作成日
:2020.01.30
2021.08.31 15:29
英国金融行動監視機構(Financial Conduct Authority)【以下、FCAと称す】規制下のプライムオブプライムブローカー(PoP)兼リクイディティプロバイダーであるIS Prime(本社:55 Baker Street, London, W1U 8EW
)は、ソーシャルトレーディング及びホワイトレーベルサービスを提供するPelican Trading(本社:85 Great Portland St London, W1W 7LT United Kingdom )【以下、Pelicanと称す】とパートナーシップ契約を締結したことを発表した。今回の提携を通じて、IS Primeは自社の取引プラットフォームとPelicanのコピートレード機能の統合を行ったとのことだ。これにより、IS Primeは、取引量の拡大や顧客エンゲージメントの増加を期待できるという。また、今回のパートナー契約は、2019年7月に、IS PrimeがBatch Hedgerと呼ばれるバッチ処理を用いたヘッジツールをリリースした後に締結された。同ヘッジツールを活用することで、ソーシャルトレードを行う全ての投資家に対し、プライシングの同時提供が可能になる模様だ。加えて、EA(自動売買)やソーシャルトレードに対応した設計になっているため、ヒストリカルデータも取扱うことができるとのことである。IS Primeは、Pelicanのコピートレード機能とBatch Hedgerを融合することで、取引量の拡大とスプレッドの維持を同時に実現させるソーシャルトレーディングソリューションを提供することが可能になるという。
両社の提携に際し、IS PrimeのマネージングパートナーであるRaj Sitlani氏、同社セールスディレクターを務めるRobert Buxton氏、Pelicanの共同創業者兼CEOであるMike Read氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。
我々は、投資家によるソーシャルトレードの急拡大を確認しております。Pelicanと提携することで、リーチの拡大とお客様のニーズに即座に対応したサービスを提供し、成長拡大を図ることができます。Pelicanの優れたテクノロジーの活用とFCAによる厳格な規制の遵守により、競争力の高いサービスを提供できると考えております。
Raj Sitlani, Managing Partner at IS Prime - Finextraより引用
仮にコピートレードの取引執行が正常に機能しなければ、極めて有害な何百もの注文によって、リクイディティプロバイダーに甚大な損害をもたらすと共に、投資家に対しても劣悪なトレーディングエクスペリエンスを提供することになるでしょう。最初のバッチ処理でリアルタイムのプライシングを提供できたとしても、残りの殆ど全てはスプレッドが大きく広がってしまうかもしれません。これにより、顧客取引の減少とリクイディティプロバイダーによるスプレッドの拡大という悪影響が生じる可能性があります。そこで、ソーシャルトレードにも対応した我が社の独自ツールを活用することで、膨大な注文を市場へ流し、リクイディティプロバイダーをサポートすると共に、投資家にとって最適な注文執行を行うことができるようになると考えております。
Robert Buxton, Sales Director, IS Prime - FinanceMagnatesより引用
我が社は、最も知名度の高いブローカレッジファームの多くと協働してきており、革新的な商品を提供できると考えております。有力リクイディティプロバイダーであるIS Primeと提携することで、お客様に対し、より快適なトレーディングエクスペリエンスを提供できるでしょう。
Mike Read, Co-Founder and CEO of Pelican Trading - Finextraより引用
尚、IS PrimeはSpotwareと提携し取引プラットフォームを統合したほか、香港でFX取引ライセンスを取得するなど、積極的に業容拡大を図っている。そして今回、IS PrimeはPelicanと提携し、投資家に人気の高いソーシャルトレード機能を強化することで、更なる顧客取引の拡大が期待できそうだ。
release date 2020.01.30
多くの金融サービスプロバイダーが、グローバル投資家からの利用ニーズが拡大するソーシャルトレーディング関連サービスの強化を図っている。例えば、SpotwareがcTrader Copyの取引手数料を無料としたほか、ズールトレードがエキサイトワンと提携し、新たなコピートレードサービスの提供を試みている。ソーシャルトレードを利用する投資家にとっては、逐一投資環境や経済状況などを確認しなくても、自身の投資スタイルやリスク許容度などに応じて、容易に経験豊富なトレーダーの投資手法をフォローできるメリットがある。一方で、運用者にとっては、プラスアルファの収益獲得機会を得られることから、両者にとってウィンウィンな関係を構築することができる取引スキームといえるであろう。投資家の間でソーシャルトレードへのニーズが高まるなか、金融サービスプロバイダーが、取引機能を改善させたソーシャルトレーディングソリューションを開発し、より快適なユーザーエクスペリエンスを提供することを期待したい。
作成日
:2020.01.30
最終更新
:2021.08.31
国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。
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