Select Language

Freetrade、オランダとアイルランドに進出

Freetrade、オランダとアイルランドに進出

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2023.04.10 17:43
Freetrade、オランダとアイルランドに進出

update 2023.04.10 17:43

安い手数料と最先端テクノロジーを活用し市場開拓を模索

株式取引手数料無料サービスを提供する海外株式ブローカーのFreetradeは、拠点とする英国から他のEEA(European Economic Area、欧州経済地域)諸国への市場拡大を図るべく、オランダとアイルランドに進出したことを発表した。[1]

Freetradeは両国にて、まずは100名を対象にしたベータテストを実施し、新たにリリースしたInvest by Freetradeと呼ばれる基幹プラットフォームを提供するという。オランダとアイルランドへの進出に際し、同社創業者兼CEOであるAdam Dodds氏は、9万人以上の英国人ユーザーが、株式取引手数料無料サービスを利用していることを大変誇りに思うと共に、これからは欧州市場で同サービスの展開を図るとコメントしている。尚、Freetradeは、既に両国にいる何万人もの顧客から、サービスの利用を求める要望を受け取っていたという。

Freetradeの主要顧客層は、取引手数料無料サービスを望むミレニアル世代である。同社は、レボリュート(Revolut)やロビンフッド(Robinhood)といった企業と同様のビジネスモデルを採用している。米国のオンライン証券業界においても、チャールズ・シュワブが取引手数料無料サービスを開始したほか、Interactive BrokersやEトレードも手数料引き下げ競争に本格参戦している状況だ。Dodds氏は、EU(欧州連合)にはミレニアル世代が1億人以上いることから、Freetradeの安い手数料と、最先端テクノロジーを提供するビジネスチャンスは大いにあるという。また何万人もの欧州の投資家が、同社のアプリをダウンロードしており、取引手数料無料サービスには高い需要があると見ている。

尚、Freetradeは英国で一定の市場シェアを握った後、2019年には他のEEA諸国への進出計画を明らかにし、他の欧州諸国においても顧客獲得を図る意向を示していた。他方で、欧州のテック企業に特化したベンチャーキャピタルであるDraper Espritが主導する形で、Freetradeは2019年にシリーズAにて1,500万ドルの資金調達に成功している。勢いに乗るFreetradeが、今後どれほどまで顧客基盤を拡大できるか注目したい。

release date 2020.01.27

出典元:

ニュースコメント

株式取引手数料無料は世界の潮流に

Freetradeが更なる市場拡大を図る欧州では、レボリュートが株式取引手数料無料に加え、世界初となる米国株式の端株取引サービスを展開するなど、より効率的で利便性の高いソリューションを提供している。また、米国のミレニアル世代から高い評価を受けているロビンフッドはFCAより業務認可を取得し、英国にて投資プラットフォームの提供を試みているなど、取引手数料無料のビジネスモデルを用いた顧客獲得競争は、熾烈を極めている状況だ。日本でも、マネックス証券やSBI証券などが手数料引き下げ競争を繰り広げており、主要なグローバル市場全体で同様の動きが活発化している。他方で、手数料引き下げの波が押し寄せている米国においては、Interactive BrokersのFXファンドが4か月で30%減少するなど、各ブローカーの収益を圧迫していることも事実である。そのため、各ブローカーにとっては、株式取引手数料無料サービスで顧客を惹きつけることに加えて、競合他社と明確に差別化を図るプラスアルファのソリューション提供が必須といえるであろう。


Date

作成日

2020.01.27

Update

最終更新

2023.04.10

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

オオカミコイン(OKM)は怪しい?オオカミプロジェクトの特徴やSNSでの評判

オオカミコイン(OKM)は、オオカミカードを発行するオオカミプロジェクトの仮想通貨です。海外取引所のMEXCに上場していますが、SNS上では怪しいという声も見られます。本記事では、オオカミコインの特徴、SNSでの評判、怪しいポイントなどを紹介します。
update2025.04.11 19:00

Exnessの海外入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExnessで海外送金による銀行口座の凍結が発生している事例を取り上げていきます。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

またコピトレ詐欺か?WeekendFXにAmazingTick型の詐欺疑惑

WeekendFXのコピートレードに参加したユーザーが、「出金できなくなった」と次々に声を上げ始めています。AmazingTickの詐欺事例との類似点も多く、同じ手口のコピトレ詐欺なのではないかという疑惑が持ち上がっています。
update2025.06.23 19:00

ワールドコイン(WLD)の換金方法は?日本円に現金化する手順を解説

ワールドコイン(WLD)は、OpenAI社のCEOであるサム・アルトマン氏らが手掛ける仮想通貨プロジェクトです。登録したユーザーには、仮想通貨WLDが無料配布されます。当記事では、ワールドコインを日本円に換金する手順や、換金時の注意点などを解説します。
update2025.04.16 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

初めてのバックテストでも安心!MT5ストラテジーテスターの使い方ガイド

MT5のストラテジーテスターでは、バックテストによりEAのパフォーマンスを確認できます。バックテストの開始手順や注意点を解説します。
update2025.06.17 19:00

Exnessの出金遅延はなぜ起きた?オンラインカジノ規制の影響とは

海外FX業者のExnessでは、国内送金の遅延が度々問題になっており、決済代行会社に関連したトラブルと言われています。なぜオンラインカジノ規制が海外FXに波及したのか説明するほか、今後考えられる影響も解説します。
update2025.05.28 19:00

【速報】イラン・イスラエル停戦報道でビットコイン反発、一時10万6,000ドル突破

2025年6月23日、トランプ大統領がイラン・イスラエル間の停戦を自身のSNSで発表しました。これにより中東での地政学リスクが後退し、ビットコイン(BTC)の価格は一時10万6,000ドルまで急反発しました。
update2025.06.24 19:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

【スリトレ堂安氏の約3倍】本田圭佑×Titan FX、SNSフォロワー数379万の影響力は?

海外FX業者のTitan FXがサッカー選手の本田圭佑氏をグローバルアンバサダーに起用したことを発表しました。なぜTitan FXは「本田圭佑」を選んだのか、SNSの反応や業界の過去事例からその影響力を読み解きます。
update2025.06.09 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル