがMT5から仮想通貨商品を削除!変更点や今後の影響は?

2025年4月18日、大手海外取引所のBybitがMetaTrader 5から仮想通貨商品を削除することを発表しました。今後、BybitでMT5を利用した仮想通貨取引はできなくなります。2025年5月2日までに全ポジションが強制決済されるため、ユーザーは早急な対応が求められます。
update2025.04.23 19:00

キャプテン翼-RIVALS- がJOHNトークンのエアドロを発表!LINEなどで遊べるMini Appの独自トークン

「キャプテン翼-RIVALS- Mini App」は、キャプテン翼のIPを活用したWeb3ゲームです。2025年4月にJOHNトークンのエアドロップが予定されており、注目を集めています。本記事では、JOHNトークンの特徴、エアドロップの仕組み、将来性などを解説します。
update2025.03.27 19:00

MT4/MT5の自動売買をスマホだけでやるって本気?!EA設定はPCに任せよう

「MT4/MT5の自動売買をスマホで完結させたい」と考える方もいるでしょう。スマホだけで自動売買の設定やEAを稼働させることは可能ですが、操作性の低さから現実的ではありません。本記事ではMT4/MT5の自動売買におけるスマホの活用方法を解説します。
update2025.02.05 19:00

ビットコインを500円分買ってみた!利益額や買ってみた感想を紹介

Myforex編集部では、実際にビットコインを500円分購入してみました。今回の記事では、ビットコインを500円分買ってみた投資結果や利益額、買ってみて感じた感想、ビットコインの買い方などを解説します。
update2025.02.27 20:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル