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ハッシュレートの急増を受けて乱高下するビットコイン価格

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update 2021.08.31 15:29
ハッシュレートの急増を受けて乱高下するビットコイン価格

update 2021.08.31 15:29

直近の高値を更新した半日以内に8,000ドル台に急落

ハッシュレートが過去最高を記録したことを受け、ビットコイン(BTC/USD)価格は、今月19日に9,150ドル前後で直近の高値を更新し、その後、12時間以内に約8,650ドルまで急降下した。[1]

BitInfoCharts.comのデータによると、昨年の同時期におけるビットコインのハッシュレートは38EH/s(エクサハッシュ/秒)程度だったが、ここ数日でそれが126EH/sにまで急増していることが明らかになった。今回のビットコイン価格の大幅な変動は、ハッシュレートが過去最高を記録した2日後に発生しており、これらの現象には何らかの関係性が存在すると考えられている。ハッシュレートはブロックチェーンの安全性を示す指標であるだけでなく、その仮想通貨の将来性に対するマイナーの期待値でもあるため、価格に影響を与えても不思議はないと言えるだろう。

ビットコインは、マイニング報酬が減少する半減期を今年5月に控えており、それに向けてより多くのマイナーがネットワークに参加してハッシュパワーの急増を招いた可能性がある。半減期を前にマイニング活動が盛んになることは一見、非合理に感じられるが、これはビットコインの供給量低下に伴う価格上昇への期待が高まっている証拠だという。一方、この現象は逆の順序で発生した可能性も否定できず、年初から続くビットコイン価格の上昇を好機と見て、過剰な数のマイナーが集中した結果とも捉えることができる。

しかしながら、過去を振り返ってみれば、ハッシュレートの動向がビットコイン価格に反映されるまでかなりの時間を要することは確かなようだ。例えば、2018年末から2019年にかけてのビットコイン価格とハッシュレートは連動しているように見えるが、実際にはそこにタイムラグが存在している。2018年末、ビットコイン価格は6,500ドルから3,200ドルの価格帯まで下落しており、この時、ハッシュレートも56EH/sから31EH/sに減少した。2019年の春先にはハッシュレートは回復したものの、ビットコイン価格が元の水準にまで戻ったのは3月末のことだった。このようなビットコイン価格とハッシュレートの傾向が今後も継続する保証はないが、同仮想通貨の将来的な価格高騰に期待したい。

release date 2020.01.22

出典元:

ニュースコメント

アルトコインでもハッシュレートとの連動が観測される

仮想通貨価格とハッシュレートがある周期で間接的に連動する傾向は、ビットコイン以外のアルトコインでも観測されているようだ。例えばライトコイン(Litecoin)では、昨年4月、同年8月に控える半減期前の駆け込み需要の影響もあってか、ライトコインのハッシュレートが最高値となる369TH/s(テラハッシュ/秒)を記録した。その1カ月半後、ライトコイン価格は1年ぶりの高水準に達しており、2018年末から2019年にかけてのビットコインが見せたシナリオと同様の展開を示している。もちろん、ビットコイン価格暴落でマイニング活動が減退したケースも存在するため、ハッシュレートがアルトコイン価格により直接的に干渉する可能性もあると言えるだろう。これまでの経緯を考慮すると、今回、ビットコインのハッシュレートが過去最高に達したことは、仮想通貨市場にとって良い兆候だと言えるが、今後もその動向を見守っていきたい。


Date

作成日

2020.01.22

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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