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ライトコインのハッシュレートが最高値を更新

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update 2021.08.31 15:26
ライトコインのハッシュレートが最高値を更新

update 2021.08.31 15:26

半減期を前に収益を狙うマイナーが集中

人気仮想通貨のライトコイン(LTC/USD)において、そのネットワークにおけるマイニングの活発さを示すハッシュレートが、過去最高を記録したことが確認された。

ライトコインのハッシュレートは、前四半期に倍増しており、今月15日には、347TH/s(テラハッシュ/秒)にまで上昇し、その後、数日間で過去最高となる369TH/sを超える水準にまで達した。今回のハッシュレートの高騰は、ライトコインが今年8月に半減期(マイニング報酬が半減する境界線)を迎えるという事実が、ユーザーの駆け込み需要を後押ししたかたちとなっているようだ。このようなハッシュレートの増加は、ライトコインのマイナーがマシンコストおよび電力コストをカバーできるだけの収益を得ている証明でもあるという。

今月15日、ライトコイン価格は、82.71ドル付近にまで高騰しており、対ビットコイン(Bitcoin)では、0.016BTCの上げ幅が観測され、マイナーの収益性向上に貢献する結果となった。また、出来高に関しても、大手仮想通貨取引所OKExでユーロやトルコリラ、ロシアルーブルなどの新しい通貨ペアが追加された影響もあり、テザー(Tether)で3億3,000万ドル相当、ビットコインで3億2,500万ドル相当を記録し、総計では25億ドル相当の数値に達している。[1]

数ヶ月前まで、ライトコインの人気は低迷の一途を辿っていたとみられていたが、前四半期には、2018年12月に1通貨あたり24ドルという安値から、見事、80ドル台への復活を果たした。これにより、ライトコインは、ビットコインとイーサリアム(Ethereum)に次ぎ、ハッカーにとってコストのかかるネットワークとなっている。ライトコインに、1時間のハッキング攻撃を仕掛けるためには、5万4,000ドルのコストが必要だというが、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)の2万ドルと比較すると、そのハッシュレートの高さが浮き彫りになる。

release date 2019.04.16

出典元:

ニュースコメント

半減期によるマイニング収益への影響

2011年にリリースされたライトコインは、ビットコインに次いで2番目となる歴史を持つ仮想通貨と言われており、現在、発行上限数の8,400万通貨のおよそ75%にあたる、約6,100万通貨が発行済となっている。4年毎に設定されている半減期があるため、ライトコインの新規発行数すなわちマイニング報酬は、徐々に減少しているものの、今でも1ブロックあたり25LTCの報酬が確保出来ているという。この報酬額は、ライトコイン価格が低迷していた2018年末ごろには、600ドル程度の価値しかなかったが、仮想通貨市場が復調傾向にある今年4月時点では、それが約3.5倍に膨れ上がっている。今年8月に半減期を迎えるライトコインのマイニング報酬が、1ブロックあたり12.5LTCに減額されることは、マイナーにとって由々しき問題だが、上昇トレンドにある仮想通貨市場の状況とハッシュレートの低下を考慮すると、法定通貨ベースの収益性では、比較的緩やかな変化となるのかもしれない。


Date

作成日

2019.04.16

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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